2015年7月13日月曜日

忘れる1507

ぼや川より
同級会・あだ名はでるが・名がでない
・・・だ~な~・・・

歳とともに増える
物忘れ
2012にイギリスで3000人にオンライン調査
1/3が無くした物を探すのに平均15分/日 
日々の物忘れはアルツハイマーや認知症とは違う
老いると物覚え悪くなるのはアタリマエ
・・・ヨカッタ

物忘れの一部は遺伝子のせい
ストレスや疲労、複数の作業を同時にこなせば物忘れは多くなる
・・・聖徳太子は?
ただ忘れるのは、ウツやADHD(注意欠陥・多動性障害)なんかとも関係

忘れるのは
気になる⇒覚える・がウマくいかない
関心と記憶の繋がりが中断されるため
この中断は2つのケースが
自分が何をしているのか・鍵やメガネをどこに置いたのか・脳に記憶させることに失敗した時
記憶を引きだすのを失敗した時
プリンストン大学ケネス・ノーマン教授
記憶をつかさどる脳の海馬と呼ばれる部分がスナップ写真を撮影?
ニューロン(神経細胞)の束に保存することで、情報が記憶される
ニューロンは時間が経った後、何かの合図やヒントで作動
・・・何かのヒントで思いだせる
何かモノを置くときなど記憶してる最中に関心を払うことが重要
・・・ほかのコトをしない・考えない
記憶を引き出そうとする時、精神状態が、記憶した時の状態と違うと思い出せないことも
例えば
帰宅して鍵を置いた時、腹が減ってた
後になって鍵を探す時、満腹だと思い出すのが難しくなる
忘れモノを探すときは
自分の動きや心もちをその時の状態にしてみるとうまくいくことが
記憶を取り出すときの脳の状態を、できるだけ記憶した時の状態にもっていくことができれば
見つかるかも

また最近のドイツの研究で、物忘れの多い人や注意力散漫な人の多くが、
ドーパミンD2受容体遺伝子(DRD2)にある種の変異を持っている
研究は500人を対象に記憶力や知覚の衰え(「止まれ」の標識を見落とすなど)、さらには精神運動の衰え(通りを歩いていて人にぶつかるなど)について質問する形で実施された
対象者は分子遺伝学的な診断のため、唾液サンプルも採取された

同じ駐車場内でも別の区画に車を停めると、その場所を覚えられないのは・・・
シャクター氏によると、これは昔覚えた情報が邪魔をして、新しい情報を学習しにくくさせているため
心理学者はこれを順行干渉と

どこに置いたか忘れることを防ぐ最良の方法
理に適った置き場所を決めること
読書の時に必要な老眼鏡であればベッドの横
携帯電話は同じ場所で充電する

セントルイスのワシントン大学で心理学を教えるマーク・マクダニエル教授
「私は今、財布をドレッサーの上に置いている」と意識的に考えたり、声に出したりすること

思い出すヒントとなるような周囲の環境と合わせて、自分のやるべきことを視覚化することも効果的
例えば、チキンとアボカド、レタスを買うことを覚えておきたければ
店内の野菜売り場と肉売り場の風景と一緒に買いたいものを想像する
マクダニエル氏は「店に着いた時に、こうしたヒントが思い出す助けになる」

認知機能は特にその処理スピードに関しては20歳にピーク
その後は年をとるに連れて脳が小さくなるため、複数の作業を同時に行ったり、記憶を取り出したりするのに時間がかかるように

オハイオ州のウェクスナー・メディカル・センターの神経科医ダグ・シャレ氏
軽度の記憶の衰えが増えてきたら、ストレスやうつのほか、疲労につながる睡眠時無呼吸などの健康問題が関連している場合もある
薬の服用が記憶力に影響することも

