2016年10月10日月曜日

VRの行方

ぼや川より
タタくなら・タタけと言って・タタかれた
・・・予想の上を行く・・・

ドワンゴの川上さん
VRは感情を娯楽として消費する究極

人間がコンテンツを消費?する理由
人間は進化の過程で感情を手に
獲物を捕ったらうれしくなり、敵に遭遇したら恐怖を感じる・・・
感情が刺激されることを報酬にして、厳しい生存競争をくぐり抜ける
今は生存競争と何の関係もないのに、(進化の過程で手に入れた)感情だけを娯楽として消費
その究極の形がVR(仮想現実)
もともとは現実の世界で人間自身に仕事をさせるための報酬として機能していた感情
今や仮想世界で人間は仕事を何もしないでももらえる報酬に
気持ちよさを最適化するなら、現実じゃないほうがいい
今は技術的にそれができる
仮想の世界では私たちもヒーローになれるし、都合の良い物語を生きていくことができる
ただ、現実の世界で私たちは、日本人としてのアイデンティティーを持ち、現実社会と折り合いをつけながら生きています
自分の意見を表明したり、特定の政党を支持したり、地域で団結したり、あるいは広く国際人として活躍したりとか、社会と関わって生きている
そういう中から、常識とか世論とかが生まれた
ところが次に来る世界は、そういうものとは全然、異質の世界に?

裏を返せば、個人単位で大衆をコントロールできる装置を、現代社会は手に入れた
最初はIT企業がそういう装置を利用
IT企業は人々に金を払わせる
人々の財布を狙って、マインドをコントロールしようと・・・
次には国家だったり、何らかの意図を持ったイデオロギーを推進しようとする人たちだったりが
大衆を個人単位でコントロールしようと

でも、インターネットはメディアを大衆が持ったと
ひとりひとりが発信者になれるという意味で
今までは国家がその使い方をよくわからなかったから
大衆のものというような言われ方をしていましたが、ネットはむしろ大衆をコントロールする道具として、性能が良すぎる
国家が使い方やノウハウをためていけば、世界がビッグブラザーの1984になるのは時間の問題
ネットが市民のものというのは幻想
コントロールしたい者が・・・

危ないところと言うか…単純に「そうなってるから仕方がない」?
ネットの性格上、そういう未来は必ず来る
「ちょっと、まずいんじゃないの」という気持ちも
今年4月に、ポケモンGOを共同開発した米国のIT企業「ナイアンティック」の創設者ジョン・ハンケさん(※)とお会いした時
「VRはあまりに魅力的過ぎて、人類が取り込まれる可能性がある」
「VRは危険すぎる。だからAR(拡張現実)をやりたい」
「部屋の中に引きこもるだけでなく、外に出て、現実社会の中でネットを使うようになる仕組みを作りたい。そんなことを言っている人は、世界で自分ひとりくらいしかいないが、それでもひとつの可能性を作りたい」
ポケモンGOでそれを実行した。本当に世界を変えてしまった
世界中の、部屋の中に引きこもった人を外に引きずり出した

その危機意識は全く一緒
でも個人としては(心地よい)VR(の世界)に行きたいなと・・・
個人の欲望としては、でも、欲望は危険だということも分かってる
分かっているけど、行っちゃいます、気持ちよすぎるから
確かに、VRの中に引きこもっていくという未来は、まずいと
人類の歴史が終わる方向に進んでいくだけだと
そもそも、世の中に進歩してほしくない
これ以上、科学が発展しなければいいなって
このままの勢いで発展していくと、確実に人類の時代は終わります
・・・恵が知をコントロールできていない
そう思っても、それは止められない
その中で自分に何ができるのか
といったら、時計の針を逆転させるようなことをしたい
長いスパンで見れば、それは無駄な抵抗だとは・・・
でも、本当はそっちの側にいたいと思う

IT企業というのは、基本的に儲のことしか考えない会社
もっと世の中への貢献を考えるべき、とは思う
彼らも口で貢献とか言っています
が、そんなことに興味はない人ばかり
そういう意味では新聞社の存在理由はある
メディアとしての影響力が下がってきているという指摘はある
新聞社だからこそという公的な立場を強く意識は減ることはない
実際に今でも社会に大きな影響を与えている
そして、意義のあることを一番実践しているのが新聞社
これだけはずっと続けてほしい
今はグローバル企業やITを通じて、世界がひとつになりつつある過程
新聞社がなかなかネット時代にうまくやれないという話もある
では日本のIT企業が生き残れるかというと、それも怪しい
新聞社よりも寿命が短い会社の方が、絶対に多いと
今、全然心配がなさそうに見える企業でも、この先どうなるか?

