2019年11月4日月曜日

クルドの行方

ぼや川より
前を行く・相合傘よ・ケンカすな
・・・だ~ね~・・・

イラク・クルド自治区の首都アルビルから車で1-2時間
乾いた草の大地の真ん中にバルダラシュ難民キャンプがある
トルコ政府によるシリア北東部への攻撃でイラク国境を超えて来たクルド人たちが収容されてる
このキャンプ、二度目に使われるキャンプ
2014年~2018年までイスラム国の侵攻で生じた国内避難民を収容していた
しかし人々が元いた街に帰還したため一旦はキャンプは閉じられた
それが今回のトルコ軍攻撃による難民の発生で大規模な修繕をし再開
今回の攻撃で生じた難民・避難民の数は20万人
そのうちの1万2千人、6%ほどがイラクのクルド自治区に逃れて来ている
全体の割合としては少なく隣国にまで移動できるある程度の所得をもった難民たち
一方でイラクまでやってきた難民だからこその特別な経験や事情がある
シリア北東部で何が起きている?

「ラスアルアインでは午前4時に空爆が始まりました。飛行機2機が12個の爆弾を落としていきました。車がある人は車に乗って逃げましたが、私は車を持っていなかったので子どもを連れ4時間歩いてタル・タマルの街まで行きました。そこから親戚などに頼ってハサカ 、カミシリを経由してここまで来たんです」
「街は家も学校も病院も壊されて、知らない人たち(トルコ政府が送り返すこの地域出身ではないシリア・アラブ人の難民)が多く街にやってくるはずなので帰ることはできません。
5年前に息子がアサド政権に徴兵されそうになりました。男子は18歳になると2年半軍隊にとられます。シリアが内戦中だからさらに長期間、徴兵されてしまう可能性がありました。そうはさせてくなかったので、その時は家を売って密航業者に2000ドル払ってドイツに息子を送りました。私たちも息子のいるドイツにいけたらいいのですが」

調査の時期によってばらつきはあるものの避難して来た家族の24%がここ数年の間に家を追われた経験がすでにある

「空爆は手当たり次第に行われて、隣人が空爆で亡くなりました。空爆が恐くて逃げてきたんです」

難民家族のうち20%が女性がその時の家長となって避難してきている

「夫はアサド政権や、それからクルド人民防衛隊(YPG)の批判をしていました。逃げる途中に彼らに捕まってしまう可能性があったので、私たちと一緒に逃げられなかったのです」

避難することを決断させた一番の理由はトルコ軍による空爆
でトルコ軍を恐れていることは明らか
しかし同時にイラクのクルド自治区に逃れて来た難民たちの中には、クルド人人民防衛隊(YPG)に懸念を示している人が

「国境付近までたどり着くことができました。でもYPGに自分の家に戻れと言われました。クルドの土地を守るために逃げてはいけないというのです。自分たちの街のために戦いなさいというのです」

2012年、シリア内戦で疲弊したアサド政権はクルド人が多く住むトルコ国境地帯からシリア国軍や国家機関を撤退させた
2014年からはYPGとその政党クルド民主統一党(PYD)はこの地域での自治を始めた
イラクのクルド自治区を超える国境もシリアのクルド人支配勢力(YPG)が管理している
今回のトルコからの攻撃を受け、自分たちの自治を維持したいYPGは隣国へ逃げようとする人々を止めようとしていた

「一緒にいた若者のうち何人かはYPGに捕まってしまいました。街に戻されたのかもしれませんし、どうなったのかはわかりません」

行く手を塞がれた難民たちに残された手段はスマグラーと呼ばれる密航業者を使って国境を越える方法
金額は人によって異なり、1人あたり$200~$450
子どもは少し安くなる
その金額を家族の人数分払う
密航業者の多くは国境付近に住む同じシリアのクルド人だったり、時にアラブ人だったり
このお金が払えず家族のメンバーをシリアに残してきた家族は26~35%

