2019年10月30日水曜日

怠ける権利?

ぼや川より
夫との・会話今日はまだ・30字
・・・あ~、う~・・・

TEXT BY MASANOBU SUGATSUKE
ILLUSTRATION BY AMARENDRA ADHIKARI
1日3時間労働を提唱したフランスの社会主義者ポール・ラファルグは
著書『怠ける権利』でこう高らかに宣言した。生産性というものが過度に追求される資
「自然の本能に復し、ブルジョワ革命の屁理屈屋が捏ねあげた、肺病やみの人間の権利などより何千倍も高貴で神聖な、怠ける権利を宣言しなければならぬ。一日三時間しか働かず、残りの昼夜は旨いものを食べ、怠けて暮らすように努めねばならない」
生産性というものが過度に追求される資本主義社会を生きるわたしたちは、怠けることの重要性を忘れてしまったのかもしれない
・・・重要性は?だけどナマケ者としては

サンフランシスコの女性アーティスト、ジェニー・オデルが記した『How to Do Nothing: Resisting the Attention Economy』(いかに何もしないか:アテンション・エコノミー=関心経済への反抗)
・・・また宣伝?
アテンション・エコノミー=関心経済とは情報発信媒体が増えたことで
情報過多の状態が起こり人々のアテンション=関心が情報量に対して稀少になることで価値が生まれ
交換財となりえるという概念
つまり関心がお金になる
そんな”関心=お金”の時代
あるいは人々がコンテンツを生産し続けるような時代
いかにして”何もしないこと”をするか

まず生産性に抗うとはどういうことか?
オデルにとっての”何もしない”とは、バードウォッチングに行くことだと
・・・してんじゃん

「バードウォッチングのために公園に行き、ベンチに座っていると、見知らぬ人と話すことがあります。わたしが知らなかったことを教えてくれたり、考えもしなかったような視点を与えてくれる。気をつけなければいけないのが、余暇を使って学ぶという道を行き過ぎると生産性の罠にはまってしまうことです」
しかし、機械によるあらゆる自動化が行き着いた先では”何もしない”行為も奪われていくと
「アルゴリズムがすべてをレコメンデーションし、ロボットが商品を届けてくれる社会になれば、人との交流や摩擦はなくなりますよね。コーヒーを買うために2マイルも先にあるお店にいくのは、家から出て人と交流したいからなんです。コーヒーはそれほど重要ではありません。その価値に値段をつけることはできませんよね?」
しかしながらシリコンヴァレーには、人間の仕事やタスクの置き換えに挑む起業家が多く存在する
「仕事には自動化すべきではないことが多く存在します。ニコラス・カーの『オートメーション・バカ』では、ほぼすべての飛行が自動化されているジェット機において、人間のパイロットはあまり注意を払っておらず、人間が判断を下す必要がある状況ですら人間が立ち上がらないというケースが説明されています。自動化は経済的に望まれているものの、すべてを自動化しようとするのは近視眼的な行為だと思うんです」
そのニコラス・カーは『オートメーション・バカ』で
「われわれは自分の知性よりも、ソフトウェアに頼るようになってしまった。(中略)テキサス大学のコンピューター科学者ミハイ・ナディーンが述べるように、『インターフェースが人間の肩代わりをすればするほど、新しい状況に対するユーザーの適応性は下がる』」
・・・ヒトの能力を削ってく

