2021年10月29日金曜日

かの国、金融危機回避へ?

中国人民元が貿易相手国通貨に対して6年ぶりの高水準へと急上昇する中、当局がなぜか懸念表明や介入を行わないんで投資家は落ち着かない
人民元は9月初めから上昇し、今週6.4元/$を超えて4カ月ぶりの高値
しかし当局は今のところ、実弾介入も口先介入も行っていない
2021/10/20中国国家外為管理局(SAFE)
当局は人民元の安定を維持すると・・・
景気減速の兆候が強まる中でのこの沈黙ぶり
アナリスト
中国人民銀行(中央銀行)が「人民元の行方は市場に任せる」という言葉を本当に守っている?と・・・

有力な仮説は、当局が不動産やハイテクその他多くのセクターに関する規則や資金調達手段の見直しに集中する間
為替だけが放置されてきた?
ほかにも、アメリカ連邦準備理事会(FRB)が金融引き締めを始め、外貨の流入が減るのを人民銀行は待っている?
いずれにせよ、人民元のCFETS指数(24通貨に対する実効レート)は20日、2015年末の指数設定以来始めて100を突破。市場参加者は少しでも真相を解明したいと躍起

メイバンクのアナリストチーム
人民元高が現在、希少な原材料やエネルギーの輸入コスト上昇に歯止めをかけている点を指摘
・・・コレが一番ホントそう

中国は電力不足、不動産セクターの規制強化、新型コロナ感染再発に伴うロックダウンなどが重なり、第3・四半期に成長率が大幅に減速
しかし人民銀行は政策金利を据え置き、流動性供給の手綱を締めたまま

OCBCバンクのトミー・シエ氏
人民銀行・金融政策局の孫国峰局長が最近、金融環境のバランス維持に言及したことに着目
「中銀は今、非常に自信を持ってゆったり構えているようだ。資本流出のリスクは低く、流動性は比較的コントロールしやすい」

貿易黒字の拡大、資本流入、銀行システムが抱える潤沢な$を背景に、人民元は今後も堅調に推移するとシエ氏は予想

中国の金融当局は過去4年間、人民元レートの比較的大きな振幅を容認してきた
が、人民銀行がレートを厳格に管理していることは今も変わりない
この間の無干渉姿勢を可能にしてきたのは、安定した外貨準備
当局は過去に口先介入のほか、状況に応じて預金準備率(RRR)の調整、日々の人民元基準レートの利用、国有銀行によるスワップ市場での介入といった手段を用いてきた
CFETS指数は2016年以来おおむね92~98のレンジ
外貨準備は$3兆超で、それぞれ推移してきた
しかし同指数は年初から5.75%上昇
中国の債券・株式市場への資金流入と、輸出業者の利益急増を背景に、人民元が円、ユーロ、韓国ウォンに対して上昇したことが主因
人民元の$に対する上昇率は約2.2%にとどまっている

みずほ銀行(香港)のアジアFX首席ストラテジスト、ケン・チュン氏
「CFETS指数の100超えは中国の輸出業者を圧迫するはずだ」
輸出は今も非常に堅調だと指摘
「中銀が人民元高を容認できるのはこのためだ。加えて、米中が貿易合意の第1段階を見直しているこの時期に人民元が下がると、センシティブな問題になりかねない」

アナリスト
人民銀行が通貨高を我慢できる理由としてはこの他、銀行システムが抱える多額の$の存在が挙げられる
これは過去数年間、国有銀行・企業が有り余る$建て収入を預金した結果、積み上がったものだ
こうした$預金は6月に過去最大の$1兆ドル余りに達した後、わずかにしか減少していない

東呉証券の首席マクロアナリスト、タオ・チュアン氏
「人民元がファンダメンタルズから離れた主な原因は、国内で積み上がった$の流動性にあると考えている」
「人民銀行は外為市場での頻繁な介入姿勢から脱した上、対外投資のルートは不足し、国内金融機関は制限をかけられているため、$を中心とした多額の外貨が商業銀行の口座に積み上がった」

・・・かの国で
$がダブついてるって

河南省の地質鉱物資源局は南陽市桐柏県のある一帯で10年間の調査の末
当局は暫定埋蔵量が31.55tだが、追加の作業が進めば50t以上を確保することができるものと推定した
金鉱では金のほかにも銀、天然アルカリ、鉛、亜鉛などの鉱物資源も新たに発見された
河南省は中国全体で金の生産量基準2位
2016年には同じく桐柏県にある鉱山で105tの超大型金鉱が発見されている

・・・これで
金融危機はダイジョウブに?
ただ、一気に金を使えば金は暴落
使い方は慎重に・・・

今日は~
マスデバリア フロリブンダ/masdevallia floribunda

10月に入ってから開花
そこそこ寒いんで、まだ咲いてる
・・・2輪だけど・・・

2021/10/30
加筆・修正

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