2019年5月20日月曜日

アメリカvs中国1905

ぼや川より
おばちゃんに・学ぶ世間の・立ち回り
・・・です・・・

トランプ大統領の不意打ち的な対中関税引き上げに中国政府やメディアは当初沈黙
が「決して譲歩しない」と強気の態度
ネットを見ていくと、世論のもう1つの声
中国中央テレビ
「貿易戦争に対し、中国はとっくに態度を表明している。戦いたくはないが、戦いは恐れない、必要な時はやむを得ず戦うということだ。硬軟使い分けるアメリカに対し、中国はとっくに答えを持っている。話し合うなら扉は開かれているし、戦うなら、最後まで相手になるということだ。アメリカが発動した対中貿易戦争は、中国が発展する上での1つの正念場だが、大したものではない。中国は危機をチャンスとし、自らを検証する能力を持っている。それが国家をより強大にするのだ。」

対外強硬路線で知られる環球時報の胡錫進編集長
「トランプは(北)朝鮮すら脅すことができないのに、中国のような大国をどうやって脅すことができるのか。貿易戦争に勝者はいない。これは宣伝ではなく、経済学の鉄則だ。アメリカ大統領選が近づくに伴って、貿易戦争をエスカレートさせたトランプはまるで高く張られたワイヤーを命綱なしで渡るようなものだ。我々は落ち着いて、アメリカ人の相手をしてやればよい」

中国人民銀行の元副行長(副頭取)、国家輸出入銀行元行長などを務め、国際通貨基金(IMF)などでの経歴もある国際派の李若谷氏
2018年9月まで、中国国内の世論はアメリカ・中国間に根本的な変化が生じたと信じておらず、指導者も同様だった
その例を挙げれば、最近ある新聞に政府機関の責任者が発表した文章で、アメリカ・中国関係は本質的変化がない、なぜなら『関与』と『封じ込め』がアメリカの一貫した対中国政策であり、現在もその政策に変化はないからだという
だが従来関与が80%、封じ込めが20%だったのが、現在のように封じ込めが80%、関与が20%になったら、本質的変化がないとどうして言えるのか?
これは量的変化ではなく質的変化だ。物事の本質的変化が分からない、あるいは認めようとしなければ、このような認識はミスリードを生むだろう
アメリカの対中国政策の変化はアメリカ・中国間の力関係の変化が原因であり、アメリカ・は中国の発展に焦りを感じ、そのため対中国政策を変え始めたとの見方がある
だが私はこの意見にあまり同意できない、というかこの意見は全面的ではない
アメリカ・中国の実力を比較すれば、いかなる面においても、我々とアメリカとの差はとても大きい
特に経済、科学技術、軍事のハードパワーにおいて、我々とアメリカとの差はさらに大きいのだ
アメリカは中国にすぐにも追い越されそうだから軍事や経済面で中国を抑え込みに掛かったのではない
米国が中国に不安を感じるのは中国の発展モデルに対してであり、発展速度を問題としているのではない
もし我々が、アメリカが”合理的“と考えるやり方で発展するなら、我々の発展が早くてもアメリカは気にしない
なぜなら我々と競争が可能だと考えるからだ
だがアメリカは現在、我々の発展モデルがいわゆる”国家資本主義”であろうと、それとも共産党と政府の主導であろうと、彼らのいわゆる”ルール”に違反し、競争にならないと考えている
それゆえにアメリカが抑え込もうとしているのは我々の成長の方式なのだ
アメリカ・中国間の争いは路線を巡る争いだというのが、問題の本質であり、アメリカ・が貿易戦争を仕掛けてきたのは中国の実力が変化したためと言うのは、問題の片方しかとらえていない
言い換えればアメリカは中国の発展が米国や西側の主導する国際市場や国際分業体制を利用しながら、米国の主張する”市場ルール“に従っていないため、我々を抑え込み、変えさせようとしているのだ
もしアメリカ市場や国際市場の分業による”甘い汁”をこれからも吸いたいのなら、アメリカの”ルール”に従うべきであり、さもなければこれらの市場は中国に門戸を閉ざすだろう。
アメリカは貿易戦争における損得をしっかりと計算しており、当てずっぽうにやっているのではないある経済学者はアメリカ内部での議論で、彼らの損害はコントロールが可能だが、対する中国の損失はアメリカ・中国の8倍になると私に語った
我々は現在対アメリカ貿易戦争で受ける損失を低く見積もりすぎている
アメリカは主に2つの目的があるだろう
第1に産業の連関から中国を押し出すことだ
現在すでに産業の連関は中国から移転しつつあり、東南アジアは労働力も安く、完全にこれを受け入れることができる
アメリカ・中国交渉の結果がどのようなものであろうと、産業の連関の移転は避けられない
なぜなら投資家は世界最大の市場だがライバルでもある(中国の)下にその産業を置くことは、将来の市場の安全や安定の面であまりに不確定であり、そのため中国市場向けを除く部分を他の地区に移転しようとするのだ
第2に、中国が現在のやり方で発展することを封じ込め、アメリカが認める市場経済の制度を受け入れるよう中国に迫ることだ
これは制度の戦い、路線の戦いであり、簡単には終息しないだろう
毛沢東の”中国革命戦争の戦略的問題”という文章を再読するよう勧めたい
毛主席はこの中で戦略的退却の必要性について、戦略的退却ができない者は、戦略的進攻もできないと述べている
毛沢東は国民党に包囲された当時、自分たちは弱者であり、弱者が強者と戦う時は退却が必要で、真正面から戦うのはだめだと指摘した
私も『有所為有所不為』(状況を踏まえて選択的に行動する)ことを主張したい
アメリカと真っ向から対決することは適切ではない
戦略的思考を持ち、この市場を維持し、自らを発展させることに集中し、一所懸命に、臥薪嘗胆で自らを発展させるよう努力し、大ぼらを吹いてはいけない
実事求是(事実に基づいて真実を求める)の考え方を遵守し、将来の超越のために戦略的配置をしなければならない
真っ向から勝負を挑んで市場を失うのは問題だ
そして、この戦いが短期に終わる、あるいは経済分野だけにとどまると幻想を持ってはいけない

