2022年2月11日金曜日

IOWN(アイオン)by NTT

 現実世界と仮想空間が混然一体となった高度なデジタル社会
・・・ま~だだよ
膨大な情報量を処理するため世界中でデータセンター需要は右肩上がり
電力消費量は爆発的に増える
このままではカーボンゼロ実現のお荷物
グーグルやアップルなどGAFAは発電時に温暖化ガスを出さない再生可能エネルギーの導入を急ぐ
で、ぶれ~くする~ を
国内通信のガリバー、NTTが開発を進めるのが光の半導体
NTTの研究企画部門で次世代通信基盤IOWN(アイオン)の推進を指揮する川島正久氏は
仮想空間メタバース上での映像表現などで使われるボリュメトリックビデオ技術では
現実世界の場所や人物を撮影して3次元データにして取り込む
立体映像として360度全方位の自由な位置や角度から見ることができる
何台ものカメラで撮影した映像をコンピューター処理して再合成するため
リアルタイム中継するには、毎秒数百G~数Tビットのデータを転送する必要がある
テラビット級の無線伝送を目指すアイオンだから実現可能な世界
アイオンでは受信アンテナを膨大に配置し
データを処理する機能をクラウド上で共有
そして、分散しているデータセンターをつなげて、ひとかたまりのように動かす
システムの隅々まで光通信を張り巡らせることによって
「高速かつ遅延のない大容量データの受け渡しと、超低消費電力を両立できるようになる」このアイオンを支える中核技術の一つが次世代の半導体
半導体チップに光の通る回路を作り情報を処理する

NTTで光電融合デバイスを研究する亀井新氏
「光技術で半導体は飛躍的に高速・低消費電力になる」
正式には光電融合デバイスと呼ばれる
「従来の半導体上で電子回路が担ってきた情報のやり取りを光回路に置き換える」

電子が通る銅配線のかわりに、シリコンに光を閉じ込めて通す道光導波路、を形成する
従来のように半導体工場の製造工程で生産することができ
電子ではなく、より高速の光を使って、情報を伝えて処理
「これまでにない超低消費電力、超高速処理で半導体が動くようになる」

NTTは現在でも通信回線に光ファイバー回線を使って光で情報を伝えている
2030年の実現を目指す次世代通信基盤のアイオンではネットワークに加え
端末やチップの中でも光で情報を処理
光を電気信号に変換する装置がいらなくなり、電力損失や処理の遅れが大幅に減る

あらゆるモノがネットにつながるIoTや、人工知能(AI)などが進化したデジタル社会
世界全体のデータ量が爆発的に増加
2010年に2ゼタバイト(ZB、ゼタは10の21乗)だったのが
15年後の25年には90倍の175ZBになる?
これに伴ってデータセンターを中心に電力消費量は急拡大
科学技術振興機構の推計では、国内のデータセンター消費電力は
30年に18年比で6倍の900億kwh?

こうした将来にNTTは強い危機感を持つ
有効な対策を打たなかった場合、NTTの温暖化ガス排出量は40年に13年比で1.8倍
これをアイオン導入効果で45%、再生可能エネルギー利用拡大で45%引き下げて
40年度までにカーボンニュートラルを実現
既存の半導体は微細化が物理的な限界を迎え、計算量当たりの消費電力を引き下げることが難しくなっている
そのためNTTは半導体を抜本的に生まれ変わらせることを決断した
アイオンにより消費電力は1/110100
伝送容量は125倍
遅延は1/200200を目標

スポーツやエンターテインメントでの活用だけではない
完全自動運転車による次世代移動サービスMaaS(マース)、遠隔ロボット制御、スマート工場などでの活用が見込まれる
例えば、アイオンを使えば
仮想発電所(バーチャルパワープラント)も実現しやすくなる
大規模な発電所による広域給電から、小型分散電源を生かした新たな電源システムの在り方が模索されている
中小規模の分散電源をまとめて、さながら一つの発電所のように制御
地域の発電量と消費量のバランスを見て、余っているところから足りないところへ電力を融通する
需給調整システムを安定稼働させるのがアイオンの通信基盤
NTTはエネルギー伝送に耐える光ファイバー網も研究している

川島正久氏
「キーとなる光電融合デバイスの開発を24年までに、システムレベルの開発をそれぞれ25年に完了し、26年からは商用サービスを展開する。まずスマートシティーなど象徴的なアーリーユーザーに対して提供し、技術をアップデートし、30年ごろには、より効果の高いものを幅広いユーザーに出していく方針」

・・・画期的
かもしれないけど
NTTとか日本の会社って
商売にするのがヘタ
おいしいトコはアメリカさんに持ってかれる

今日は~
南アルプス遠景

たまたま見つけたポジションから

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