2018.08.15 WED 17:30
カナダの名門・マギル大学の研究者らが
がんの治療法が1800年代に発見されていたという動画を拡散
実はこれニセ動画
きちんとネタばらしもしている
その狙いは、人々にこうしたエセ科学の動画を鵜呑みにしないよう、その危険性を訴えるもの
動画のなかで
「実は驚くべきがんの治療法が1800年代から知られていた」
だが、製薬業界によって秘密にされてきた
治療薬になるとされるのは、ヒョウタンゴケ亜網のkarkinolytaeというコケの一種
1816年にヨハン・R・タージャニーという科学者によって発見されていた
そのコケからつくった分子が
「がん細胞のDNAの二重らせんを選択的に変更する」
・・・
無数のエセ科学の動画と同じように陰謀論を振りかけてある
しかし、マギル大学の動画は開始からわずか40秒と少しで
「タルヤニー博士は実在しません」
そしてエセ科学の動画を非難したあと、真のメッセージが表示
「疑いをもちましょう。問いかけをしましょう」
きっかけは拡散していたエセ科学の動画
しかし、彼らが自分たちのYouTubeページで公開している動画は、通常700回くらいしか再生されていない
一方、このエセ科学のパロディ動画は、7月9日時点でFacebookとTwitterを通じて700万回以上も再生された
この動画をつくったジョナサン・ジェリー(Jonathan Jarry)さん
「あるとき、元同僚がわたしのところによく似た動画を送ってきました。その動画では、約80年前にひとりの男によってがんの治療法が発見されていた、と主張していました。がんの原因となるウイルスを振動させるという治療法です。わたしが最も腹立たしく思ったのは、その動画が600万回以上も視聴されていたことでした。そしてそれは、陰謀論を信奉する数多くの動画の1本に過ぎなかったのです」
2018/6
彼はDNAや人物の画像を詰め込んだ動画を作り
注意深く観ている人には歴史的におかしいことがわかるようにし
受け身の人にはもっとよく観るように刺激した
「そこに示したすべての手がかりは、どれほど簡単に根拠のない主張ができるのかを示しています。こうした動画でいかに簡単に嘘を広められるのか、ということもです。そして、たくさんの人が嘘に気づかないことも示しています」
「注意していないと、簡単に嘘を信じてしまうのです」
視聴者のコメントの多くは、動画の最初に科学的、歴史的にありえない点があると指摘している
次に、指摘をした人は最後まで観るようにと注意を促すコメントがちらほらある
なかには、真面目な批判をする人もいた
「本人や家族ががんの人には希望が必要なんだ。できることは何でもやらなければならないことを知っている。たとえそれが食事に藻を加えることだとしても」
「批判的であれ、と人に教えるやり方として、これは無神経で鈍感で意味のないものだ」
ジョナサン・ジェリー(Jonathan Jarry)さん
「わたしのターゲットとする人たちは、エセ科学を信じることによって損害を被る危険性があるのです」
「がんは治療できるという事実を製薬会社が秘密にしている、と主張する動画には本当の害が潜んでいます。つまり、根拠のない希望を人々に与えるのです。その結果、金銭的な損害が出るかもしれません。あるいは、やらなくていいことをしたために、副作用が出るかもしれません。そんなことを信じても、結局は何もいいことがないのです」
サイエンスライターであるカヴィン・セナパシーさん
「わたしのサイトには3万5,000人ほどのフォロワーがいます。たとえ動画をシェアした2万9,000人が間違った情報を進んで暴く人だとしても、その友人リストに載る人たち全員が同じように間違いを暴く人であるとは思いません」
この動画が拡散したことで、マギル大学科学社会事務局への寄付は増えた
今日は~
フキ
ウチの主に西に居住してる
あまり食べないんで増えてく・・・
0 件のコメント:
コメントを投稿