2018年4月8日日曜日

ドイツも・・・

ぼや川より
高くても・自分のモノは・買う女房
・・・ほんと・・・

ドイツ経済は絶好調
経常収支では中国を凌ぐ世界一の黒字
国家予算のプライマリーバランスも2014年から連続黒字・・・が
貧困問題が深刻化
助け合いの精神で運営されてきた草の根の貧困層支援活動が大混乱
2017年9月の総選挙のあと、ドイツでは6カ月近くも政治の空白が続き、新しい予算を組めなかった
それでも大して支障がなかったのは、新しい借金をしなければ資金切れで何かの機能が止まってしまうような、差し迫った状況に陥らなかったから
政治の空白期間に、学校や病院といった公共施設がストップしてしまうような状況を防ぐため、必要最小限の臨時予算を組むためのシステムも完備しているがその発動すら必要なかった
財政的に余裕のある国は、しばらく政府がなくても、それほど困らない

これほど裕福で、EUでは独り勝ちといわれているドイツだが、実は国内では昨今、貧富の格差が大きな社会問題に
ドイツに、ターフェル(Tafel)という運動がある
ターフェルには食卓という意味があり、1993年にベルリンで、1人の女性が始めた慈善事業だ
お店で売れ残ってしまった食料品(期限切れではないもの)を、企業やスーパー、あるいは個人から寄付してもらい、それをお金のない人々に無料、あるいは廉価で提供している
最初は1軒から始まったこの活動が、いまではドイツ全土に広がり、1000近くのターフェルが2100カ所もの配給所を運営している
日本でも、フードバンクと呼ばれる同じような援助活動がある
ドイツのターフェルの経費は草の根の人々の寄付で賄われている
働いている人たちは主にボランティアで、6万人
お店は週に1度か2度、時間を限って開かれ、食料だけでなく衣料品の配布、炊き出しなどをしているところもある
訪れるのは主に、何らかの理由で満足な年金がもらえないお年寄りや、シングルマザーたち
ところがここ数年、そこに多くの難民が加わり、各地で援助が困難な状況になってしまった
列に並ぶ習慣のない人たちが押しかけ、内側に人がいるのに開かないドア(まだ時間になっていないから開かない)を突き破ったり、子供を使って勝手に食べ物をとらせたりと、多くのターフェルで大混乱が起こった
そうこうするうちに、ボランティアで働いていた人が押し寄せる若い難民たちを怖がりはじめ、それまで食料をもらいに来ていた人たちもターフェルを離れていった
ここに至って、分け隔てなく助け合うというのがモットーで、皆が決まりを守って運営されていたターフェルが、機能しなくなってしまった

これはもう限界ということで、2018年1月、エッセン市のターフェルの代表が
「混乱が収まるまで、新規加入者はドイツ国籍の所有者に限る」と発表
「私たちは、ターフェルに皆が再び来られるように努力します。いま、ドイツのおばあちゃんたちや、小さな子供を抱えたシングルマザーたちが、来られなくなっています。新規加入者の制限は一時的なもので、夏休みのあとまで続くことはないしょう」
ところがその途端、人種差別であるとして大非難が巻き起こった
間もなく夜中に、この配給所のドアと外に止まっていたクルマに
「ナチ(Nazis)」「くたばれナチ(Fuck Nazis)」とスプレーで落書きが吹き付けられた
ドイツでナチというのは、最も強い誹謗(ひぼう)
それに追い打ちをかけるように、ベルリンのSPD(ドイツ社会民主党)の政務次官(39歳・元パレスチナ難民の女性)がツイッターで
「背筋がゾッとする。ドイツ人だけに食料。難民はシャットアウト」と意見表明
しかし、これらは事実とは違う。ターフェルにおける外国人の割合は、この2年で35%から75%にまで膨れ上がっている
中東難民だけではなく、東欧から職を探しに入っているEU内の外国人も多い
いずれにしても4人に3人が外国人で、元いたドイツ人たちを押しのけている、というのが現状だった
それにもかかわらず、エッセン市のターフェル叩きは止まらなかった。やはりSPDのカール・ラウターバッハ議員(55歳・男性)
「空腹は皆、同じだ。外国人排斥がもっとも貧困な者たちのあいだにまで広まったのは残念」とツイート
そして2月28日、メルケル首相までがRTLテレビのインタヴューで
「このような分け隔てはよくない」
さらに同じくCDU(キリスト教民主同盟)のノートライン-ヴェストファレン州の社会相も
「隣人愛と慈愛には国籍はないはず」
要するに、同ターフェルは、政治家たちの非難のターゲットとなってしまった
実際問題として、ボランティアの人たちは自分たちの余暇を割き、ここで長年にわたって人助けをしている
いうなれば、メルケル首相の失政の後始末をしているわけで、非難されるいわれはない
そう感じた人は多かったらしく、案の定、国民のなかから続々とターフェルを擁護する声が上がりはじめた