重要なのはビジネスモデル
新聞社がすごく自由に世の中に対してコミットできるのも、安定した収益基盤があるから
しっかりした宅配制度に支えられている
最近はそれも、もろくなりつつあるけど
インフラとしてまだまだ強固
そこまで強固な基盤を持っているIT企業はありません
WEBモールの大手だろうと、アマゾンという強大なライバルがいて、10年後にはどうなるか?
ネットはすごく凶暴な部分があって
あらゆる既存システムを破壊して、最後には自分が生み出したものでさえ壊してしまう
見通せないことはないですが、みんながなってほしくない未来になっていくんじゃないか
なりそうだけれど、なってほしくないという未来
最近はアドブロック(ウェブサイトやスマホのアプリから広告を表示させないようにするソフトウェア)という技術が一般化
このままいくと、ユーザーが広告も見たくないとなって、インターネットの広告ビジネスモデルも崩壊?
それは、ならない
広告が必要なサービス、アドブロックされないサービスは残り続ける
アドブロックを進めて、得をする人って最終的には広告のマーケット
今でもそれをグーグルが独占
それに対して、アップルが分け前をよこせといっているだけ
彼らの覇権争いに過ぎない
ドイツの新聞社がアドブロックの会社を訴えて、アドブロック側が勝訴
アドブロックを作った会社が今度はネット広告会社に
「アドブロックを外してほしければ分け前をよこせ」
ネットの世界はめまぐるしいし、すさまじい
とても僕らはついていけないという感覚がある
ネットでは広告を出す場所は余ってる
だから、単価がどんどん下がっている状態
アドブロックされたからといって、局所的に見ればそれを嫌がる人はいるかもしれませんが、マーケットは飽和
広告全体の市場の規模とは関係ない
ユーザーは見たくないほど広告を見ているからユーザーが受け取れる広告量としては、とっくに飽和している
アドブロックは、マクロとしては影響を与えるようなものではない
アドブロックが重要なのはアップルだけ
それが、グーグルと覇権争いをしている
そしてアマゾン、フェイスブック、この四つだけが生き残る

「ネット空間はアメリカ系企業に支配されるのか」
――結局は、アメリカ系の企業にネット空間が支配されるということになるんですか?

 今に限らず、歴史上そういう時代って結構長くありましたからね。だから、
僕はもう10年くらい前から、サイトブロッキング(※)は必要と
中国やロシアが始めた
そこまで露骨な形ではないにせよ、何かしらのサイトブロッキングを導入した国は40~50か国に
法律の強制的な実行力があって国家たりえているのに、ネットの世界ではその効果が及ばないことも多いから
サーバーが海外にあれば日本の法律は適用されないが、そこから来る情報はやすやすと国境を越えてくる
ネット空間であっても、実効支配していなければ国家として成立しないのではないか?
国家はまだネットを理解していない
税金に関しても、多国籍企業の税金はどこに納めるべきか?
それがネットになると、さらに大規模に、(誰が何のために行っている行為かなど)追跡が難しい形で行われる
インターネットを規制しようという話にはならないのは
ネットは自由の象徴みたいなイデオロギーとともに広がり
その幻想にいまだに騙だまされている・・・

では、こういう難しい時代に新聞社は何をすべきか
新聞社はありがたい存在、このまま残ってほしい
新聞社の価値観は商業主義とは違うところに
そういう組織って、今の日本に本当にありません
それを維持しないといけない
生き残れるかどうかという議論だったら、単なるビジネスモデルの議論にしかならない
そんなことを突き詰めていくと、新聞社の良さは消えていく
そうはならないでほしい
もっとも、だからこそ逆に何とか儲かるようなビジネスモデルを打ち立ててほし
社会もそれを歓迎すべきと思います
・・・恣意的な記事が増えたような・・・

今日は~
セッコク/Dendrobium moniliforme播磨黄花
これも狂い咲
来春は、この黄色が見られない?

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