2018年8月18日土曜日

しつこいけど種子法

ぼや川より
ざまあみろ・俺採らぬ社・ツブれてる
・・・禍福は・・・

しつこいけど2018/4/1
米、麦、大豆の種子の生産や普及を都道府県に義務付けてきた主要農作物種子法(種子法)が廃止
種子法はあまり世間の注目を集めぬまま、野党の反対を押し切って廃止法案が可決
野党は先の通常国会に6党共同で種子法復活法案を提出した
もちろん、廃案になったが、野党は引き続き復活を求めていく方針
また、地方独自の取り組みとして、新潟、兵庫、埼玉の3県は種子法に代わって、県がコメなどの主要農産物の安定的な供給の責任を持つ条例を制定

種子法は1952年、食糧増産を目的に制定
サンフランシスコ講和条約が発効し、日本が主権を回復した年で、戦中戦後の食糧難を経て、国に国民を飢えさせない責任を負わせたもの
国が地域ごとの環境に応じた優良な種を生産・普及するよう都道府県に義務づけ
具体的には国の予算を受け、都道府県の農業試験場が、各地域の気候などに合った品種の開発に取り組んだ
交配を繰り返して開発した奨励品種を選定し、審査に合格した田畑で種を増やして農家に提供してきた
収穫量の多いことがまず優先されたが、1967年にコメの自給を達成するなど食糧事情が改善した後は、おいしい品種や病気に強い品種の普及に力を入れるようになっていった
ブランド米の"あきたこまち””ひとめぼれ”などが代表例
一般に、品種開発には10年前後かかり、多くの優れた品種は公的機関の努力の結晶
例えばもっともポピュラーな銘柄の”コシヒカリ”も、遺伝子レベルでみると、無数の品種系統があり、病気への抵抗力や気象への対応など、地域の事情に応じた改良が各県レベルで行われた成果
しかし、民間の品種開発意欲を阻害しているとして、2017年の通常国会で法の廃止が決まった
2016/6
政府の規制改革推進会議で、種子法が民間の開発意欲をそいでいると
(1)生産技術の向上で種の品質は安定し、都道府県への義務付けの必要性が薄れた、(2)都道府県が選ぶ奨励品種は高価格の家庭用米が中心で、コンビニのおにぎりやファミレスのライスなど外食・中食用の業務米開発は民間企業の力を借りる方が効率的
(3)種子法で都道府県の品種開発を進めると、民間企業の品種開発意欲を阻害するので、もっと民間のノウハウを活用し、育てる品種について農家の選択肢を広げるべきだ
・・・地物はいらない?・・・遺伝子の多様性はいらない?
種子法の廃止とセットで農業競争力強化支援法が成立したが、同法8条4項は都道府県や公的機関に対して
「種苗の生産に関する知見の民間業者への提供を促進すること」
民間の意欲をかきたてて多様な品種の開発を進めようという趣旨
税金を投入して培った知見が民間企業に提供されるということ
・・・提供される元の遺伝子について押さえずに?・・・ちがうだろ
民間の活動を奨励すること自体は良いことのように?
・・・悪意を持つ↓・・・企業は銭もうけが基本・・・かならずしも世のため・人のためでは・・・
今までは
コメの場合、まず県の農業試験場などで原原種が生産
さ開発した優良品種をまじりっけなしに、公的機関が毎年責任を持って生産し、維持するもので、音楽のCDに例えれば原盤にあたる
これを増やした原種は特定の種子農家のもとでさらに増やされ、一般の農家に販売される

民間の種子の供給は
モンサント(アメリカ・バイエルの子会社)やバイエル(ドイツ)などの巨大企業が世界の種子市場をおさえ
主要8社で世界市場の8割を占める
野菜は種子法の対象ではないが、かつて100%国産だったのが、今や9割が外国産で、しかも、その大半がF1種
収穫量の多い品種と特定の病気に強い品種を交配して、収穫量が多く病気に強い種子を作る
異なる特性を持つ品種を交配し両親の優れた性質が子の代だけに均質に受け継がれることを利用したもの
子の代を収穫して撒いてできる孫の代になると、品質がバラついて使えない
このため、農家は毎年、F1種を買い続ける
農業試験場といった公的機関を離れた純民間の種子の値段は数倍の高値になる
・・・
巨大外国企業の支配が強まると、種子の価格の高騰のほか、遺伝子組み換え作物の栽培に道を開く
野菜などの例では、種子と、それに合う農薬、肥料がセットで使わされることになる
例えば除草剤ラウンドアップで枯れない野菜のF1種の種を売る⇒ラウンドアップも売れる
効率に合致しないものが切り捨てられる
よく出される例が、愛知県の中山間地域向けの奨励品種ミネアサヒ
流通量が少なく幻の米と呼ばれる
わずか約1400haでしか栽培されていない
民間は、基本的に大量生産による効率化だから、地域の資源ともいえる少量の銘柄の開発は・・・
・・・遺伝子が失われる・もしくはお高い種になる

農家が代々受け継いできた種子が使えなくなる
種子の知的財産権の保護と言えば聞こえがいいが、要は巨大企業が種子を囲い込み、独占する
知的財産権を押さえていない一般農家の種子が、他社(巨大企業)の知的財産権を侵すとして使えなくなる
ラテンアメリカなんかでは実際に・・・
加賀野菜・京野菜とかが・・・

2017年4月、共謀罪新設の法律や森友問題などで国会が騒然とする中、


そういやモンサント(バイエルンに買収された)
・・・ラウンドアップでガンって・・・
アメリカ、サンフランシスコの裁判所
モンサントに$2億9000万の支払いを命じる評決
世界保健機関(WHO)の外部組織である
国際がん研究機関(IARC)は2015年にラウンドアップの主成分であるグリホサートを「おそらく発がん性がある可能性がある」物質と指定
カリフォルニア州が同じ措置を取り、これに基づいて、この裁判は起こされた
陪審は全員一致で、モンサントの行動には
「悪意があり」除草剤「ラウンドアップ」とその業務用製品「レンジャープロ(RangerPro)」が、原告のドウェイン・ジョンソン(Dewayne Johnson)さんの末期がんの「実質的」な原因だったと・・・
モンサントは上訴する意向・・・
これ最高裁まで行ってモンサントが負けたら
世界中でモンサントに訴訟が起こされたら
・・・

今日は~
セッコク/Dendrobium moniliforme石鎚達磨
の溶岩着け
条件が良すぎた?
達磨とは思えない大きさに・・・

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