2021年7月11日日曜日

どっこいFAX

2021/6/15河野太郎行政・規制改革担当相
6月末までに省庁などでFAXの使用廃止の方針を・・・
ところが先日、1カ月も経たずして政府はFAX撤廃方針を断念
北海道新聞の報道によれば
河野氏はファクスをテレワークを阻害する要因の一つとみて6月末で原則利用をやめ、電子メールに切り替えるよう求めていたが
内閣官房行政改革推進本部事務局によると、各省庁から400件程度の反論が寄せられた
そして断念
要するに、FAX廃止について各方面の事情を十分に調査・分析しておらず見切り発車だった
セキュリティの観点などからも、FAXを廃止するのは望ましくない分野もある

とくに医療現場や警察関係
ある医師によれば、病院などでは、FAXは日常的に使われていて廃止することは考えられない
業務で使うパソコンやデバイスは、基本的にインターネットなどにはつながらないようにシステムが作られており
「セキュリティの問題で、個人情報などが漏洩するリスクがあるためです」
そのため書類などを電子メールで送信することは考えられず、FAXで送るのが当たり前
新型コロナの検査結果や、そのほかの患者の検査情報なども、医療機関同士が
「受け取った、受け取っていない」というような問題が起きないようFAXで送って記録として残す意味合いも
そうした情報は患者の命にも関わり、一刻を争うこともあるため、電子メールが届いたかどうかといった確認をしている余裕は現場にはない
迷惑メールに入っていて確認できなかった、なんてことは許されない
「医療現場はかなりデジタル化が進んでいますが、内部だけでネットワーク化されたイントラネットを使っています。大学病院などで最近、カルテを近隣のクリニックなどとコンピューターで共有しようという話も浮上していますが、セキュリティの問題もあってまだ実現するのには課題も多い」
患者の情報などはかなりデジタル化されている
FAXで送られてきた情報を、送る側も受け取った側も、パソコンに打ち込んでいるの
ただこの面倒なひと手間が実はサイバー攻撃対策には効果的

近年、世界的にランサムウェア(身代金要求型ウィルス)による攻撃が増えている
攻撃者は企業などのコンピューターにマルウェアを感染させると、システムを勝手に暗号化して使えなくしてしまう
そしてメッセージが表示され
「暗号を解いて欲しければビットコインを払え」

2017/5イギリスの国営医療システムのNHS(国民医療サービス)の病院など80医療機関がランサムウェアに感染して、患者のカルテが見られなくなって手術ができなくなるetc
ドイツやアメリカでも医療機関へのサイバー攻撃が起きている
これらの攻撃は、基本的にインターネットや電子メールなどで外部とつながっていたから発生

警察では、事件の裁判手続きの書類や捜査情報など絶対に表に出てはいけない機微情報などを扱っている
関東地区の警察関係者
「そもそも外部と電子メールでやりとりができないようになっている」
警察内部では送受信できるメールシステムがあるが、外部と電子メールを送ったり、受けとったりできない
その理由は、扱うデータが漏れるようなことがあっては困るから
より安全な策としてFAXが使われる
情報を盗んだり妨害工作を行うサイバー攻撃では、その攻撃の端緒は90%以上が電子メールによるサイバー攻撃
メールに添付されたファイルにマルウェア(悪意のある不正なプログラム)を埋め込んであり、受け取った側が実行すると感染してしまうものや、メールに記されたリンクにクリックするとマルウェアに感染するなど、さまざまな攻撃を受ける
警察ではそういう被害に遭わないように外部とはメールなどで接触できなくしている

医療や警察の現場も中央省庁とは直接的にも間接的にもつながりがあるため、省庁も自ずとFAXを使うことになる
さらに言えば、銀行関係でもFAXが使われている場合が少なくない
その関連の省庁もいきなり廃止では仕事が成り立たない

FAXをいまだに使っているというと、前近代的なようにも思えるが実はそうではない
海外でもいまだに、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツなどでFAXは使われており、世界中で今も約4300万台が現役で使われていると言われる

内部のシステムがインターネットにつながっていれば、普通に考えても、それだけで外部からのサイバー攻撃を受けるリスクが高まる
逆に、物理的にインターネットのケーブルを抜いてしまえば、サイバー攻撃には遭いにくいこれは、世界のサイバーセキュリティ分野ではエア・ギャップ(インターネットと内部システムの間に空間ができていることを指す)と呼ばれている
このエア・ギャップも、能力の高いハッカーたちや国家的なサイバー部隊などが、巧妙な工作で超えてくることがある
2009年にイランのナタンズ核燃料施設で、内部システムは外部とつながっていないエア・ギャップがあったにもかかわらず、サイバー攻撃を受けて工場が破壊されたことがあった
ただこれは、世界でも有数の人材と莫大な予算を持つ政府系のハッカー集団(このケースではアメリカとイスラエル)による攻撃だった
しかもサイバー攻撃と、人を使ったスパイ工作(ヒューミントと呼ばれる。このケースではオランダがアメリカとイスラエルに協力)の合わせ技
スパイ協力者がマルウェアの仕込まれたUSBドライブを内部システムに差し込んだために、インターネットにつながっていないシステムにマルウェアを感染させることができた
こういう例はあるものの、基本的にはエア・ギャップを作り、USBなどの使用を禁止にすればかなりの対策にはなる
前出の医師
「私の病院では、外部につながっていない内部ネットワークのパソコンにUSBを差し込むことは厳重に禁止されていました。患者の情報を漏洩させないためですが、システム責任者から『USBを差し込んだらシステムは動かなくなってしまうのでくれぐれも注意するように』ときつく言われていました」

FAXは送信にも通信料がかかるし、紙もコストになる
枚数が増えればかさばるし、受け取ったFAXを1枚排出するのも時間がかかる
それでも、日本で引き続きFAXが利用されているのにはそれなりの理由がある
もちろん電子メールにするほうが紙もなくかさばらないが、セキュリティソフトなどで対策が必要になることを考えれば、コストはFAXよりも割高かもしれない

・・・インフラ関連とかでの攻撃が目立ってきてる
せきゅりてぃ優先ならインターネット接続は・・・
コストも合わないようになって?
あの国とかでは、日本は今だにFAXを・・・
とか云われてるけど・・・
・・・一時期、迷子メールが怖くて
メールが届いたか電話で確認してた
あと紙はキッチリ、フォルダ分けしとけば、すぐ見つかる
書くのがメンドウなんで簡潔になり必要な情報が、すぐ認識できる
メールは、入ってるハズのフォルダーに・・・
アレ、ドコ行った?
ってコトが良くある
内容が冗長になりやすく
コイツは何が言いたいんだ・・・
テキストは手書きならタイピングするより早い
・・・ワタスだけ?
画も手書きのが早い

今日は~
トリアシショウマ/Astilbe thunbergii var. congesta astilbe

丈夫で増えるんで半ばジャマ者あつかい
でもイイんだよな~
霞のようなフワフワした白い花
十分、鑑賞価値がある

0 件のコメント:

コメントを投稿