また、オデルは文明批評家ルイス・マンフォードの考えを挙げる
「機械をつくることで余暇が生まれ、誰もが芸術活動に打ち込めると考えられてきましたが、多くのことが自動化されると余暇を楽しむのではなく、すべてがより早く進むことを期待するようになるとマンスフィールドは指摘しています。だから、わたしも機械による代替について、楽観的にはなれません」
「人間の社会や政治はあまりにも乱雑になり、人間は嘘つきで、物事は効率的ではありません。一方で、機械は完璧です。機械のおかげで人間性のあらゆる欠点から逃れられると思われています。シンギュラリティとは、キリスト教の『審判の日』のようなもので宗教だと思います。それは約100年前にあったイタリア未来派宣言を思い出します。そこにあったのは、速度を美化する表現と機械への過度な執着でした。シンギュラリティも同じですよね?」
”何もしない”ことは安価かもしれない
しかしながらアルコール依存症の治療施設のように施設に隔離されて極端なデジタル断ちを施すデジタル・デトックスやマインドフルネスといったシリコンヴァレーで人気の“新習慣”は高価
広くあまねく人々に行き届いていないことが問題だと・・・
「テクノロジーが常にわたしたちによいものではないという直感から、デジタル・デトックスやマインドフルネス、ヨガなどが西海岸では人気です。でも、それは非常に高価なんですよ。デジタル・デトックスをしたければ、ただスマートフォンを持たずに散歩に行けば無料でできますよね? 一部の人々がデトックスに参加できないことは、新しい階級問題を生む可能性もあります。スティーブ・ジョブズとビル・ゲイツは夕食の席で子どもにテクノロジーを使わせませんでした。もしあなたが働きすぎの親で、4人の子どもがいても構う時間がなければ、子どもたちにiPadを与えるでしょう。これは子どもの教育にとって大きな問題なんですよ」

ニューヨーク大学マーケティング学科の准教授であるアダム・オルターの『僕らはそれに抵抗できない 依存症ビジネスのつくられかた』
ネット依存、デジタル依存の現代人の危険性を・・・
「ジョブスは2010年末に『ニューヨーク・タイムズ』紙の取材を受けた際、記者のニック・ビルトンに対し、自分の子どもたちはまったくiPadを使っていないと語っている。『子どもが家で触れるデジタルデヴァイスは制限しているからね』」
「『WIRED』誌の元編集長クリス・アンダーソンは、家庭内のデヴァイスそれぞれに厳しい時間制限を決めているという。『テクノロジーの危険性をこの目で見てきた』からだ。彼の子ども5人は寝室にデジタルスクリーンを持ち込んではいけないことになっている」
「最近の研究によると、最大40%の人がメール、ゲーム、ポルノなど、ネットに関連した依存症のいずれかを抱えている。別の研究では、被験者となったアメリカの大学生のうち48%がネット中毒で、残りの40%は境界線または危険性がある状態だった。被験者の大半は、ネットとのかかわりを尋ねる質問に対し、どちらかというと負の影響があると答えた。オンラインで過ごす時間が長すぎるせいで、仕事、人間関係、家族との生活に支障をきたしている、と」
「憂慮すべき傾向が、マイクロソフトの実験から明らかになっている。2,000人の若い成人被験者を対象に、コンピューター画面に出てくる一連の数字や文字に注意を集中させる実験をしたところ、結果ははっきりとわかれた。ソーシャルメディアで過ごす時間が長い被験者は、そうでない被験者に比べて、集中して課題をこなす能力が低くなっていたのだ」

オデル
「公園でバードウォッチングしている時間は、自分がやりたいことだけを自分で決断できる時間でしょう。それは生産性に抗うための正しい解答かどうかはわからないけれど、自由意志の時間であることは確かだと思う。人生の多くのことは、そのような自由意志とコントロールされ自動化された意志の間にあるはず。人々はほとんどコントロールされている。まったく何もしない空白であり思索の時間は、わたしたちが普段コントロールされていることを思い起こさせてくれる重要な時間だと思うから」
Editorial Researcher:Kotaro Okada
Editorial Assistants: Joyce Lam, James Collins, Ching Jo Hsu, Matheus Katayama, Darina Obukhova, Victor Leclercq

・・・生産性が~、成長が~とか云われる
はたしてソレが・・・
ヒトの活動が膨れた結果が・・・
身の丈に合った
地球と共存できる生き方を・・・
でも、それを許さない存在も・・・

今日は~
セッコク/Dendrobium moniliforme
お局様
今、満開?
涼しいんで花が保つ
ってより寒い
洋ラン類の避難を例年より早く?
用意しなくちゃ

2019/10/31
修正

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