2021年10月10日日曜日

借金大国は・・・

財務省事務方トップの矢野康治事務次官(58)
「文藝春秋」11月号に論文を寄稿
 「最近のバラマキ合戦のような政策論を聞いていて、やむにやまれぬ大和魂か、もうじっと黙っているわけにはいかない、ここで言うべきことを言わねば卑怯でさえあると思います。
数十兆円もの大規模な経済対策が謳われ、一方では、財政収支黒字化の凍結が訴えられ、さらには消費税率の引き下げまでが提案されている。まるで国庫には、無尽蔵にお金があるかのような話ばかりが聞こえてきます」
「今の日本の状況を喩えれば、タイタニック号が氷山に向かって突進しているようなものです。氷山(債務)はすでに巨大なのに、この山をさらに大きくしながら航海を続けているのです。タイタニック号は衝突直前まで氷山の存在に気づきませんでしたが、日本は債務の山の存在にはずいぶん前から気づいています。ただ、霧に包まれているせいで、いつ目の前に現れるかがわからない。そのため衝突を回避しようとする緊張感が緩んでいるのです」

10月末には総選挙も予定されており、各政党は、まるで古代ローマ時代の、パンとサーカス、かのように大盤振る舞いを競う
だが、日本の財政赤字はバブル崩壊後、悪化の一途をたどり、一般政府債務残高/GDPは256.2%と、第二次大戦直後の状態を超えて過去最悪
他のどの先進国よりも劣悪な状態にある(ちなみにドイツは68.9%、イギリスは103.7%、アメリカは127.1%)。

「私は、国家公務員は『心あるモノ言う犬』であらねばと思っています。昨年、脱炭素技術の研究・開発基金を1兆円から2兆円にせよという菅前首相に対して、私が『2兆円にするにしても、赤字国債によってではなく、地球温暖化対策税を充てるべき』と食い下がろうとしたところ、厳しくお叱りを受け一蹴されたと新聞に書かれたことがありました。あれは実際に起きた事実ですが、どんなに小さなことでも、違うとか、よりよい方途があると思う話は相手が政治家の先生でも、役所の上司であっても、はっきり言うようにしてきました。
『不偏不党』――これは、全ての国家公務員が就職する際に、宣誓書に書かせられる言葉です。財務省も霞が関全体も、そうした有意な忠犬の集まりでなければなりません」
「もちろん、財務省が常に果敢にモノを言ってきたかというと反省すべき点もあります。やはり政治家の前では嫌われたくない、嫌われる訳にはいかないという気持ちがあったのは事実です。政権とは関係を壊せないために言うべきことを言わず、苦杯をなめることがままあったのも事実だと思います。
財務省は、公文書改ざん問題を起こした役所でもあります。世にも恥ずべき不祥事まで巻き起こして、『どの口が言う』とお叱りを受けるかもしれません。私自身、調査に当たった責任者であり、あの恥辱を忘れたことはありません。猛省の上にも猛省を重ね、常に謙虚に、自己検証しつつ、その上で『勇気をもって意見具申』せねばならない。それを怠り、ためらうのは保身であり、己が傷つくのが嫌だからであり、私心が公を思う心に優ってしまっているからだと思います。私たち公僕は一切の偏りを排して、日本のために真にどうあるべきかを考えて任に当たらねばなりません」
「昨今のバラマキ的な政策論議は、実現可能性、有効性、弊害といった観点から、かなり深刻な問題をはらんだものが多くなっています。それでも財務省はこれまで声を張り上げて理解を得る努力を十分にして来たとは言えません。そのことが一連のバラマキ合戦を助長している面もあるのではないかと思います。
先ほどのタイタニック号の喩えでいえば、衝突するまでの距離はわからないけれど、日本が氷山に向かって突進していることだけは確かなのです。この破滅的な衝突を避けるには、『不都合な真実』もきちんと直視し、先送りすることなく、最も賢明なやり方で対処していかねばなりません。そうしなければ、将来必ず、財政が破綻するか、大きな負担が国民にのしかかってきます」

・・・コロナ禍の中
ゼニを出すしかないのは分かる
しかし、よく精査されないまま銭を出しボロが出るようなコトが・・・
また、よ~でもないトコに銭をだしてる
今までも
本来、手当しなければいけないトコを絞って
?なトコに銭をだしてるコトが多すぎた
・・・なんで頭脳流出とか
今になってアワテテるけど

