2023年10月19日木曜日

毒にも薬?にも・・・

ブラジルやアルゼンチンなど中南米に生息するクロドクシボグモ(Phoneutria nigriventer)は、シボグモ科に分類される世界でも有数の猛毒グモ
バナナの葉についていることからバナナグモという可愛らしい愛称もあるが、その毒はたった0.1mgで人体に致命的
体長5~8cmほどのその体には8~10mgの毒が蓄えられているので、1匹だけで100人近くの人間を殺せる
このクモにかまれると、頻脈や不整脈、けいれんや肺水腫といったさまざまな症状で苦しむ
致死量なら筋肉が動かなくなり、呼吸不全や激しい痛みを味わった末に死亡
ただしすでに血清があるため、生息地では現在、死者はほとんど出ていないそう
この毒にはもう一つ奇妙な特徴がある
男性の場合、イチモツが暴走
痛みを感じるほど咆哮してしまい、いつまでたってもおさまらない

・・・コワい

こうした症状を持続勃起症というが、ひどい時には海綿体が傷ついて、永遠に勃たなくなることも

・・・やっぱコワい

だが、この毒を応用すれば、勃起不全の治療に役立つ可能性があるとして長年研究が進められてきた

ブラジル、ミナス・ジェライス連邦大学の研究チームは、この毒の勃起を引き起こす成分を人工的に合成することに成功
マウスとラットの動物実験では、その勃起成分BZ371Aをジェル状にしてオスの股に塗ると、見事にイチモツを勃たせることが確認された
そして今年初めには、BZ371Aの開発を引き継いだ製薬会社Biozeusによって、第I相臨床試験をクリア
つまり少数の人間に試して、安全性が確かめられた
BZ371Aでイチモツが大きくなるのは、体の中に一酸化窒素が放出されるから
一酸化窒素は平滑筋をゆるませて血管を広げる作用がある
そのおかげでイチモツに血液が流れ込み、元気になる
BZ371Aの優れた点は、高齢のラットや、高血圧や糖尿病などがあるラットでも有効だった

バイアグラやシアリスといったED治療薬は、3割ほど効かない人もいる
また心臓・血管や肝臓に問題のある人なども、服用することができない
BZ371Aはそれらとは作用メカニズムが違うために、バイアグラを飲めなかった人にも使える可能性がある

Biozeusは今後、第II相臨床試験を実施し、その結果を来年4月にも報告する予定

References:Phase I Trials for BZ371A to Erectile Dysfunction / Spider Venom That Causes Penile Necrosis Could Work as an Alternative to Viagra : ScienceAlert / written by hiroching / edited by / parumo

・・・老人や病気の方にムリをさせるのは・・・

今日は~
セダム ムルチセプス/Sedum multiceps

徒長したままはマズい・・・
で仕立て直し
ミドリの残る枝先をカット
多肉の植溜に挿す

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