2023年9月5日火曜日

中国共産党の内紛?

2023/8/21シンガポール紙の聯合早報
それは、習近平主席と習近平路線に対する批判
執筆者は香港著名の実業家・政治評論家の劉夢熊氏
香港政府戦略発展委員会委員、民間シンクタンク百家戦略智庫主席を務め
香港財界における親中派、中国共産党擁護派として知られる
彼は今まで広州市政府政策顧問、共産党助言機関の全国政治協商会議の委員を歴任
共産党機関紙の人民日報も数回にわたって劉氏の論評を掲載したことがある
政治の面では一貫して香港の民主派に批判的

劉氏論評の概要を抜粋・要約的に・・・
中国経済の現状について
「中国経済は今、民間企業倒産の波、外資企業撤回の波、投資大幅萎縮の波、輸出輸入下落の波、深刻な消費不足の波、債務問題爆発の波、労働者大量失業の波、政府財政失血の波に襲われて、経済を牽引する3つのエンジンの投資・輸出・消費は全部失速する一方
デフレの傾向は明確になっている。米国のバイデン大統領が指摘したように、中国経済は今、世界にとっての“時限爆弾”となっている」
改革開放以来、中国経済は数十年間にわたって高度成長を続け、世界第二の経済大国にもなったのに
どうして近年に急速に傾いてきているのか
「経済衰退の根っ子はまさに政治にある」

1)  “経済建設が中心”の鄧小平路線から離反した政治中心、イデオロギー中心の政策遂行が、中国国内のビジネス環境を悪い方に変えた
2) “国進民退”の政策理念の下で独占的国有企業の肥大化を図る一方、民間企業・新興産業を恣意的に苛め大きな打撃を与えたことは、中国民間企業家の投資意欲・経営意欲を殺した
3) 対外的には鄧小平時代以来の実利外交・親欧米外交の総方針に反して無意味な戦狼外交を推進し、米中関係・日中関係・中英関係・中欧関係・中韓関係など、中国にとっての重要国との関係を尽く悪化させた
その一方、国内では反スパイ法を実施し、対台湾軍事侵攻を着々と準備を進めたことで、中国にとっての国際的ビジネス環境を壊して、国際資本とサプライチェーンの中国離れを引き起こし、中国の対外貿易を潰した
4) 論評はまた、今の習近平政権の現状について
鄧小平時代以来の集団的指導体制が破壊され、(指導者)に対する個人崇拝が再び氾濫し、幹部集団においては有能な人が排斥される一方、媚び諂うことだけのイエスマンばかりが重用され、結果的にはそれは経済政策の誤りをもたらしていると指摘

名指しこそを避けながらも、習近平と習近平政権の政治路線・経済政策・外交政策・人事路線などに対し全面的、本格的に批判
中国経済が危機的な状況に陥った大きな理由の一つはまさに、習近平の悪政にあるとの認識を明確にした
このような全面的・本格的な習近平批判が香港にいる親中派・共産党政権擁護派の中国人の評論家によってて行われた
この背景には当然、劉氏論評の指摘した通りの中国経済崩壊の危機が
習近平政治に対する反発と危惧が・・・

今の香港は言論弾圧の面では中国本土とは全く変わらない
習近平の秘密警察が跋扈している状況下で、香港にいるはずの劉氏が習近平批判を行ったのは一体なぜか?
解釈の一つは、劉氏は憂国の止むを得ない心情からわが身を顧みずにして果敢な行動に出た
もう一つの可能性として
劉氏の背後には共産党政権内部の大物、あるいは一部勢力の存在があって
劉氏はそれからの保護を受けている?
共産党政権内で反習近平勢力が再び結集して動き出している?

・・・う~ん
習さん、ほぼ中国の暴力機関を掌握したと思ってたけど・・・
内部では・・・?

今日は~
カノコユリ/Lilium speciosum

8月の半ば
増えてる
分離したのがヨかった
ただ
赤が消えた
管理用に踏み石を置いたので・・・

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