2019年5月25日土曜日

幸福学

ぼや川より
あの世まで・ついてこないで・ぬれ落ち葉
・・・えっ・・・

幸せな結婚生活
ニコイチ幸福学を提唱する前野夫妻
前野隆司・慶應義塾大学大学院システムデザイン・マネジメント(SDM)研究科教授
前野マドカ・同研究科附属システムデザイン・マネジメント研究所研究員
<幸せは1人でも実践できる、でもパートナーがいるほうがいい――。幸せには何が必要か。相対的な幸せと絶対的な幸せの違いは何か。幸せになれない相手=避けるべき人はいるのか>
どうしたら人は幸せになれるのか
お金があれば/家があれば/結婚していたら・・・
幸せを探していると大概これらの”たら””れば”に惑わされ
自から幸せのハードルを上げてしまう人が多い

マドカさん
私たちは(26年前に)結婚する前から、共に行動するなかで「(一緒に食事をして)おいしいね」とか、「(一緒に景色を見て)嬉しいね」というふうに、自分が幸せだと感じることを会話で自然に共有
だからもともと私たちは幸せでした
でも、幸せの意識が変わったのは隆司さんがSDM で研究を始めてから
隆司さん
それでも、昔は今ほどは「幸せ」とか「一緒にいて嬉しい」とか言ってくれなかったよね?
マドカさん
そうかな(笑)? 私は子供の頃から、自分はすごく幸せだと思いながら過ごしてきました
両親もケンカはしましたが基本的にとても仲が良くて
隆司さんと出会う前も幸せでしたし、出会って結婚してからも、1人よりも2人で「共有して得られる幸せ」が増して、私たちはずっと幸せにやってきました
意識が変わったのは隆司さんが
「人が幸せなるためには4つの心的因子が必要だけど、マドカはそれを全部持っているよね」と言ったことがきっかけです
以降、4つの因子について、意識するようになりました
隆司さんが研究から導き出した4つの心的因子とは
”やってみよう!“”(自己実現と成長の因子)
”ありがとう!”(つながりと感謝の因子)
”なんとかなる!”(前向きと楽観の因子)
”ありのままに!”(独立と自分らしさの因子)
この4つを日常の中で活用していくことで、幸せはぐんと身近になると隆司さんは言う。

隆司さん
お金やステイタス(地位財と呼ばれる、周囲との比較で満足を得られる財)で得られる幸せは相対的
あの人よりはお金がある、あの人よりはない、というふうに比較する相手によって評価が変わるもので、常に誰かと比べてしまいがち
だから短期的な幸福しか得られない
けれど愛情や自由(=非地位財)といった自」の心的要因(心もち)次第で得られる幸せは絶対的で長続き
幸福学の理想は
”各個人が『自分』の力で、ずっと長く続く幸せを見つける”手助けをすること
だからまずは1人1人が、心の中で幸せを生み出せるようになることが大事
そのために不可欠なのが幸せを感じやすくなるための4因子
些細なことでも“”やってみよう!”という気持ちになればワクワクが生まれる
他者を前向きに受け入れられれば”ありがとう!”と言えるようになる
どんな逆境が訪れても”なんとかなる!”と楽観できれば肝が据わってくよくよせずに済む
自分らしく”ありのままで!”いられれば、他者と比較して落ち込まない
これらの4因子を意識することで幸せになることは、自分1人でも実践できる
では、どうしてパートナーがいるといいのだろうか?
隆司さん
確かに1人でも幸せは得られます
でもパートナーと得る幸せは人の可能性をさらに大きく伸ばす、豊かなものです
パートナーと共に幸せになるには、相手が幸せであることが前提です
そのためには成長し続けることがキーになります
2人の目標を達成する
あるいは、2人の間に起きた課題をクリアする
目標や課題は自分1人の想像では完結できないかたちで、どんどんアップデートされていきます
限りない成長とつながりの連鎖です
人は成長することに喜びを感じます
相手と分かり合うことにも幸せを感じます
長期的で安定したパートナーシップは、1人の時とは違う豊かな幸せを経験できるチャンスなのです
ただ、パートナー選びには気を付けたほうが・・・
「どんな人は避けるべきですか?」という問いを投げ掛けると
避けるべき人などいないと隆司さんは断言
隆司さん
人の性格の50%は後天的なものなので、変えることができます
本人がまずいと自覚している部分は変えられるのです
だから避けるべきタイプなんてものは、本来ありません
ただ、誰しもコミュニケーションがうまくいかない相手は避けてしまう傾向にある
例えば、何を聞いても何を話しても「はあ」しか言わない人がいるとします
でも彼の「はあ」の中には、深い意味があるかもしれない
熟慮した上での「はあ」かもしれない
このように4因子で見れば、どんな言動でもポジティブにとらえることができます
すべての行動には意味があるし、すべての人にいいところがあります

