2018年10月29日月曜日

モディさんと比べると・・・

ぼや川より
ヘタで・はじまりブキッチョ・で終わる
・・・進歩ねえ・・・

2014年5月にインドでモディ首相が誕生しそれまでのインド外交が一変
インドの独立当初1950年代からネルー(当時)首相は米ソのどちらのブロックにも属さない中立的な外交を展開
その後、中国とチベット問題で紛争を起こし敗北したことによってインドは旧ソ連に接近
当時のアメリカはインドのライバルであるパキスタンと友好関係を結んでいた
そしてモディ首相が登場するまでインドは旧ソ連その後ロシアとの一極外交を柱にしていた
ところが、モディ首相が現れるとインドはそれまでの旧ソ連そしてロシアとの関係を尊重しながらも
それに捉われることなくインドの発展を主眼に多極外交を展開し始める
それに乗じてアメリカのオバマ前大統領はインドに接近
パキスタンとの友好関係も過去のものとなっており、しかもパキスタンは中国との関係強化に努めている
アメリカにとって台頭する中国を牽制するにはインドを味方につけることが必要だった
2015年1月にオバマがインドを訪問して以来、当時のオバマ政権下のカーター国防長官、ケリー国務長官とそれぞれインドを訪問
モディ首相も2016年6月にアメリカへの訪問を数えてオバマと7度の首脳会談を持った
その結果、両国の間で民生用原子力協力、グリーンエネルギー開発、武器及びそのテクノロジーの共同開発、航空母艦と戦闘機のエンジンとデザイン開発と生産などについての合意が交わされた
アメリカからの兵器の供給も、割引などを餌にインドに提供されることになった

それをロシアが黙視しているのではない
なにしろ、これまでインドの兵器の70%はロシア製
1947年から現在まで両国の間で250項目の合意が交わされているということで両国の絆は非常に強い
そのためアメリカと接近していつつある中でも、ロシアとは新たにヘリコプターMi-17-V5の48機の購入
同じくヘリコプターKa-226Tのインドで200機の生産及びメインテナンスなども合意が交わされている
インド側も、防衛の強化としてミサイルシステムS-400を5基、金額にして$50億の購入を決めた
10月5日にプーチン大統領がインドを訪問した際にこの購入の署名が交わされた
納品は2020年とされている
米国は当初同機能を備えたパトリオットを薦めたが、性能面でインドを説得できなった
・・・S-400のがイイ?
プーチンのこの訪問で既に機能している2基に続いて、新たに6基の原発の建設が加えられて20項目の合意が交わされた
インドがロシアからS-400を購入したことに対しアメリカが
「敵対者に対する制裁措置(CAATSA)」
でもってインドに制裁を科すという懸念は当然浮かび上がった
しかしインドの外相スシュマ・スワラージは外圧に対して
「我々は他国からのプレッシャーに即応して我々の外交を形成させているのではない。以前もアメリカからの制裁に従わなかった」
モディ政権下のインド外交は自国の利益を最優先する姿勢を明確にしている
当のアメリカも、ポンペオ国務長官が9月にニューデリーを訪問した際
「アメリカはインドの場合はまだ決めていない。インドのような国に制裁が影響するとは思われない」
とインドに関しては例外とする意向を仄めかした

El País(10月4日付)によれば、ジャーナリストのマクシム・ユーシンはロシア紙Kommersantの論評の中で
「アメリカはインドがロシアから兵器を購入した場合に、アメリカが適用しようとする制裁措置からインドを外すだろう」
「命令したり譲歩させたりの政治はモディ首相には通用しないというのをトランプ大統領のメンバーは理解しているはずだからだ」
では、あの強気なトラさんが、なぜインドには譲歩せざるを得なかったのだろうか?
アメリカがインドに制裁を科せば、インドはこれから益々ロシアとの関係強化に動き、またBRICSそして上海協力機構(OCS)のメンバーでもあることからインドがロシアそして中国のブロックにより接近する可能性があるから
そうなればアメリカはアジアにおける中国と対峙できる国を味方につけることができなくなる
モディ首相はアメリカのこの立場を良く把握しているようだ
アメリカは、イランからの原油の輸入を止めるように同盟国に要請しているが
インドはイランからの原油の輸入も継続する意思を表明している
尚、日本はアメリカの指示通りに従っている
しかも、インドからの決済は相手が制裁下のイランということでインド通貨ルピアを使用する
インドが輸入する原油の44%はイランからの輸入
しかも、インドはイランのチャバハル港の開発に$5億ドルをこれまで投資している
その狙いはライバルのパキスタンの領土内を経由せずにイランからの原油の輸入をチャバハル港から行い
そこから資源が豊富なアフガニスタンから中央アジアに向けてのルートを構築する予定
更にそれを発展させると、インドからイラン、さらにコーカサス、中央アジア、ロシア、北ヨーロッパを結ぶ南北交通回廊(NSTC)に繋がるようになる
その為にも、インドはアメリカからの制裁が仮にあっても、それを気にせずこのプロジェクトを推し進めて行く意向
あくまでも自国の利益を最優先
地政学をも利用してアメリカともロシアとも渡り合うインド
対して日本はアメリカ日本州としての立場から脱皮することもできずカネをばら撒くだけの外交
盛んに外遊するアベちゃんだが、モディのように自国の立場と国際関係を俯瞰してみた一貫性のある外交ではなく
せいぜいばら撒きの結果、一本釣り外交で終わる
中南米にも安倍首相は二度訪問しているが、その後ほとんど進展がない・・・

・・・なんかな~

今日は~
セッコク/Dendrobium moniliforme霊砲
9月の終わり
花いっぱい
狂い咲きでここまで咲かれると
ちと不安

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