2024年7月20日土曜日

人間の幹細胞を培養して作った脳オルガノイドを搭載するロボット


天津大学と南方科技大学で開発されたMetaBOCは、脳オルガノイド(ミニ脳)と電子機器をつなぐインターフェースとして機能するソフトウェアシステム
これを通じてロボット本体に指示を伝えられるという
この生きた脳を搭載したバイオハイブリッド・ロボットを作った目的は、人間の脳細胞を人工的なボディに組み込む技術を発展させることだそうだ
脳細胞とマイクロチップを統合
マイクロチップに脳細胞を組み込んだシステムをブレイン・オン・チップ(BOC)という
知能という点でAIに苦戦する人間の脳だが、じつはAIにはない利点がある
それは複雑な情報処理をきわめて小さなエネルギーでこなせるという点
それは膨大な電力を必要とする既存のAIの弱点を克服する突破口になるかもしれない

研究チームが開発したMetaBOCは、そうしたバイオコンピューターと電子機器を橋渡しするインターフェースとして機能するソフトウェアシステム
これを利用することで、ヒト脳オルガノイドは電子信号を通じて世界を認識し、物事を学習したり操作したりできるようになる
BOCに搭載されるヒト脳オルガノイドは、人間の多能性幹細胞(iPS細胞)から作られたいわばミニ脳
過去の研究では、光刺激に反応したりゲームをプレイしたりと、本物の脳と見紛えるような振る舞いが確認されている

MetaBOCシステムで面白いのは、脳オルガイドの生物学的な知性を処理するために人工知能を利用するところ
すなわちソフトウェアのAIアルゴリズムで、脳細胞とコミュニケーションする
こうした特徴を利用すれば、ロボットに車の運転を学習させたり、腕や手を使ってさまざまな物をつかむことを学習させたりできるという
しかも、そのために物理環境を用意してやる必要すらない
そもそも脳オルガノイドは、電気信号を通してしか世界を識ることができない
それは理論上、センサーから与えられる信号でシミュレーション世界を構築すれば、その中で安全に車の運転を覚えられるということ

1つ注意が必要なのは、頭部に生々しいピンク色の物体を搭載した人型ロボットの写真はセンセーショナルだが
実際のものではなくイメージとして作られたものである可能性があると
New Atlasなどのメディアによれば、実物のBOCはもっと小さなものだろうという
研究チームがこのような誤解を招くような写真を用意した理由は定かではないが
好意的に見るならシステムの応用方法を説明したかったと解釈することもできる
いずれにせよ、今回のMetaBOCやイーロン・マスク氏のNeuralinkのような生体と機械をつなぐ技術は、AIの次の大きな技術革新になる可能性もある
そのとき人類は、自己のアイデンティティや存在意義について自問せねばならなくなるだろう
知性という点でAIに凌駕され、さらに生体と機械の融合が進む中で、私たち人間とはいったい何者なのだろうか・・・

References:'Brain-in-a-jar' biocomputers can now learn to control robots / Scientists Create Robot Controlled by Blob of Human Brain Cells / written by hiroching / edited by / parumo

・・・脳オルガノイドがどういう信号?を発したら
手をどういうように動かすとか解析した?
それとも
例によって結果オーライで?
はたして死ぬ?崩壊する?
機能的に衰えが無ければ存在し続ける?
増殖する?
欲とかは?
食事したいとかは?
嫉妬とかは?
etc
オモシロイけど怖い

今日も~
シロバナノヘビイチゴ/Fragaria nipponica
6月はじめ

実はついた
しかし、赤くならなんだ
今年は花の後にも雨があった
なんで
水不足ではないかと
変だわ
高温にさらされるせい?

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