で、日本銀行
日銀がイールドカーブ・コントロール
(10年物国債の金利が概ねゼロ%程度で推移するように国債買入れを行うことで短期から長期までの金利全体の動きをコントロールすること)
を導入してから、今年9月で5年が経過
短期金利だけでなく長期金利も中央銀行が決めるという政策には、当初
「そんなことができるのか」という半信半疑の受け止めも

実際にはこの5年間、日銀はイールドカーブをほぼ完ぺきに安定させてきたし、その目的を果たすことにも成功した
そもそもイールドカーブ・コントロールの目的は何だったのか
それは、日銀が2013年から続けている
もともと異次元緩和の目玉は、大量の国債買い入れであった
年間ネット50兆円、2014年秋からは同80兆円という大胆な国債買い入れで、日銀は2年程度を念頭に置いて2%物価目標の実現を狙った
しかし、2%物価目標は2年では実現できず、まだまだ何年もかかりそうだということが明らかになった
・・・実は不可能?
問題は、大量の国債を何年も買い続けることは物理的に難しい、ということであった
仕方なくマイナス金利という別の手段を試してみたが、その影響で長期金利までマイナス圏へ深く沈み、年金等への副作用も懸念されることに
この八方ふさがりを打開するための奇策こそ、イールドカーブ・コントロール
であった。金融緩和の後退とは受け止められないようにしながら、長期金利が下がり過ぎる副作用を防ぐのが狙いだった
日銀の基本スタンスが、緩和拡大一辺倒から、効果と副作用のバランス重視へと大きく転換した瞬間だった

その後、今日に至るまで、イールドカーブ・コントロールは効果と副作用のバランスに配慮して金融緩和の持続性を高める、というその目的を、ほぼ完ぺきに果たしてきた
考え抜かれた鮮やかな奇策であった
現在の金融緩和の枠組みは、正式には長短金利操作付き・量的質的金融緩和、と言う
イールドカーブ・コントロールは”長短金利操作付き”の部分に当たるので、全体から見れば付録のような位置づけ
出来の良い付録のおかげで本体の命脈が保たれている、というのが日銀の金融政策の現状

それでは、異次元緩和はいつまで続くのだろうか
日銀自身は2%物価目標の実現に必要な時までこれを継続すると言ってい
ところが、その2%物価目標は、実現の見込みが全くない
日本経済は2000年代以降、戦後最長の、いざなみ景気
そして戦後2番目のアベノミクス景気と、長さでは金メダル・銀メダルの景気拡張期に恵まれた
アベノミクス景気の下では、有効求人倍率がバブル期を上回り、人手不足が深刻になるほど労働市場は改善した
日銀も渾身(こんしん)の金融緩和で人々のインフレ期待に働きかけた
それだけの条件がそろっても物価は上がらなかった
日本は、30年近く1%インフレすらめったに起こらない、筋金入りの低インフレ国
そういう現実を踏まえれば、2%物価目標は今後も実現しないと考えるのが妥当
さすがに数十年の時間軸で見れば、何らかの構造変化が起きて日本でもインフレが高まる、という可能性がないとは言い切れない
しかし、それはもはや異次元緩和の効果ではない
数十年どころか、異次元緩和の開始から8年半の今ですら、効果が出るまでのタイムラグで説明できる期間をはるかに超えている
仮に本日以降、いつか2%インフレになることがあるとすれば、それは金融緩和以外のインフレ要因がたまたま生じる場合?
異次元緩和そのものの勝敗は、既に決している

日銀が2%物価目標を実現できないからと言って、政府が乗り出すわけでもない
本当に大事な目標なら財政政策を含めて政策を総動員すればよいと思うが、別に国民がそれを望んでいるわけではないので、岸田文雄新政権の公約にもなっていない
アベノミクスの生みの親である安倍晋三氏も、首相退任後に在任中の経済好転を振り返り
「2%物価目標の本当の目的は達成された」と述べている
2%物価目標は実質的にはとっくに終わった話

それでも日銀は、2%物価目標をあえて撤回はしないだろう
グローバル・スタンダードなので撤回の説明が難しいし、撤回が緩和の後退と受け止められた場合の市場の反応も怖い
アベノミクスは失敗だったとメディアが騒ぐリスクもある
それらは取る必要のないリスク
2%物価目標が実現できないことを責め立てる世論もないのだから、未達のままそっと放置しておくのが、いちばん無難な選択

