2021年1月31日日曜日

液化水素運搬船

日本で初めて液化天然ガス(LNG)運搬船を造り、そのサプライチェーンづくりに貢献した川崎重工業
40年の時を経てLNGを水素に代え、水素のサプライチェーンづくりに
各国企業が脱炭素技術でしのぎを削る中、世界で初めてのは、日本が水素戦略で世界を引っ張っていけるか重要な鍵を握る

川重の強みは、水素を作る・運ぶ・貯める・使う という一気通貫のサプライチェーンを構築しているところ
ヨーロッパ・アメリカでは天然ガス同様にパイプラインで水素を運ぶことも想定される
が、アジアは船を使う運搬が重要になると・・・
西村元彦准執行役員・水素チェーン開発センター長
「規制づくりにも参画する。ビジネスモデルや規制などを含めてアジアに持っていければ、成長戦略になる」

川重が2年をかけて建造した すいそふろんてぃあ は、神戸工場(訂正)(神戸市)の奥で、今春にも予定している世界初の液化水素運搬の船出に向けて最終調整を行っている
これは同社が主導し日本とオーストラリア政府が支援する5億豪ドルの実証実験プロジェクト
今回の実証実験では、オーストラリアの褐炭(現地での発電などに利用先が限定されている低品質な石炭)から水素を作り液化して1/800の体積にし-263℃で日本へ運ぶ
液化水素を入れるタンクなどに、川重の極低温技術が生かされている
日本に運んだ液化水素は、新たなエネルギーを使うことなく常温でガス化
その際出る冷気を冷凍倉庫などで活用することも可能
実証船で運ぶ75tの液化水素は、1万5000台の燃料電池自動車に水素燃料を充填(じゅうてん)できる
今回運ぶ水素は製造の際に発生する二酸化炭素(CO2)をオーストラリアの地中に埋めるブルー水素
同社では再生可能エネルギーから水素をつくるグリーン水」の取り組みも進めている
西村氏
「再エネは自然災害に強くない。将来、全てが再エネ由来と言うのも危険」
いろいろなものからつくることができる水素の選択肢を狭める必要はない
20年半ばまでに商用船を建造し商用化の実証に入る
船の長さは実証実験に使う船の3倍
タンクは実証実験の75tから2500tへと大型化し、これを運搬船に4つ積むため液化水素の搭載量は1隻で10000tになる。
実証実験船は運ぶことを主目的としており動力はディーゼルだったが、商用船は、積み込んだ液化水素を動力として使う船となる

水素の需要先として真っ先に思い浮かぶのは、燃料電池自動車かもしれない
しかし耐久消費財である自動車の普及は遅く、需要拡大には力不足
西村氏
「まず発電所だ。商用化の時には発電所の隣接地に船をつける形を想定して、現在、場所の選定などを行っている」
発電所で使うことで大量の需要先が固まりコストも下がる
そうすれば、他の産業や自動車向けの普及も早まる

液化水素実証船のプロジェクトとは別に、川重は、天然ガスと水素を自在に切り替えることができる熱発電システムのプロジェクトにも取り組んでいる
既存の設備を改造して水素も使えるようになる
政府は、導入量拡大が進めば、水素発電コストはガス火力以下に低減できるとみている
西村氏
「どこにコストを負担してもらうかの仕組みが必要」

・・・三菱重工がCO2運搬船を・・・

今日は~
マスデバリア ピンクガール/Masdevallia Pink Girl

昨年11月末
ちょっとキモイつぼみ
なんせネタが・・・

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