2020年2月15日土曜日

日本の崩壊2

ぼや川より
出戻りは・逆に帰った・だけのこと
・・・確かに・・・

いま日本で住所を喪失する人が増えている
車上生活者・ネットカフェ難民etc
いったん住所を失うと、不安定な生活から抜け出せない蟻地獄に
2019/8/20群馬県
58歳の女性から「92歳の母親が車の中で死亡している」という110番通報
警察が調べると後部座席には座ったまま死んでいた92歳の母親の遺体
すでに死後4日
実はこの58歳の女性は住む家がなく、92歳の母親と27歳の長男と3人で車上生活
この三世代の一家は住むべき家を失い車上生活の最中で92歳の母親は寿命が尽きた
事件が起きた時は、すでに1年近く軽自動車で車上生活
住所を失っても行政の支援や救済を求めない
問題解決の方法が分からず、どうしていいのか分からない
今の日本で家を失って途方に暮れている人たちが・・・

道の駅や、高速道路のサービスエリア・パーキングエリアでは、キャンプ気分で車上泊する人たちとは別に
ひっそりと車上生活をしているのではないかと思われる人や家族がいる
あるいは目立たない道路の側道で車を停めて、隠れるように車上生活し続けている人たちも
彼らは様々な事情を抱えて車上生活をしているのだが、その多くは借金から逃れるための車上生活だったり、家賃が払えなくなって家を失って車上生活だったり
通常そうなった場合は然るべき機関に相談に行って最適な処理をするのが普通
途方に暮れたまま何もしないで流されるように車上生活に追い込まれる人も

2018/5新宿歌舞伎町のコインロッカーで赤ん坊が捨てられた
防犯カメラの映像からひとりの女性が逮捕された
25歳の女性だったが彼女はネットカフェに寝泊まりする25歳の漂流女子だった
父親は誰だか分からない子供で彼女はネットカフェの中で赤ん坊を産み落としていた
その赤ん坊を歌舞伎町の中にあるコインロッカーに捨てた
東京を代表する歓楽街である歌舞伎町には十数件ものネットカフェが林立
どのネットカフェにも、そこに住み着いている人たちが大勢
男性だけでなく女性も多い
そのため女性専用のフロアを用意しているネットカフェも普通
早朝、歌舞伎町をぼんやりと佇んでいると、ネットカフェから出てきてキャリーバッグを2つほど引きずって疲れた足取りで人気のない雑居ビルの入口に座り込み、暗い顔でスマートフォンの画面をのぞき込んでいる若い女性が
彼女たちも住所がな
仕事は日雇いの派遣などが多いのだが、いつも仕事があるわけでもなく資金が乏しくなる
そのためネットカフェに24時間いることもできず、寝る時だけ入って目が覚めたらチェックアウト
そしてキャリーバッグを2つほどを転がして、どうしたらいいのか思案
こうした女性たちの一部は性風俗の店で働いているのだが、容姿や精神的な理由で性風俗からも弾かれる女性も
そんな女性がラブホテルが林立する区域にある大久保公園の周囲に座り込んでいる
彼女たちの多くは実家と折り合いが悪くて家を捨てており、帰るべき家も助けてくれる家族もない
住所を持たず、大都会のどん底を這い回っている
こうした女性を支援する行政の相談窓口もあればNPO団体も存在するが、彼女たちがそこに助けを求めることはない
彼女たちは自ら孤立してさまようだけ

2019/5/28神奈川県の川崎市登戸でひとりの男が小学生の児童や保護者らを次々と刺すという通り魔事件が
この事件の犯人は中年の引きこもり
日本には推定200万人近い引きこもりが
この200万人近い引きこもりは親の家や資産で生きている
貧困と格差が広がっていく今の日本では親もまた困窮し始めている
80代の親が50代の引きこもりの子供を抱えてどちらも共倒れ
親が子供を殺したり子供が親を殺したり
親が死んだまま子供が数ヶ月も何もしないで過ごしたり、8050問題から派生する悲惨な事件が次々
引きこもりの子供が親の貯金を食い潰したら
最後に起きるのは住所の喪失
親が持ち家でなければ貯金が底をついて年金だけではどうしようもなくなった時
親も子も住所を失う
行政とうまく連携して生活支援や生活保護が受けられる人もいる
が、こうした問題を
「人に相談するようなものではない」
「自業自得」「
不徳の致すところ」
として一身に抱えて自滅していく

日本の貧困と格差は、いよいよ住所喪失の問題になっていく
住所喪失が深刻なのは現代社会のすべての行政サービスや社会システムは住所に紐付いているから
住所がなければ行政サービスを受けることができない
住所がなければ企業のサービスを受けることもできない
住所がなければ就職することすらもできない

住所を失えば社会的には存在しないも同然
貧困の統計からも、その存在が消える
いったん住所を失うと新しい住所を手に入れることが困難に
新しい住所を手に入れるためには不動産の手続きの中で今の住所を記載する必要があり
家賃保証会社の契約が必要だから
家賃保証会社はボランティアでやっているわけではないので、きちんと家賃を支払ってくれそうにない人の保証をすることはない
現時点で住所を持たない人は信用がないので契約が難しい
この時代に生きる私たちはどんな困難に落ちても何が何でも守らなければならないのは、どんなに小さくてみすぼらしい場所でもいいから自分の住所を持ち続けること
住所を持つことによって行政サービスが受けられ、きちんとした仕事を得ることができ、プライバシーと安心と安眠が得ることができるようになる
住所がなくなると、それが無くなる
住所がなければ通常の仕事を得るのは難しい
せいぜい日雇い労働くらいしか得られなくなる
その必要最小限の賃金では、そこから這い上がることすらも難しい
日雇いは不安定な仕事
どんな長期契約でも2ヶ月がせいぜい
それ以上雇い続けると社会保険を支払う義務が発生するから
実態は2ヶ月も雇ってくれることはなく、せいぜい2週間
いったん日雇いにまで落ちると、いくら長期で働きたいと思っても向こうから切り捨てられて、不安定な生活から抜け出せない

・・・誰が落ちても不思議でない日本
とりあえず暮らせてることに感謝

今日は~
菜の花
画は1月末
実はこれ、年末には咲いていた
ハッパがこんもり
旨そう

0 件のコメント:

コメントを投稿