昨年、「中国の成長率は実際には1%台、さらにはマイナスの可能性もある」と指摘した中国人民大学の向松祚教授の講演
”13億人に警告 我々の根本的問題はアメリカ・中国関係ではない”
中国の学界、政界、メディアはアメリカ・中国関係についての議論にあまり熱心に参加すべきではない
ましてや一緒に大騒ぎし、アメリカ・中国はそれぞれ別の道を進むとか、中国がアメリカに挑戦するとか、人民元が米ドルの覇権に挑戦するとか、我々がアメリカに代わり世界を指導するとか、アメリカはすでに衰退したとか、21世紀が中国の世紀だとか、中国が世界の中心に立ったなどと宣伝すべきではない
中国が多くの面でアメリカと相当な格差があり、特に国内では多くの民生問題が危機の瀬戸際にあることは言うまでもない、だが、たとえいつか中国がアメリカを追い抜いたとしても、大げさに自らをひけらかし、自己宣伝し、自らをおだてるべきではない
世界の指導者かどうか、世界の舞台の中心に立ったか、世界と人類の進歩をリードするか、これは世界の人々が認め、人類の歴史が検証し、具体的で真の国際的な新秩序を基礎とし、具体的で着実な各種の政策を実施し、新たな国際的なガバナンスのシステムと枠組みにより保障することが必要である。大ぼらを吹いたり、威勢のいい言葉で喧伝したりすることはかえって逆効果だ
アメリカの中国に対する強烈な反発は、我々のメディアや学者、政府当局者がナショナリズムをそそのかしたことと無関係ではない
中国の今日の最良の政策は依然としてアメリカと共存し、相互に学ぶことだが、中国がアメリカから学ぶことのほうが多い
中国のメディアや学者はアメリカが衰退しているとか、中国が世界の中心に立ったなどというのは自らトラブルを招き、自ら敵を作る、無責任な言動だ
アメリカは19世紀後半にすでに世界一の経済、工業大国だったが、アメリカが真に世界をリードしたのは第2次大戦後に国際的秩序を打ち立ててからだった
つまりアメリカが経済大国から世界を指導するまでには半世紀がかかったのだ
アメリカは2度の世界大戦に勝ち、ソ連との冷戦に勝利したのは、大ぼらによるのではなく、真の科学技術と軍事、経済力によるものであり、特にその背後には制度や憲法による法治という大きな優位性がある
アメリカの文化、教育の価値観の優位性は大ぼらから生まれたものではない
今日、中国のエリートの多くが子供をアメリカに留学させていることが全てを物語っている
中華民族の一員として、我が国と中華文化が世界で輝きを放つこと、中華民族が偉大な復興を実現することを願っている
だが、冷静に考えて、我々が今日アメリカと多くの格差があることは(事実で)、無責任の学者やメディアが吹聴するような、格差がない、ましてアメリカを追い抜いたということは断じてない
北京、上海、広州などの大都市を離れ、農村を見てほしい。北京市の中心を離れ、6環路の外を見てほしい、毎日10時間、週6日働く出稼ぎ労働者、都心に入っても教育や医療が受けられない子どもたちを見てほしい、無一物の貧しい農村の状況を見てほしい、我々の教育と医療の状況を見てほしい
我々の根本的問題はアメリカ・中国関係ではない、我々の根本的目標はアメリカに代わり世界を指導することではない、ましてやアメリカに挑戦して転覆しようとすることではない
我々の目標は十数億の中国人が学ぶ場所があり、病気を治す場所があり、老後を過ごす場所があることだ
学者、メディア、政府当局者は理性的、理性的、さらに理性的に、客観的、客観的、さらに客観的になるよう心から忠告したい
一時の激情にかられて、国や民族、子孫に災いをもたらしてはならない
さらに、微信で公開されたが、すぐに削除されてしまった文章
「アメリカ・中国貿易交渉でいったいアメリカは中国にどんな改革を求めているか」
「トランプが中国製品に25%の関税をかけると発表したことで、中国中央テレビを見るのが習慣の中国人は、アメリカ帝国主義は本当に我々をいじめようとしている、と感じているだろう
だが多くの中国人は、自分たちが見ているニュースは厳格な検閲を経たものであり、我々が見たいと思っても多くのニュースが見られないことに気づいていない
全世界の大部分の人々はツイッターにアクセスできるが、我々が見ることができるツイッターは検閲済みのものだ。」
「ではアメリカ・中国貿易交渉で、アメリカはいったい中国にどのような改革を求めているのか?」
1.中国に税制改革を要求し、間接税を直接税に変え、税率を引き下げ、中外企業に公平な競争の機会を与える
2,国有企業の独占を放棄し、電力、通信、移動体通信、石油などの市場を開放、人々が高額な石油、電気、高速道路の料金を支払わずに済むようにし、市場競争を保障する
3.政府の市場への干渉を減らし、各種の検査や審査、手数料を取り消す
4.労務政策を改善し、賃金を引き上げ、独立した労組を認める
5.報道とインターネットの自由を保障する
6.知的所有権の保護システムを改善、外資に技術移転を強制せず、国際的な技術や知的所有権を盗まない
7.私有財産と民営企業家を保護し、好き勝手に彼らの財産や人身の自由を奪わない
8.国有企業や輸出企業への補助金を撤廃する
「こうした条件は国辱的だろうか
もしそうでなければ、なぜ(中国は自ら)改革ができないのか
一体誰の利益を保護しているのか
頭を使って考えてみれば良い
だが中央テレビを見慣れている中国人は頭を使おうとせず、”米帝国主義を打倒しよう”などと叫ぶのが好きなのだろう
だが、最も打倒すべきなのは、我々に自由に外部の世界を見せようとしない高い壁なのだ」