忘れたはずの記憶を取り戻せる?
米カリフォルニア大学ロサンゼルス校のデビッド・グランツマン教授
海洋生物「アメフラシ」を使った実験で、長期記憶を呼び戻すことに成功した
過去数十年間、神経科学の専門家たちは
記憶が蓄えられるのは脳細胞を繋ぐシナプスである
アルツハイマー病はこれを破壊してしまう
患者の記憶は徐々に失われてしまう
今回発表された研究によれば
長期的な記憶に関してこの通説は誤っていた
記憶が完全に失われてしまうのは、病気が進行し、ニューロンが死んでしまった段階
アメフラシという海洋の軟体生物を利用して動物の学習と記憶に関して調査
アメフラシは危険が迫ると、エラを守るための防衛反応を示す
研究で注目されたのは、その際の引き込み反射、およびそれを引き起こす感覚ニューロンと運動ニューロン
尾の部分に微弱な電気ショックを数回与えることで、この引き込み反射を増強してみた
効果は数日間持続
これはアメフラシの長期記憶を示している
グランツマン教授によれば、電気ショックはアメフラシの中央神経系でセロトニンというホルモンを放出させる
この記憶を消去した後、尾へのショックを数回与えるという同じ実験を繰り返してみた
すると完全に消したはずの記憶が戻っていた
これは消失したはずのシナプスの結合部が回復された可能性が
「このことは記憶がシナプス内にではなく、別の場所に蓄積されていることを示しています」
記憶が消えたときに、シナプスも消えるものなのかどうかも調査
そのためにシナプスの数を計測
24時間後にプロテイン合成阻害剤を投与
その翌日、シナプスの数を再度計測
その結果
新しいシナプスが成長し、ニューロン間のシナプス結合部が強化されていた
プロテイン合成阻害剤では長期記憶は破壊されなかった
長期記憶はセロトニンによって新しくシナプス結合部が成長する機能のこと
長期記憶が形成されるとき脳は新しいシナプスの作成に関連するタンパク質を作り出す
脳しんとうなどの怪我によって、このプロセスが阻害されるとタンパク質が合成されなくなり
長期記憶を形成することができなくなる
これが脳しんとうを起こす直前の出来事を憶えていない理由
そのため、例えば動物を訓練したとき
その直後にタンパク質の産生能力を阻害してしまえば一見覚えていない
しかし、訓練の24時間後にタンパク質合成阻害剤を投与しても、きちんと記憶に残っている
「すなわち、1度記憶が形成されれば、一時的にタンパク質の合成を阻害したとしても、長期記憶には影響がありません。これはアメフラシで明らかとなったことであり、人間にも当てはまるでしょう」
「過激な考えではありますが、我々の研究結果によればそうなります。長期記憶はシナプスに保存されるのではありません。神経細胞が生きている限り記憶はどこかに残っています。そして神経細胞は失ったシナプスの結合部を再生できるようです。」
「シナプス結合部さえ回復できれば、記憶は甦ります。簡単ではありませんが、可能なはずです」
ニューロンが生きている限りは記憶はまだ残されており、アルツハイマー病の初期段階であれば、これを回復できる可能性が・・・

↑を補完する研究
忘れたと思ってる記憶
実は残ってる
2015/5/29
理化学研究所(理研)
理研脳科学総合研究センター 理研-MIT神経回路遺伝学研究センター
利根川進 センター長らの研究チーム
記憶痕跡細胞同士のつながりを強めるシナプス増強がなくても、記憶が神経細胞群の回路に蓄えられていることを発見
記憶は記憶痕跡とよばれる神経細胞群とそれらのつながりに蓄えられると・・・
これまでは記憶が長期的に保存されるには記憶痕跡細胞同士のつながりを強めるシナプス増強という過程が不可欠だと・・・
動物実験では、シナプス増強を阻害すると過去のことを思い出せない状態になることが報告されている
しかし、記憶の固定化プロセスの中で、記憶痕跡を形成する神経細胞群そのものにどのような変化が起きているかはわかっていなかった
今回の研究
光遺伝学という技術を用い、シナプス増強が起こらないような条件下でマウスの記憶痕跡を操作して、記憶痕跡自体の変化を調査
実験ではマウスを小箱Aに入れた後、小箱Bに入れ電気刺激を与え小箱Bが怖いということを記憶させ、直後にシナプス増強を阻害する薬を与えた
通常では次の日にマウスを小箱Bに入れると怖い体験を思い出してすくむ
シナプス増強が阻害されているマウスは小箱Bに入れてもすくまず、小箱Bの体験の記憶を失くしてた
さらに次の日では、同じマウスを小箱Aに入れた
小箱Aでは怖い体験をしていないので、通常では特に何も反応を示さないが、実験で用いたマウスの小箱Bでの怖い体験に対応する記憶痕跡細胞群を光を照射して人工的に活性化
小箱Bの記憶を思い出してすくんだ。これは、シナプス増強がない場合でも、怖い体験の記憶が記憶痕跡細胞群の中に、直接保存されていることになる
また、周囲の環境とそこでの怖い体験を結びつける記憶は、海馬から扁桃体へと伝わる回路の活動に依存することが知られている
シナプス増強が起きないマウスでも、海馬と扁桃体の間の記憶痕跡細胞同士のつながりは強まっていることもわかった
これは、シナプス増強によらない記憶痕跡細胞同士のつながりの強化によって、記憶が安定的に蓄えられていることを示唆
今回の結果について利根川教授
「シナプス増強というプロセスはおそらく、記憶が形成されるごく初期の段階には重要な役割を果たしているが、すでに保存された記憶を維持するための基本メカニズムではなさそうだ。しかし、自然な手がかりから効率よく記憶痕跡を活性化し、過去の体験を細部まで思い出すには、シナプス増強が不可欠なのかも知れない」

で・ど~すりゃイイの?

今日は~
ハオルチア リミフォリア/Haworthia limifolia
5月の終わりころ

この手にありがちな花
しかし、なんでこんなに花茎が長いのか?

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