2024年7月23日火曜日

¥相場

7/18の東京外国為替市場は、為替をめぐる日米の要人の発言などを背景に$を売って¥を買う動きが広がり、円相場は一時、およそ1か月ぶりの水準となる¥155/$台半ばまで値上がり
外国為替市場では、日本時間の17日、アメリカのトランプ前大統領が$高・¥安を懸念する発言をしたと報じられたことや
河野デジタル大臣が日銀の利上げの必要性に言及したと伝えられたことを受け
$売¥買の動きが強まりました
さらに、FRB=連邦準備制度理事会の高官が利下げの時期が近づいてきているという認識を示したことが伝わり、17日のニューヨーク市場でも¥を買う動きが
こうした流れを受けて18日の東京外国為替市場では、¥高$安が進んだ
また、€に対しては17日と比べて55銭、円高ユーロ安の¥170.79~83銭

市場関係者
「政府・日銀による市場介入への警戒感もあり、投機筋の間で$を売って¥を買い戻す動きが出ていると考えられる」

市場関係者は、円高が進んだ背景には主に4つの要因があると
1 トランプ前大統領の発言
アメリカのトランプ前大統領が$高・¥安を懸念する発言をしたと、日本時間の17日午前に報じられた
トランプ氏はメディアのインタビューで
「私たちは大きな通貨の問題を抱えている。強い$と弱い¥、弱い人民元で、これはとんでもないことだ。アメリカは非常に悪い立場にある」

2 河野デジタル相の発言
日本時間の17日昼すぎ、河野デジタル大臣がアメリカのメディアのインタビューで日銀の利上げの必要性に言及したと
投資家の間では、日本の閣僚がこうした発言をするのは異例と受け止められ、日銀が今後、利上げを進めるという観測が

3 FRB高官の発言
FRBのウォラー理事が17日の講演で、利下げの時期が近づいてきているという認識を示した
また、この日に公表されたFRBの最新の経済報告で
ことし11月の大統領選挙などによる不透明感から、今後6か月は成長が鈍化するとの予想が示された
こうした点も背景に市場ではFRBが9月にも利下げに踏み切るとの見方が強まっている

4 政府・日銀による市場介入への警戒感
日本政府・日銀による市場介入への警戒感
外国為替市場では、先週11日に円相場が¥4以上¥高方向に動く場面があり、政府・日銀による市場介入が行われたとみられている
この日、アメリカで発表された経済指標の結果などを受けて¥相場が¥高方向に振れたタイミングで、介入が行われたのではないかとの見方が
翌12日にも急速に¥高方向に振れる場面があり、市場では2日続けて市場介入が行われたのではないか・・・
過度に¥安方向に動いた場合だけでなく、¥高方向に振れた場合でも市場介入があるのではないかという警戒感が高まっていることが、¥高が進んだ要因の1つと指摘されてる

一方、足元の¥を買い戻す動きについて市場では、短期的な取り引きを繰り返して利益を得ようとする投機筋の動きもあると
ヘッジファンドの動向を示す、CME=シカゴ・マーカンタイル取引所のIMM通貨先物のデータで投機筋のポジション(持ち高)とされる部門をみると
2021年3月以降、投機筋は一貫して¥を売り越し、このところ続いてきた歴史的な¥安局面に大きく関わっているとの指摘が
こうした中で、日銀の金融政策を決める会合を今月30日と31日に控え、日米の要人による為替をめぐる発言や、市場介入への警戒感などから、投機筋が$を売り、¥を買い戻してポジションを調整する動きが出ているとの指摘が

専門家
トランプ前大統領発言がサプライズに」
外国為替市場で¥高が進んでいる要因について、三井住友銀行の鈴木浩史チーフ・為替ストラテジスト
アメリカでの早期の利下げ観測、トランプ前大統領が$高・¥安をけん制した発言
それにバイデン政権による半導体業界への規制強化に対する警戒感を背景にした日米の株安の3つの点をあげている

このうちトランプ前大統領の発言については
「市場参加者の中では、トランプ氏が大統領に再選するという思惑が強まりつつある。トランプ氏は従来から自国の産業と雇用保護などの観点から$高に対する警戒感を示してきたが、人民元安に加えて¥安についても言及があったことが市場参加者にとってサプライズとなった」
また、先週、政府・日銀による市場介入が行われたとみられることについて
「為替介入があったとされる時間帯は非常にサプライズなものだったので、市場参加者としてはいつ為替介入があってもおかしくないという一定の警戒感が残り続けている」
いわゆる投機筋などの¥売りに歯止めがかかっていると