撮影を断る人や話すことを躊躇う人が
YPGの指示に反して越境したため自分たちが越境したことがわかってしまえば、YPGから仕返しされるのではないかと懸念する人

「悪いのはトルコのエルドアン大統領」
「トルコ政府もシリア・アサド政府軍もYPGも怖い」
「YPGに避難を妨害されたがYPGの統治には満足」
「YPGがいなかったらヨーロッパにもっとイスラム国の戦闘員がいたかもしれない。世界はそのことを忘れている」

さまざまなシリアのクルド人の声
その言葉が異なり、対立しあっていくほどに、自分ではどうにもならない大きな政治に翻弄される

カミシリ出身のキリスト教徒の女性
「怖いのはイスラム国です。トルコの空爆が行われれば、(その混乱の中で)イスラム国がやって来ます。私はキリスト教徒です。キリスト教徒はイスラム国の標的にされてしまいます」

「私たちが逃げた後に家はイスラム国に物を奪われ、荒らされたのです。私たちはその場にはいませんでしたが、知人がフェイスブックにアップされたあるビデオを教えてくれたのです。イスラム国の戦闘員が私たちの家の中に入り込んで、物を奪っていく様子が撮影されていました」
制服に付けられたロゴなどの様子から親トルコで、反政府武装勢力(自由シリア軍系)のシリア人民兵
同時にイスラム国のメンバーでもある人たちだとわかると・・・

現在イラク・クルド側では難民を受け入れるために非正規の国境を2つ開いている
難民キャンプの運営は国連機関、NGO、クルド自治区政府との役割分担によって行われる
国境を超えた難民たちはイラクのクルド人自治区の兵士ペシュメルガから安全のための検査を受ける
クルドの人道支援団体から食事や毛布の配布を受け、国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)とNGOの設置したテントで待機した後、バスに乗せられてこの難民キャンプまでやってくる
日本のNGOピースウィンズ・ジャパンの井上恭子さん
「10月14日に国連難民高等弁務官事務所(UNHCR)から連絡があり、テントの設置を要請されました。そこからスタッフたちはほぼ休みなくテントの設置のために働いています」
難民キャンプを開く際に最初に必要となるのがテントやシェルターの設置
この作業のすべてをUNHCR・イラクのパートナー団体の1つであるピースウィンズ・ジャパンが行っている
10/26の時点でコンクリートで地盤を固める基礎工事を含め
2673のテントを設置

「イラク・クルド人のスタッフは毎日、休みなく働いています。仕事がほしい難民も多いので、給料を払ってテントの設置の仕事を頼んでいます。」

現在、バルダラシュ・キャンプは定員の1万1000人に達した
次のキャンプ、ガウィラン難民キャンプの設置を行っている
ガウィラン・キャンプには数年前からシリア内戦を逃れて来た難民たち8000人が今も住むキャンプがあり、それを拡張する形でテント設置が進められている

「スタッフたちが各テントを周って何か問題がないか聞き取り調査をしています。いろいろ気を配って質問したり、相談に乗れたりするスタッフたちを現場に行かせています」

イラク・クルド自治区にやってくる難民の数は一旦減少したが、トルコ軍、ロシア軍、シリア・アサド軍、アメリカ軍などの勢力関係で今後はどうなるか?
クルド自治区にまで逃げてくることのできない国内避難民の状況は?・・・

「人から『アイム・ソーリー、残念に思います』と言われるけれども、でもそう言うだけ。言葉だけ。世界は止めようと思ったらこの事態を止めることはできたはず。なのに本当に止めたりはしなかった。私たちはもっと強くならないといけないのかもしれない」

・・・クルド族自体も1つでなく・・・
当然かもしれないけど・・・
シリアからアメリカが去る
クルドはシリアのアサド政権・ロシアに接近
でもロシアはクルドを攻めるトルコと手を握る
はあ~
どうすんの?

今日は~
多肉
昨日バザー
冬を控え、かなり放出
全部ハけて一安心
・・・お安かったし・・・
だいぶスッキリ
しかし子を吹いてるコも・・・

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