この一連の出来事は、現在のドイツの雰囲気をよく表している
ここには、二つの事実が絡んでいる
一つ目は、ドイツでは難民に関する議論が一切認められていないこと
難民について何か発言すれば、たちまちナ」の烙印(らくいん)が
建設的な議論はなされず、効果的な政策が生まれない
そして、もう一つは、急速に進む貧富の格差
問題は、ターフェルが外国人を受け入れるか否かではなく、なぜこの豊かなドイツという国で、そうした貧困が存在するのか・・・
当然のことながら、ターフェルの事件後、国民の批判の矛先は、一斉に政治家へと向かいはじめた
ドイツの貧困率は人口の16.5%(2016年の統計。ここでの貧困とは、収入が平均収入の60%に満たない例を指す)
特に最近問題化しているのが子供の貧困
労働局が発表した数字によると、18歳未満の青少年の、なんと5人に1人が貧困状態で暮らしている
ひとり親の場合(ほとんどがシングルマザー)には、その割合が45%にまで増える
しかも、この数字は、いまも上昇中
その一方で、ドイツでは、豊かな人がさらに豊かになっていく
排ガス規制を逃れるために不正な制御ソフトを使ったスキャンダルで、大打撃を受けたかのように思われているフォルクスワーゲン社
2017年の純利益は114億ユーロ(約1兆5000億円)と、前年に比べ倍増
それを受けて、2018年3月に発表された同社の重役たちのボーナスの額は、CEO(最高経営責任者)のマティアス・ミュラーの場合で€1010万
しかしクリーンディーゼルという宣伝文句を信じて、ガソリン車より割高なディーゼル車を買ったドイツ人たちは、それがクリーンでないということがわかったあとも何の補償もしてもらっていない
彼らにとっては、フォルクスワーゲンの重役たちのボーナスのニュースは、とりわけ腹立たしかったに違いない

そういえば、ダイムラー社CEOのディーター・ツェッチェは、2015年にメルケル氏が国境を開いた途端
「難民は第二の経済の奇跡となるかもしれない」
だが現在、ドイツの最優良企業30社で働く難民の数は、全部合わせてたったの54人
しかも、そのうち50人は、ドイツ郵便が雇用した人々
つまり、難民の労働界への統合など、夢のまた夢
一方で、これから何十年にもわたってかかる膨大な難民対策の経費は、ドイツ国民のお財布にとって大きな負担に・・・
そして、難民の増加で一番打撃を受けているのは、ドイツの低所得者層
低価格の住居は極端に不足し、難民が賃金水準を下に引っ張るので、労働条件闘争もやりにくい
つまり、難民と貧富の格差という二つの問題は、みごとな相乗効果を生みながら、まさしくドイツの貧困層にダメージを与えている
だからこそ、ターフェルのような慈善事業が活発になる
しかし、その善意をナチと呼んで毀損(きそん)するほど、いまのドイツ社会には、日本から見ていると想像もできないほどの大きなひずみが生じている

・・・いずこも・・・
要は持てる者は・・・

今日は~
サクラ・・・またまた
え~たまたま通ったら
1本づつが樹齢?年ってヤツ
デカい・・・ソメイヨシノ・・・じゃないよね
似てるけど
ソメイヨシノならイっちゃってる歳だと・・・
1本で主役がハれる
それが並んでる
中には枝が垂れ下がり地についてさらに枝を伸ばしてるのも
たぶん枝から発根してる?
たまに行くとこの近くだけど
知らなんだ~

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