今後の見通しについて
「過度な¥安は一時的に止まったが、このまま¥高に進むのか、¥安に戻るのかは同じくらいのリスクがある。今後もアメリカの経済指標が下振れていき、利下げが織り込まれることで¥高が進むシナリオが考えられる。一方、トランプ氏の発言が市場で織り込まれて、また、株式市場も安定を取り戻すと、再び¥安基調に戻る可能性もある」
¥相場の先行きは不透明

今後の注目点について
「今月末には日米の中央銀行で金融政策を決める会合が開かれるので当面は日米の金融政策の動向が最も注目されている。11月のアメリカの大統領選挙まではまだ時間がかなりあり、今後何が起こるかを市場参加者も注目して見ている状況だ」

林官房長官
「日銀には適切な金融政策運営を期待」 
「足元の為替相場の動向に関してはコメントは差し控える。為替相場はファンダメンタルズ=経済の基礎的条件を反映して安定的に推移することが重要であり、政府としては為替市場の動向をしっかりと注視していく」

一方、河野デジタル大臣がアメリカのメディアのインタビューで
日銀の利上げの必要性に言及したと伝えられたことに関連し、記者団から「金融政策のあり方に閣僚が注文をつけたことをどう考えるか」と問われ
「日銀の金融政策は為替誘導が目的ではなく、物価安定目標の持続的・安定的な実現のために行われており、その具体的な手法については日銀に委ねられるべきであるという立場に変わりはない」
「日銀には引き続き政府と密接に連携を図り、適切な金融政策運営を行うことを期待している」

・・・暗に、日本銀行に¥高なんとかせいと

円高 大手企業の経営者からは¥相場の安定求める声 
外国為替市場で¥高が進んでいることについて、大手企業の経営者からは¥相場の安定を求める声などが聞かれた
日立製作所の東原敏昭会長
「円高に振れたり円安に振れたり非常にボラティリティーが高すぎる。誰がどういうことを言ったとかひと言ひと言が円相場にリンクするようなそういうことは望ましくない形ではないかと思う。安定的な為替相場が重要で、根本的には日本の経済が強くなってある程度の円高にいくことが自然だと思う」

日本製鉄の橋本英二会長
「政府や日銀にはしっかりと安定化策をとっていただきたい。一方で、急激に円安が進んできたのも事実なので、円安によってコスト高になった業種と輸出で恩恵のある業種との間で正しい価格調整が行われるべきだ。それで円安の効果が行き渡り、逆にデメリットも分散される」

三井住友銀行の高島誠会長
「足元ではトランプ氏が再び当選する確率が高まったということを材料にいわゆるトランプディールのような影響も半ばあるのだろうが、年末にかけては一定程度、円高方向に進むというイメージで思っていたので、夏を前にして前触れ的な雰囲気が出ているのではないか」

全国銀行協会の福留朗裕会長
「トランプ氏が、『大きな通貨問題を抱えている』という趣旨の発言をしたことで、これまでの円安方向のトレンドから、この一週間ぐらいで潮目が変わる可能性がでてきたと思う」
「アメリカ経済の動向によって、相場が上下に振れやすい状況は続くと思うが、今後、アメリカは利下げ局面に入り、日米の金利差は縮小していくのが基本のシナリオなので、時間の経過とともに緩やかな円高方向のトレンドに移っていくのではないか」

・・・イロイロ云われるが
なんと云ってもトラさん
何をするか?なトラさん
実弾を使う日銀砲より、空砲の確トラ砲のが効く

PS
円が対ドルで153円台に大幅上昇、日銀利上げ観測で買い戻し加速
船曳三郎
2024年7月25日 7:20 JST
25日朝の東京外国為替市場の円相場は¥153/$円台後半と前日夕から大幅上昇
2カ月半ぶりの高値圏で推移
日本銀行が来週の金融政策決定会合で追加利上げを検討するとの観測報道や自民党の茂木敏充幹事長の発言を受けて、¥売りポジションを巻き戻す動きが加速
¥は連日の全面高で、リスク環境も悪化する中、一段の¥高進行が警戒される

野村証券の後藤祐二朗チーフ為替ストラテジスト
「日銀利上げへの警戒が円買い戻し材料となっていようが、スイスフランも対$、対€で買い戻されており、市場心理の不安定化が円高の主因」

東京市場は来週の日銀決定会合に向けて追加利上げへの警戒を強める展開が予想される
世界的な株安でリスク環境も悪化しており、低金利の¥を売って高金利通貨を買う¥キャリー取引の解消がさらに進む?
¥を買い遅れた輸出企業などから$売り・¥買いが継続する可能性もある

今日は~
ムラサキツユクサ
6月はじめ
とにかく丈夫
花期が長い
1ケ月以上咲いてる
2-24/7/25
加筆

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