2024年6月11日火曜日

現イスラエル政権での命の価値は・・・

6/9パレスチナ自治区ガザの保健省
中部ヌセイラトでイスラエル軍が前日に人質4人を救出した作戦について
パレスチナ人死者が274人に上ったと発表
負傷者は698人
ガザ当局の広報によると、死者のうち64人は子ども、57人は女性
イスラム組織ハマスの軍事部門
この作戦でアメリカ国籍保持者1人を含む人質3人が死亡したと・・・

イスラエル軍の証言者
ラベンダーのようなAIシステムにマークされた標的を含む下級の工作員を攻撃する際
標的1人と同時に殺害してもよいとされる民間人の数は、戦争開始後の数週間は20人に固定されていたと
別の証言者は、その数字は15人だったと
この巻き添え被害の許容度は階級や軍事的重要性や年齢に関係なく
殺害の軍事的利点と民間人への危害が釣り合っているかどうかがケースバイケースで考慮されることもなく
すべての下級戦闘員と疑われる人々に一気に適用されたと

今回の戦争で標的作戦室の将校だった証言者A
軍の国際法部門がこれほどの巻き添え被害の度合いを全面的に承認したことはかつてなかったと
「ハマスの兵士なら誰でも殺してよい(これは国際法上、明らかに認められ、合法とされるとAは主張する)というだけでなく
多くの民間人も一緒に殺してよいと、直接告げられた」
「過去1~2年の期間にハマスの制服を着ていた人なら誰でも、特別の許可なしに20人の民間人を巻き添えにして爆撃される可能性がある」
「現場では、巻き添え被害の正当な度合いを維持するという原則は存在しなかった」
彼が従軍していたほとんどの期間、そのような方針がとられていたと
軍が巻き添え被害の許容度を引き下げたのは時間が経ってから
「この計算では、下級の工作員であっても標的1人とともに20人の子供が犠牲になる可能性がある。昔はそのようなことはなかった」
この方針の安全保障上の論理性を問われると
「標的をどれだけ排除できるかだ」

あらかじめ設定された一定の巻き添え被害の許容度は、ラベンダーを使った標的の大量生成を加速させるのに役立った
なぜなら時間を節約できたから

証言者B
開戦後最初の週、AIにマークされた下級戦闘員1人の排除につき、殺害が許容された民間人の数は15人だったが、この数は時間とともに
「上がったり下がったりした」
10/7以後の最初の1週間について
「当初、私たちは巻き添え被害のことをほとんど考慮せずに攻撃した。実際、爆撃を受けた各家屋にいる民間人の人数を数えることすらしなかった。その人たちが家にいるかいないか、はっきりとわからなかったからだ。1週間後、巻き添え被害の規制が始まった
許容される人数は15から5に下げられた
すると、今度は攻撃が著しく困難になった。家族全員が在宅の場合、爆撃が不可能になるからだ。なので、軍はまた数値を引き上げた」

情報筋の証言によるとアメリカの圧力もあって、イスラエル軍は現在では
民間人の家ごと爆撃してもよいとされる“下級の標的”の大量生成をおこなっていない
ガザ地区のほとんどの家屋がすでに全壊か半壊しており、ほとんどすべての住民がすでに避難していることも、情報データベースや家屋位置特定の自動プログラムに頼る軍の能力を低下させている

証言者E
下級の戦闘員に対する大規模な爆撃は戦争が始まって最初の1~2週間だけで
その後は爆弾をむだにしないために中止されたと
「弾薬を節約しなければならない。イスラエル軍は、レバノンにいるヒズボラとの戦争が国の北部で起こることを常に恐れている。なので、イスラエルがこのような下級の標的を攻撃することはもうない」

情報筋
ハマスの上級の司令官に対する空爆はまだ続いており、これらの攻撃においては、標的1人につき数百人の民間人の殺害が許可されていると
これはイスラエルの歴史上も、最近のアメリカ軍の軍事作戦でも例がない

証言者B
2023年12月2日の爆撃について
「シュジャイヤ大隊の司令官を爆撃したとき、私たちは100人以上の民間人が殺害されることになるとわかっていた」
「私の感覚としては、異常だった。民間人100人というのは、明らかに一線を越えている」

ガザに住むパレスチナ人の若者、アムジャド・アル=シェイク
その爆撃によって家族の多くが殺されたと
ガザ市東部のシュジャイヤの住民である彼は、その日は地元のスーパーマーケットにおり、5回の爆撃音とともにガラス窓が粉々になったと
「私は家族の家へ走ったが、そこにはもう建物がなかった」
「通りには人々の悲鳴があふれ、煙が充満していた。住宅街全体が瓦礫の山と化し、深い穴があいていた。みんな、素手でセメントをかき分けて犠牲者を探しはじめ、私も家族の住んでいた家で痕跡を捜索した」
アル=シェイクの妻と乳児の娘は瓦礫の上に落ちてきたクローゼットで守られて助かった
だがアル=シェイクの兄弟姉妹とその子供たちを含む11人の家族は、瓦礫の下敷きになり亡くなった
人権団体ベツェレムによると、この日の爆撃で数十棟の建物が壊され、数十人が死亡、数百人が瓦礫の下に埋まったと

取材に応じた諜報機関職員は、それよりもさらに死者を出した攻撃にも関わったと
2023/10/17ハマスの中央ガザ旅団司令官アイマン・ノファルを殺害するため、軍は
ノファルの正確な位置を特定しないまま、アル=ブレイジ難民キャンプへの空爆にゴーサインを出し、約300人の民間人を殺害、いくつかの建物を破壊
衛星映像や現場のビデオでは、複数の大きな高層の集合住宅が破壊されているのがわかる

