中国 工業情報化部(工信部)が策定を進めてきた
モバイル電源安全技術規範(新基準)が近く正式に施行される見通し
これは業界関係者から史上最も厳格な新基準と
新基準は2026年6月からの正式実施が予定されており
これまでの3C認証規定が完全失効
ハードウェア製造、ブランド運営、そしてサプライチェーンの統合に関わる日本にとっても
この規制強化は単なるコスト増ではなく、市場参入のルールそのものを変える戦略的な転換点に
リチウムイオン電池を搭載したモバイルバッテリーによる発火事故は、日本国内でも年々増加
独立行政法人 製品評価技術基盤機構(NITE)や東京消防庁のデータ
2024年の東京消防庁管内ではリチウムイオン電池が関わる火災件数が過去最多
製品別ではモバイルバッテリーからの発火が最も多い
真夏の車内放置による発火、膨張したバッテリーに衝撃を与えたことによる発火、さらには電車内での発火事故など、身近な場所で深刻な被害が
日本では2019年2月からモバイルバッテリーへのPSEマーク(丸型)表示が義務化されましたが依然として事故は続出
これは低品質な製品が技術基準を満たしていないことや、基準ギリギリの設計、そしてバッテリーセルのサプライヤー側での品質不正などが原因
世界の製造拠点である中国が、この安全問題を根絶するために
史上最も厳格な基準を打ち出すことは
日本の消費者安全とサプライチェーンの信頼性向上にも直結
新基準は、本体、回路基板、そして最も重要なバッテリーセルの三大技術分野で数十項目の厳格な改善を要求
これは安全性と情報透明度という
これまで低価格競争の中で蔑ろにされがちだった要素を法的に強制するもの
熱暴走テストの条件を130℃/30分から135℃/60分へ強化
過充電テスト電圧を規定電圧の1.4倍に引き上げるなど
安全性の根幹を規制
これにより電池セル材料、設計、製造プロセスへの要求が大幅に高まり
コストと技術的な敷居が上昇
LCDスクリーンまたはネットワーク接続アプリの搭載を義務化
バッテリーの健康度や使用回数などの重要パラメーターをリアルタイム表示させる
これにより製品はブラックボックスから情報透明化
高度な監視チップとソフトウェアシステムの統合が必須となり開発コストが増加
外装に推奨使用寿命と製造委託工場の正式名称を明記
これにより製品の追跡可能性と企業の責任が強化され
ブランドは製品の全ライフサイクルに責任を負い市場の情報透明性が向上
この新基準の厳格さゆえに既存の多くの工場が対応困難に直面?
ある業界関係者の予測によると
新基準の正式施行後、既存のモバイル電源生産能力の約7割が技術要件を満たせず市場から撤退を余儀なくされる?
高い技術力、安定したサプライチェーン、効率的な品質管理体制を持つ大手企業のみが生き残る
安全性を犠牲にしてコストを抑えていた低価格帯のメーカーは淘汰され
競争の軸が価格から安全性・信頼性へとシフト
新規制の施行前には既存の3C認証製品に対し半年間の在庫整理期間が設けられる
これは多くの企業にとって旧規格製品の最後の販売チャンスであり、迅速な在庫調整が求められる
新基準の導入は日本の関連企業にとって
単なるコスト増やコンプライアンス対応ではなく
中国市場における競争優位性を再構築するチャンス
新規制の要求事項を最低ラインと捉え
それを超える安全基準とリアルタイムなバッテリー情報を顧客に提供することで
ブランドの信頼性を最上位の競争力にする
厳しいバッテリーセルテストをクリアし、高度なスマート回路基板を提供できるトップサプライヤーは
今後、極めて貴重な供給元に
これらのサプライヤーとの関係を強化し、安定した供給と技術協力を確保することが必須
規制によりモバイルバッテリーはブラックボックスからインテリジェント・デバイスへと強制的に進化
IoTプラットフォームやモバイルアプリとの連携を強化し
顧客体験とデータの収集能力を向上させることで製品の付加価値を高めることが求められる
新基準は中国製造業が安さから安全と品質へと軸足を移す象徴的な出来事
この変革をチャンスと捉え、技術と安全に積極的に投資する企業だけが
中国のモバイル電源市場という巨大なパイの中で持続的な成長ができる・・・
・・・走る棺桶が・・・
今日は~
ツマグロヒョウモン
画は11月はじめ
寒いせいか全然動かない
野良では、もう羽化は無い
保護したコは?
ただ羽化されても食べ物が・・・
せいぜいポカリを吸わせるくらい
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