とはいえパートナーを得ることをゴールと考えないようにすることが大切
結婚したというだけでは幸せになるどころか、不幸になっていくのが生理的な傾向だからだ
・・・実感
結婚した当初は幸せホルモンと言われるエンドルフィンが分泌される
しかし、それが続くのはせいぜい3年程度
エンドルフィンの効果が切れるとドキドキが薄れて、関係がマンネリ化していく
・・・3年目の・・・
そのため、幸せになるために一緒になったのに不幸になってしまうという悲劇を防ぐためには努力が必要
ニコイチの関係を円満に続けていくためには、相手の言葉を傾聴すること
そしてどんなことでもポジティブに聞くことが大事
マドカさん
以前、夫に誘われて山伏体験に参加しました。軽い気持ちで行ったら大変な目にあったんです。山を何時間も歩く修行をしますが、3日間お風呂に入れないし、食事も決められた短い時間で済ませなければならない
おしゃべりな私にとって特につらかったのは、私語厳禁という決まりで、夫がそこにいるのに話し掛けてはいけないんです
声に出して許されるのは「うけたもう」のフレーズだけ(笑)
「うけたもう」は「承ります」という意味ですが、名前を呼ばれたり、次にすることの指示が出されたら、「うけたもう」となんでも引き受けるのです
だから乗り気でない「うけたもう」
疲れているときの「うけたもう」
前向きに引き受けたときの「うけたもう!」
など、いろいろな「うけたもう」が出てくるのを自覚しました
これは人生の縮図です。パートナーの言葉を真剣に聞き、相手の頼みをポジティブに「うけたもう」しようとすることは信頼と尊敬がある証しです
パートナーだけではありません。人に対していつも最高の「うけたもう」を伝え合えることは、とても幸せなことだと気づいたんです
まさに「うけたもう」は、ニコイチを円満に保つ言葉です

ニコイチは、結婚という形にのみ限って適応されるものではないし、異性間のパートナーシップに限ったものではない
事実婚、同性のカップル、友人同士であってもニコイチは築ける
マドカさん
私自身、活躍している方を見ると”私もこうしなきゃ“”と焦ったりして、自分を見失うことがあります
でも4つの因子や、夫から言われた「マドカらしくしていいんだよ」という言葉を意識することで、ありのままの自分に立ち戻ることができています
誰しも失敗はしたくないですよね。ところが、うまくやりたいという意識が強くなると、緊張して結局失敗してしまう
そうすると自己嫌悪に陥り、ネガティブに支配されてしまうことがあります
でも”ありのままに!”の態度で伝えたいことを伝えていけば、絶対に”なんとかなる!”
4つの因子は自分を別の姿に変えてくれるものではなく、”ありのままに!”の姿に戻してくれるもの
ありのままの自分を肯定することは、すべての人に共通する大切なことです
自分ばかりにとらわれていると、エゴがぶつかり合う
そこで、大切に思う領域を”自分のみ”から”相手”にまで広げてみる
さらには、相手を思うその気持ちを、家族を思う気持ち、世界中の人々を思う気持ちへとどんどん育んでいく
エゴ(利己)から、利他が成長していく
利己の種から外周が広がっていけば、いつしか世界平和だって叶うはずだと
隆司さん
未熟な人は自分のことしか考えられませんが、大切にしたい人が現れると、その人の幸せも考えるようになります
さらに2人だけの世界から、子供や双方の家族、友人、同僚と、大切にしたい人とのつながりを広げていくと、視野が広がり、やがて知らない人の幸せにもつながっていきます
ニコイチ、つまり世界最小単位の人間関係が幸せなことは、世界平和実現の第一歩
そう、幸せな人とは世界を愛し、自分を愛している人のことを言うのです
幸福学の目的は人類皆の幸せを実現すること
「あなた自身を愛し、あなたのパートナーを愛し、世界中の生きとし生けるものを愛してください」

・・・しごく”ごもっとも”なんだけど・・・
イジケタ・ユガンダ・心持のヒトが多い昨今・・・

今日は~
洋種オキナグサ
ウチにきて何年目?
ご長寿

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