キャンプに住むアムロ・アル=カティブ
「16から18の家屋が攻撃で破壊された」
「どの瓦礫がどの建物か、区別ができないほど、現場はぐちゃぐちゃになり、いたるところに人間の体の一部が散乱していた」
瓦礫のなかから引き出された死体は約50体、負傷者は約200人
その多くが重症だったと
だが、それは初日にわかった数にすぎなかった
キャンプの住人は5日がかりで死体や負傷者を救助した

救急隊員のナエル・アル=バヒシは、現場に最初に駆けつけたうちの1人だった
当日数えられた死傷者は50~70人だった
「あるとき私たちは、標的はハマスの司令官、アイマン・ノファルだったと気づいた。だが彼だけでなく、彼がそこにいることを知らなかった多くの人々が殺された。子供のいる家族全員が殺された」

別の情報筋
2023/12中旬にイスラエル軍はラファの高層ビルを破壊し、「数十人の民間人」を殺害したが
それはハマスのラファ旅団司令官のモハメド・シャバネの殺害が目的だった(しかし、彼がこの攻撃で殺されたかは不明)
ハマスの上級の指揮官は民間人の建物の下を通るトンネルに隠れるため、空爆で殺害するという方法をとれば、必然的に民間人を殺すことになると

標的殺害の一環だったとされる爆撃を目撃したワエル・アル=シール
「負傷者のほとんどは子供たちだった」
12/20の空爆で居住区全体が破壊され、少なくとも10人の子供が死亡したと

証言者D
「空爆作戦で犠牲者が出ることに関して、完全に許容するような方針がとられていた。私の考えでは、そこには復讐の要素もあったのだろう」
「作戦の根幹は、ハマスやPIJの上級司令官を殺害することだが、そのためには何百人という民間人を殺すことも厭わないとされた。旅団長なら何人、大隊長なら何人というように、ランクによって計算されていた」

証言者D
「規制はあったものの、とても甘かった」
「3桁台前半とまでは言わなくとも、2桁台後半の民間人を巻き添え被害で殺しただろう。こんなことは過去にはなかった」

こんな割合の高い巻き添え被害は、イスラエル軍が以前から許容範囲とみなしていた水準だけでなく、アメリカがイラク、シリア、アフガニスタンでおこなった戦争のときの水準と比べても例外的

2021年イラクとシリアにおける対IS作戦の情報担当副司令官のピーター・ガーステン大将
は国防専門誌の取材に対し
15人の民間人を巻き添えにするような攻撃は正しい手順から逸脱しており、実行するにはアメリカ中央軍のトップ、ロイド・オースティン大将(現国防長官)から特別な許可が必要だと
「オサマ・ビンラディンの場合、許容される非戦闘員の死傷者数は30人だったが、下級の指揮官の場合は0だった
私たちはずっとゼ0を維持してきた」

この調査のために取材した情報筋はみんな
10/7のハマスによる虐殺と人質誘拐が、軍の攻撃方針と巻き添え被害の許容度に大きな影響を与えたと

10/7直後に徴兵され、標的作戦室で勤務した証言者B
「最初は痛々しく、執念深い雰囲気だった」
「規則はとても甘かった。標的が4つのビルのうちのどれか1つにいるとわかるや、4つのビルすべてを破壊した。常軌を逸していた」
「不協和音のようなものがあった。一方では、イスラエル人は軍が充分に攻撃をしていないと不満をいだいていた。だが他方では、1日の終わりには、また1000人のガザ地区住民が亡くなったと報じられる。その大半は民間人だ」

10/7の直後に徴兵された証言者D
「軍の上層部はヒステリーを起こしていた」
「彼らはどう対応するべきかまったくわかっていなかった。とにかく、ハマスの能力を解体しようと、正気を失ったように爆撃を始めることしか、やり方を知らなかったのだ」
「ハマスに関係するすべての標的が正当とされ、ほとんどすべての巻き添え被害が許容されるとなると、何千人もの人々が殺されることになるのは明らかだ。よしんば標的が全員ハマスに関係しているとしても、攻撃の方針がこれほど緩いものであれば、標的を決める意味はまったくなくなってしまう」

他証言者A
10/7以降のイスラエル軍内部の雰囲気を復讐と形容
「戦争が終わったらどうするのか、ガザ地区で人々が引き続き生活することが可能なのか、ガザ地区をどうするのか、誰も考えていなかった。ただ、『どんな犠牲を払っても、ハマスをやっつけなければならない。可能なものは何でも爆撃しろ』と言われたのだ」

諜報機関の上層部のB
振り返ってみると、ガザ地区でパレスチナの民間人を殺害するこの不釣り合いな攻撃方針は、イスラエル人をも危険にさらすものだ
彼はこの記事のために証言することに決めた理由の1つはそれだった
「ハマスに打撃を与えたことで、私たちは短期的には安全になった。だが長期的に見れば、私たちの安全性は低下すると思う。ガザ地区にいるすべての遺族(それは住民のほとんど全員だ)が、10年後にハマスに加わろうとする動機になってしまうだろう。ハマスにとっても、その人たちをリクルートするのがずっと簡単になる」

イスラエル軍は声明で、証言者たちが語ったことの多くを否定
「各標的は個別に検討され、攻撃から予想される軍事的な優位性と巻き添え被害についても、個別に評価がおこなわれる。イスラエル軍は、予想される巻き添え被害が軍事的優位性に比べて過大である場合には、攻撃を実行しない」

・・・以前からイスラエルでは
我彼で命の価値は違っていたが
ここまでにナるとは・・・
傍から見ると
復習に奔ったら軍とは言えない

今日は~
ニリンソウ/Anemone flaccida

4月の終わり
抜いているけど出てくる
そんなにウルサクないんで
根絶やししようとは思わない

2024/6/13
修正

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