過去最大に積み上がった債務、高金利、気候変動によるコスト、高齢化に伴う医療・年金支出の増大、そして不安定な政治情勢といった状況が重なり、経済規模の大きな先進各国でいずれ金融危機が再燃しかねないとの警戒感が
国際金融協会(IIF)によると、世界の債務は今年上半期に$10兆増えて過去最大の$307兆に達しており、増加分の80%以上を先進国が占めた
20人余りのエコノミスト、元政策担当者、大手投資家
最も懸念される国は、債務上限を巡って議会で瀬戸際の駆け引きが続くアメリカ、そしてイタリアとイギリスだと
その有識者らは、先進国が債務返済に窮する事態までは予想していない
しかし先進各国の政府は財政規律を守るため、信頼できる財政計画を立て、増税し、成長を促進する必要があると指摘
昨年のイギリス国債暴落騒ぎに見られるように、金利が上昇し中央銀行が流動性供給を縮小するという薄氷の環境下では、政策対応を誤ると市場の混乱を招くリスクが高まる
ヨーロッパ中央銀行(ECB)の元チーフエコノミスト、ピーター・プラート氏
債務水準はまだ管理可能に見えるが、長期的な支出の必要性を考えれば、今後の見通しには懸念がある
「われわれは公的財政の危機からそう遠くない」
「何らかの事故が起こったり、複数の事象が重なったりすれば、有害で非線形的な流れを引き起こすだろう。これはごく現実的なことだ」
国際決済銀行(BIS)のクラウディオ・ボリオ金融経済局長
長期的には「政府債務の行方が、マクロ経済と金融安定に対する最大の脅威になっている」
国際通貨基金(IMF)の元チーフエコノミストで、現在はピーターソン国際経済研究所のシニアフェロー、オリビエ・ブランシャール氏
アメリカの状況を最も懸念している
「予算を承認する政治プロセスが破綻している」
多額のプライマリー赤字(基礎的財政収支の赤字)を抱えている
「この状況は、どのような結末を迎えるだろうか。デフォルトに陥るとは思わない。だが、政治危機と、場合によっては醜悪な調整が起こることにより、市場がアメリカ国債価格に懸念を織り込み始めるだろう」
ヘッジファンド、ブリッジウォーター・アソシエーツのレイ・ダリオ氏
アメリカ国債市場で危機が起こると
ヨーロッパでは€2兆4000億の債務を抱えるイタリアに注目が集まっている
政府が成長見通しを引き下げ財政赤字見通しを上方修正したのをきっかけに
イタリア国債のリスクプレミアムは今月急上昇
イタリアが投資適格級の格付けを失えば、状況は転換点を迎える
ムーディーズによる格付けはジャンク級のわずか1ノッチ上で、見通しはネガティブ
イタリアの債務比率が再び上昇すれば、格下げの可能性は高まるだろう
M&Gインベストメンツのジム・リービス氏
そうなれば南ヨーロッパ諸国に「重大な余波」が
一方イギリス財務省は、大規模な改革によって債務は減少し、経済は成長する見通しだとしている
イギリス、アメリカ、イタリアは、債務の対国内総生産(GDP)比率が100%に近いか、それを超えている
高齢化、気候変動、ウクライナや中東情勢などの地政学リスクを踏まえれば、将来的にも支出が増大するリスクは大きい
金利上昇に伴う利払いの増大も、こうしたプレッシャーを大きくしている
アメリカ議会予算局(CBO)の推計では、アメリカのGDPに対する正味の利払い費の比率は現在の2.5%から、2033年には3.6%、53年には6.7%に高まる見通し
イギリスの予算責任局(OBR)は、歳入に対する利払い費の比率が2020~2021の3.1%から、27~28年には7.8%に拡大すると予想
物価連動債が利払いの増大に拍車を掛けそうだと
ドイツでさえ、利払い費は2021年から10倍に膨らんで€400億近くに達している
鍵を握るのは、効率的な支出、改革、そして成長のための計画
キングズ・カレッジ(ロンドン)のジョナサン・ポーテス教授
「投資を減らすのではなく、増やすべきだ」
金利上昇局面で借り入れ増加を納得させるのは難しいだけに、政府は信頼に足る計画を作る必要がある
このためEUは財政ルールを是正しており、イギリスでは野党労働党が、税・支出計画に対してOBRによる検証を法的に義務付けると約束
特にアメリカ・イギリスは、不人気ではあっても増税と、ある程度の支出削減が避けられないとエコノミストらは強調
経済協力開発機構(OECD)のチーフエコノミスト、クレア・ロンバルデッリ氏
各国の改革は不十分だと
LBBWのチーフエコノミスト、モーリッツ・クレーマー氏
「われわれが今のようなペースで進み続けるなら、2030年代には危機が起こるだろう」
・・・日本が無い?
高金利では無いけど借金がカサんで
一番アブナイんじゃ?
今日は~
ネリネ ?/Nerine ?
新芽が・・・
もう1鉢あるけど
やっぱ花芽は無い
今シーズンはサビ病が出ませんように・・・
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