2022年2月9日水曜日

トロント占拠の影にいる者


カナダのトロントの中心地を1月末から1000台近い大型トラックが占拠
多くはワクチン義務化に反対するトラック運転手やその関係者
だが、これに極右が紛れデモを煽っている?
占拠の長期化にトロント市は緊急事態を宣言したが、強硬手段は極右をさらに過激化させかねないため、カナダ政府の手腕が問われている

2022/2/7トロントのワトソン市長は緊急事態を宣言
トラックの大群に占拠され、交通が遮断されて市民生活に悪影響が出ていると
このデモ隊はフリーダム・コンボイ(Freedom Convoy)を名乗っている
アメリカとの国境を超えて物資を輸送するトラック運転手に、カナダ政府は1月
コロナワクチンの接種を義務づけた
これに抗議するフリーダム・コンボイは、トロント中心地に陣取り、カナダ政府にワクチン接種義務化の撤廃を要求
「自分の健康を公権力によって決定されることが権利の侵害にあたる」
「自分のことを自分で決める自由」
それと並行して、商店のショーウィンドウが破壊されたり、四六時中クラクションが鳴り響いたり、マスクを着用している者や病院関係者などが罵声を浴びせられるといったトラブルも
6日までに7人が器物損壊や窃盗で逮捕されている

もっとも、このデモはトラック運転手全体からの抗議というわけではなく
むしろその中でも少数派
運送業者の連合体であるカナダトラック連合
「85%の運転手はワクチンを接種している」
トロント占拠に反対する声明を出している

少数派であるはずだが、家族や友人を同伴したトラック運転手が集まることで
フリーダム・コンボイは1000人以上の規模に膨れ上がった
彼らを煽っているのが、極右団体スリー・パーセンター(Three Percenter)
スリー・パーセンターはもともとアメリカの極右団体
ムスリムを標的にした爆弾テロや、ブラック・ライブズ・マター(BLM)参加者への襲撃などを繰り返してきた
アメリカ政府は国内の白人団体の取り締まりに及び腰だが
カナダ政府はスリー・パーセンターの支部を昨年テロ組織に指定
トロント中心地を占拠するフリーダム・コンボイの参加者にはスリー・パーセンターの旗やナチスの旗を堂々と掲げる者も含まれ、反イスラーム的ヘイトメッセージを記した横断幕も

そのため、カナダの人権団体アンチヘイト・ネットワーク
「フリーダム・コンボイは極右の乗り物以外の何物でもない」

極右が反ワクチン抗議デモに紛れたり、それを扇動したりすることは珍しくない
反社会的とみなされやすい極右にとって
反ワクチンを叫ぶ一般市民と歩調を揃えることは
社会的な認知を得るために便利な隠れミノになる
そもそも欧米の極右は公権力への不信感が強く
税金の納付さえ政府による強」と拒絶する者も
その極右にとって、ワクチン接種や自宅待機の強制はイデオロギー的にも受け付けられない

フリーダム・コンボイはクラウドファンディングを通じて資金協力を募っていたが
これにトランプ前大統領を含むアメリカの保守的政治家が応じたことは、その意味では不思議でない(内外から批判が高まった結果、寄付金の返還が始まっている)

トルドー首相
「市民には抗議する権利があるが、ヘイトは答えにならない…まじめに働く者を侮辱したり、その権利を侵害したり、ホームレスから食べ物を奪う者を我々は恐れない」
世論調査によると、カナダ市民の68%がトロント占拠を普通ではないと感じており
フリーダム・コンボイに抗議するデモもしばしば発生

緊急事態を宣言したトロントのワトソン市長
デモ隊のバリケードなどによって消防隊の活動が妨げられるといった問題をあげ
「我々の街を取り戻さなければならない」
連邦政府レベルでの対応が必要と
ただし、強制排除はデモ隊をさらに過激化させかねないためハードルが高い
昨年1月にアメリカで発生した連邦議会議事堂占拠事件では
何人もの警官が暴徒に味方
多くのヨーロッパ・アメリカ諸国では
イスラーム過激派によるものを上回るペースで白人極右によるテロ事件が多発
トランプ政権下でそのイデオローグとして暗躍した Q-Anonの信奉者は
警察や軍隊のなかにまでいる
いかに事態を収拾するかに正解はないかもしれない
それがコロナ対策だけでなく今後の国内テロ対策にも関わってくる
カナダ政府の手腕が問われている

・・・フリーダム・コンボイの皆さん
稼がなくていいの?
ダレかが援助?
募金に応じたトランプ前大統領を含むアメリカの保守的政治家の皆さん
他国で起こった騒乱?を応援してる
・・・ってコト

今日は~
マスデバリア マルガリーテ*ヒトミ/Masdevallia Marguerite*Hitomi

たしか12月末に植替えたコ
1月に入ってツボミ
いつになったら咲くやら
ところで
10月にも咲いた
なんかすげ~

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