当局が警戒するのは、対アメリカ政策上のハンドリングのまずさが政権批判へと結びつくことだろう
こうした状況についてニューヨーク・タイムズ
「米中貿易摩擦は習近平国家主席の指導能力を判断する真の機会だが、習の対応は芳しいものではなく、米中関係を上手にコントロールできないだけでなく、米国に無理な戦いを仕掛けた」
「中国は1949年の建国以降、毛沢東、鄧小平、江沢民、胡錦濤ら歴代指導者はアメリカ・中国関係の重要性を認識し、それを改善することで巨大な利益を得てきた
だが習は対アメリカ強硬路線を取り、反アメリカ的な言論が公式メディアで流され、台湾や南シナ海などでアメリカのアジアにおける軍事的プレゼンスに公然と挑戦を始めた。」
「中国はさらに他国の政治への浸透を図り、ハイテク技術を中国に移転させるネットワークを築いたことで、アメリカではハト派までもが中国への見方を根本的に変えたが、習はこの変化に気づかず、トランプ大統領が発動した貿易戦争で対応が遅れた」
そして習がアメリカに挑戦したのは、1950年代末に毛沢東が旧ソ連に対抗し、経済的に大損害を負ったように,あまりに猛烈で早すぎた

当局が声高に主戦論を打ち出し批判的な声を封じ込めるのは、個人への権力集中や言論の封じ込めなど、習近平路線への不満が強い中、対米摩擦の原因が、習近平個人への批判につながることを、当局は警戒?
中国当局が天安門事件30周年で警戒を強めていることもあり、自由派、改革派の主張は当局の言論統制も受け、敏感な文章はすぐにも削除されるなど、発言の場を奪われているが、ネットに静かに広がるこうした声は、中国の世論が一枚岩ではないことを物語っている

・・・習さんは、極端に云えば
プーさん、故将軍さまの孫、文さん、トラさんレベル
なんか最近こういうのが多い
対して、こういうマットウな考え方をする方が・・・
コレがコワい
最終的に”中国の将来の超越”を目指してるし・・・

今日は~
バイカイカリソウ/Epimedium diphyllum
4月の半ばから連休ころまで咲いてた
いわゆるイカリソウに比べ小さく押しつけがましくないのがイイ

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