仮にその選択に問題があるとすれば、異次元緩和を続けることの副作用が大きくなる場合だけ
しかし、イールドカーブ・コントロールは副作用の軽減策として依然として有効
そのイールドカーブ・コントロール自体の副作用、例えば債券市場があまりにも動かないといった問題に対しても、日銀は長期金利変動の弾力化を図るなど細かな修正を重ね
イールドカーブ・コントロールそのものも進化している

マイナス金利の副作用を懸念する声も、だいぶ小さくなった
これも、マイナス金利が適用される範囲を狭めるなど、日銀の努力の成果
地域金融機関への影響もかつては強く懸念されていたが、日銀は昨年11月に特別準備預金制度の導入を決めた
これにより、収益力の強化に努力した地域金融機関は、マイナス金利の影響を軽減してもらえることになった

ETF(東証株価指数など市場の指標に対する投資信託)の買い入れについても、以前はさまざまな弊害が指摘されていた
しかし、日銀は昨年末から今年春にかけての株価上昇局面をうまく捉え、3月の点検で事実上の買い入れ停止を決めた
一方で、株価急落時などにおける機動的な買い入れの余地は残した
日銀のETF買い入れは、物価への効果もないのに株式市場をゆがめるだけの下策から
市場の急変時にその安定を促すバックアップ・ファシリティへと、完全に生まれ変わった
もはや大胆な金融緩和の一環というよりは、市場のパニックを防ぐ市場安定化ツールである
そういうファシリティなら、恒久的な措置として中央銀行が提供し続けるのも悪くはない、とさえ思えてしまう

日銀の国債買い入れは財政ファイナンスではないか、という批判も時々聞かれる
しかし、インフレのリスクがほとんどない日本で、今の財政赤字が過大だとは考えにくいし
まして金融政策のせいで国債が過剰に発行されているという因果関係を示す証拠はどこにもない
家計にも企業にも金融機関にも潤沢にキャッシュが眠る日本では、日銀などに頼らずとも必要な国債は発行できる
・・・貧乏人のフトコロ具合は・・・

バブルなど金融面の不均衡も蓄積されている気配はない
この点でも日銀は、今年になってプルーデンス部局の幹部が金融政策決定会合に参加
金融システム面の情勢や課題を詳しく説明している
金融庁のモニタリング体制も向上しており、低金利下でのリスクを点検するという視点はすっかり定着してきたように・・・

かくして、8年半かけて進化を続けた今の異次元緩和は、副作用という点でも死角がほぼない完成形に近づいた
2%物価目標という主戦場で勝てる当てがない以上、それでも戦うなら異次元緩和はずっと続けなければならないが
ずっと続けられるようにする、という局地戦では日銀がほぼ完全勝利を収めている

今の異次元緩和には、もはやパワーも驚きもないが
代わりに永遠の命がある?
日本の金融政策はひとつの均衡点に達した
いずれ異次元とも呼ばれなくなり、現状がニューノーマルと化していく?

・・・MMT(現代貨幣理論)を云う方が
「巨額の財政赤字でもインフレも金利上昇も起こっていない日本はMMTの成功例」
・・・コレ
信じてるかは?だけど
今の、お国には都合がイイ
なんで高市さんとかが
もっと銭をバラまけ・・・
MMT(現代貨幣理論)は一度シッカリ考えてみないといけない?
借金をバンバンしても平気・・・という
感覚は個人・組織にしてもアリえない
借金も財産の内
という感覚が、前にはアった
それはバブル崩壊でヤっぱりオカシイとなったはず
今、かの国の土地バブルが崩れる様をみれば・・・
また、アメリカが金利を↑にすると云ってるのは・・・
それを、お国が・・・
ヤっぱ、おかしくね?
民草は、なるべく借金しないように(借金ができない?)って
してる
切り詰めた生活をしてる
コレ、お国のヤってるコトが、オカシイっていう思いの表れ?
で、お国の狙いと逆に
日本はインフレにならない

今日は~
セッコク/Dendrobium moniliforme石鎚達磨セッコク
ケトの表面にコケをトッピング
シュロ縄で縛る
今まで何でヤらなかった?
結果が良ければ、こかのコも・・・

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