2022年2月20日日曜日

日本銀行のオゴリ?

 世界でインフレ率が大きく上昇していることに加え、日本でも国内企業物価指数(CGPI)が前年比8~9%も上昇している
日本の債券市場ではいずれ日銀が金融政策の微調整に動くのではないかと?
その結果、日本国債10年金利は上昇、0.2%を上回った
こうした動きを受け、日銀は2/14に10年物国債を0.25%で無制限に買い入れる指し値オペを実行すると通知
日銀は2021/3の政策決定会合で
イールドカーブコントロール(YCC)政策における10年金利の変動幅を上下0.25%程度であることを明確にしている
しかし、そもそも10年物国債金利を上下0.25%の範囲で固定することのメリットは?

日銀が2016/9にYCC政策を導入してから5年半が経過
日本の消費者物価指数(CPI)はいっこうに上昇していない
前述のようにCGPIは前年比8~9%も上昇しているのにCPIは上昇しない
上昇しない理由は金利水準にはないのではないか、との疑いは持たないの?

日銀はYCC政策について
「適切な水準に長短金利をコントロールしていく枠組みである」
としているが、本当に今の長短金利の水準が適切と言えるの?

例えば、過去6年間で見て、日本の成長率は実質でみても名目でみても主要国の中で際立って低い
CPIの伸び率も圧倒的に低く、ユーロ圏の1/4、アメリカの1/7程度の上昇率でしかない
全て日銀の金融政策のせいにするわけではないが
過去6年間の長短金利は適切な水準、これを続けることが正しいと、どうして言えるの?
日本は本当に官製相場が好きな国
そして国全体としてもそれが正しいと信じ込む傾向が強い
市場が急変動すると短期的かつ投機的取引のせいにする
しかし市場は実体経済を映す鏡でしかなく、実体経済がゆがみ始めているから市場は大きく変動
投機的な取引は、その後、実際にそのゆがみを反映した実需の動きがついてこなければ失敗に終わり、取引を手仕舞うだけ
そうした実体を映し出す鏡の向きを変えても何も解決しない
実体を見えなくするだけ
市場の急変動を投機的取引のせいにするのは、経済政策を担っているはずの当局者の責任転嫁?

かつて日本が$買い・¥売り介入を大量に行っていた時
アメリカ財務省は日本の¥売り介入を好ましく思っていないと
それは日本が為替相場を操作するからではなく
日本が介入の結果買った$で多額のアメリカ国債を購入するため
アメリカ国債市場がゆがめられてしまうからだと
つまりアメリカ国財務省は実体経済を映し出すアメリカ国債市場という鏡を曇らせて欲しくなかった

日銀のYCC政策は、鏡を曇らせるどころか、鏡を布で覆ってしまい、実体経済を見えなくしている
その結果、日本経済はどんどん冷え込んでいってしまっているのだが、それも見えなくなっている

債券市場だけでなく、日本は株式市場も官製相場
日銀は2010/12からETF(上場投資信託)購入を通じて株式を買ってきた
現在、日銀が保有する株式の時価総額は東証一部の時価総額の7%弱
しかし2010/12からの約11年間、日本のTOPIXは特に世界の株価指数をアウトパフォームしているわけではなく
MSCI指数を若干アンダーパフォームしている
アベノミクスの下で株式の買い入れ額を2倍にした2013/4以降でみても状況は同じ

¥相場も昔は官製相場だった
最近になってからその悪影響が見え始めた

日本は1999年~2011年までに合計約¥70兆の$買い・¥売り介入を行った
この間の日本の財の貿易黒字は約¥130兆だったので
貿易黒字の半分以上を吸収したことになる
日本の強みである製造業による輸出を支えるため大量の円売りを為替市場で行った
しかし、$/¥相場は¥115台⇒¥75まで¥高が進行
つまり¥売り介入の効果はほとんど見られなかった

だが、2011年3月の東日本大震災を挟んで、急激に拡大した貿易赤字と
その後、アベノミクス下で急増した日本企業による対外直接投資により急速に円安が進んだ
貿易赤字の急拡大は2014年まで続き
その半分は原油価格の上昇、残りの半分はアジアからの輸入増加で説明できる

日本企業による対外直接投資の急増は、急速な円安が進む中で2013年から始まっており
円高による採算悪化が原因とは?
つまり、日本政府は製造業・輸出企業をサポートするために大量の円売り介入を行ったが
目立った効果はみられず円高に
しかし、それとは別の理由で日本企業は対外直接投資を急増させ
それが円安進行の一因となったと・・・

このあたりの因果関係は様々に考えられる
結果として現在起きていることは、¥が実質的に歴史的安値
日本の購買力が著しく低下している

製造業・輸出企業のために大量の¥売り介入を行ったが
こうした企業は¥安が進む中でも日本から出て行ってしまった
もはや¥安になっても貿易黒字は増えなくなり¥が実質的に相当割安になっても
¥高方向に調整することはなくなってしまった

政府による¥売り介入という官製相場によって
時間差はあったとはいえ、¥安になったと言うことはできるかもしれないが
その結末は望んでいたものとは全く異なり
日本人を相対的に貧しくする結果に

相場の格言には、おごりをいさめるものが幾つかある
いっとき成功しても驕慢な気持ちを持つと失敗する
常に変化している実体経済を映し出す市場には
常に謙虚な姿勢で向き合い、細かい変化も見落とさないようにしなければならない

日本の当局も謙虚な姿勢で、市場と対峙する必要があるのでは
市場の動きをコントロールすることは実体経済をコントロールすることにはならない
なぜなら、市場が実体経済を映し出しているから
鏡を自ら覆い隠してしまったら、自分の姿が見えなくなる

・・・当初の日本銀行の説明では
国債を買う、株を買うという禁じ手も使って
異常緩和をして
¥をジャブジャブさせればインフレに・・・
実際は全然インフレにならず・・・
ココで、どして?と立ち止まれば・・
だいたい貿易赤字が出た段階で
¥安はマズイと判断しないとは?
その後も異常緩和を続け・・・
超インフレで、お国の借金を圧縮?
他に、なんらかの思惑がアった?
単なる、おバカ?
そして今
単に¥が↓に
民草のフトコロは・・・
そして、いずれは企業、お国のフトコロも・・・
なんで
日本の銭を持つ、お金持ちは
それでも¥を売り、$を買い
海外へ投資するしかない
ますます¥が↓に
誰の為の日本銀行か・・・

今日は~
セロジネ クリスタータ/ Coelogyne cristataスワダ

つい先日
花芽
1月には出てた
去年末には?
最近、花芽はできるけど
そのママ、ポシャる
今シーズンは
水やりを2/週⇒3/週にしたせい?
あ~メンドくせ~
でも、結果は出る

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