2018年10月19日金曜日

ハエは世界を救う

ぼや川より
熊さんと・秋の実りを・奪い合う
・・・実際ヤってるし・・・

ハエで世界を救おうとしている企業
研究を始めてから45年、1100世代も交配を重ねたイエバエを売るムスカ
ちなみに社名はイエバエの学名ムスカ・ドメスティカに由来
作るのは、動物の飼料や植物の有機肥料
これらを摂取した動植物は通常に比べて病気に強く、また大きく育つのだ・・・
代表取締役会長の串間充崇さん
「イエバエは人類を脅威から救う欠かせない資産だ」
ムスカでは45年間かけて1100世代の品種改良した
もともとは、1970年ごろに旧ソ連で開発された有人宇宙飛行技術
当時は冷戦下でアメリカとソ連の間で宇宙開発の競争が起こってた
数年にもわたる往復の食料や水はかなり場所を取る
宇宙開発では宇宙船の省スペース・軽量化が重要
宇宙船の中でハエの食料の培養リサイクルシステムを確立することにした
船内で卵を産ませて飼育するはずが飼育密度を高めたらストレスで卵を産まなくなった
そこでストレス耐性の高いハエ同士を交配させ、宇宙に近い空間でも産卵できる種を生み出した
しかし宇宙事業は頓挫し、ソ連自体が解体
結局、ムスカの前身となる会社の代表が、ソ連の科学者からこの技術を買い取った
食物連鎖の中に化学物質が一切混ざらない
完全循環のリサイクル農園型街作りが目的
実現のための重要なのが、良い飼料と肥料だった
そうこうしているうちに、世間では環境問題や廃棄物への関心が集まってきた
後で詳しく説明しますが、ムスカの事業は廃棄物問題にも有効なんです。
4年前には事業化に必要な研究開発が完了
2016年に事業目的の企業としてムスカを設立
技術開発はたしかに大変なのですが、実はそれまでも大手商社やメーカーからは何度か依頼がきていた
ですが、概要を説明すると担当者様はかなり喜んでくれる
が、一度本社に持ち帰って上司に相談すると
やっぱりナシでと断られる
どうやらハエを使うというのが、ブランドイメージに良くないと思われたらしい
また、イエバエを維持するだけでも莫大なコストがかかる
買い手がつくまでは自費で負担
ハエのために車を売り、多くの借金を抱えることに
すでに人間は、菌類を含めた様々な生物を利用していますが、まだほとんど活用されていないのが昆虫
生活に身近な昆虫の技術は、せいぜい蚕(シルク)程度
先代は、イエバエ技術は人類の財産であり、これを絶やすのは人類に対する罪だと・・・
イエバエからは植物用の肥料と動物用の飼料を製造することができる
イエバエの幼虫の排泄物をペレット化したものが肥料に
幼虫を乾燥させたものが動物性タンパク質飼料になる
この肥料や飼料の効果は、わかりやすくいえば栄養が豊富
例えばイエバエでつくった餌を食べた魚は、通常の餌で育てるより約4割も大きく育つ
つまり、餌の量を半分くらいに減らしても、いままでと同じ大きさの食用魚を提供できる
また、最高級飼料よりも魚たちが好んで食べてくれる
肥料には、農作物の収穫量を増やすほか、病原菌を抑制してくれる働きも
さらに残飯や排泄物を処理できる
いまは食料残渣の多くが焼却処理
畜糞は日本だけでも年間8,000万tが排出されて
現在は広大な土地で2〜3カ月かけて微生物によって分解されてる
しかもこの処理でメタンガス(温暖化を促進)などの有害な発酵ガスが発生
ところがイエバエの幼虫は、これらを食べてくれる
彼らは畜糞の窒素分を吸収し、消化酵素がかかった土は肥料に変換し、そのあと土から出た幼虫は乾燥して飼料に
これまで処理にコストがかかっていた廃棄物が原料に
お金をもらいながらイエバエを育てることができる
無から有をつくるのではなく、マイナスだったものからプラスを生み出す
これにより化学物質に頼らなくても、これまで不要とされてきた畜糞で動物や植物を育てることができる
イエバエの技術をうまく利用できれば、完全に自然な食物連鎖での食糧生産も実現するはず
将来の日本人は、外国のために肉をつくり、自分たちは東南アジアのコオロギをたべる
環境問題に続いて、近年はイエバエ技術が新たなジャンルでも価値をもつことがわかってきた
タンパク質危機、あるいは魚粉危機
これから世界では中流層以上の急激な人口増加に伴って、動物性タンパク質の供給が足りなくなると・・・
中流層以上になると、穀物や植物を中心とした食事から、肉や魚を中心とした食事になるから
植物性たんぱく質は品種改良などで間に合わせることはできますが
動物性タンパク質はそうはいかない
食用の肉や魚はもちろんですが、それらを育てるための飼料の生産が間に合わない
特に、いま飼料の中心を占めているのは魚粉
海産物の乱獲やそれに伴う規制も増えている現状では、質の高い魚粉を安定的に確保するのは・・・
近年、魚粉の価格はかなり高騰
イエバエはそれに代わる飼料として期待
日本の食料自給率はカロリーベースだと40%未満
食糧生産の多くを外国に頼っている一方で、これから世界の人口は益々増える
このまま日本全体が貧しくなっていけば、将来的には自国民が自国で生産した食肉を買うことができなくなるかも

輸出のために肉を生産して、日本人は東南アジアから輸入したコオロギなどの昆虫食で動物性タンパク質を補う可能性も
タンパク質危機に備えて、すでに動き始めている企業はたくさん
例えばムスカの競合企業でミズアブの食料化を目指すカナダのエンテラは、すでにマクドナルドと提携
しかし、世界中の競合と比べても食料残渣と畜糞の両方を処理できるのはムスカだけ
今年度末には、畜糞を1日に100t処理できるプラントを着工

・・・え~、直接ハエを喰ったほうが効率はイイはず・・・
ハエご飯とか・・・は無理にしても
ま・粉末にしてイロイロまぜまぜ
すれば大丈夫

今日は~
カエル
玄関の扉のガラスとアルミ枠の間に・・・
隠れてるつもり?

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