ウクライナ軍第92独立強襲旅団
ロシア軍の騎馬部隊が陣地に接近してくるのを発見
同旅団が公開した動画には騎乗兵らが探知され、続いてウクライナ軍のドローン操縦士に攻撃される様子が映っている
ウォールストリート・ジャーナルのヤロスラフ・トロフィモフ外交担当チーフコレスポンデント
「この戦争はかねて『ドローンのある第一次世界大戦』と呼ばれてきたが、とうとうロシアは騎兵部隊まで投入することにした」
第92旅団の迫撃砲中隊長であるアナトリー・トカチェンコ
「これにお目にかかったのはわたしたちも初めてでした」
馬は静かに移動でき、車両よりもぬかるみにうまく対処できる手段と考えられている
「わたしたちはオートバイに乗った部隊を撃破してきましたが、彼らはいまは泥のせいでしょっちゅう転倒していて、バイク自体も故障しています。いろいろな要因が絡んでいます」
ウクライナ軍第47独立機械化旅団の元将校ミコラ・メリニク
「平原は現状では泥がひどすぎて、誰も通り抜けることができません。脚が完全に沈み込んでしまうほどなので、1km進むのに1時間かかることもあります」
ロシア軍の保有車両の枯渇は今年4月までにますます顕著になっていた
ウクライナの分析グループ、フロンテリジェンス・インサイトの創設者であるTatarigami氏
戦場で装甲車両の使用が減り、オートバイやバギー(俗称「ゴルフカート」)、バンといった民生用車両への依存が強まっていることは、ロシア軍の機動能力の劣化を示している
ウクライナ軍もまた、ドローンの脅威のためにトラックやピックアップ型車両、装甲輸送車が不足
ウクライナ軍第7即応軍団の無人システム部門長
東部ドネツク州ポクロウシク方面への補給物資のおよそ9割は無人車両(UGV)で運ばれていると明かしている
現在のような規模でドローン戦が繰り広げられる状況下では、攻勢作戦も一段と難しくなっている
かつて機械化戦で中核的な要素だった大規模な機動は、もはや隠蔽するのが難しく、継続していくのは輪をかけて難しい
ウクライナ軍第413独立無人システム連隊のドローン操縦士であるディムコ・ジュルクテンコ氏
は筆者の取材に、ウクライナ軍がロシア軍部隊を前線に到達するはるか手前で迎え撃つケースが増えている
「わたしのチームは(ロシア軍の)歩兵部隊や車両を前線から15〜20km離れた地点で狙います。移動中にたたくことで、実際の戦場まで到達できないようにしています」(ジュルクテンコ)
ロシア軍の戦術自体に大きな変化はみられない
一方ウクライナ側はドローンの使用をさらに拡大することで、ロシア軍の兵站のかなりの部分を破壊できるようになっている
英国の退役軍人で、2022年にウクライナ側で南東部マリウポリの戦闘に参加したショーン・ピナー氏
「前線はどこもかしこも常時ドローンで監視され、砲兵観測や対砲兵射撃が行われているので、双方とも相手側に気づかれず動くことはほぼ不可能になっています」
したがって戦場で生き残るにはシグネチャー(探知や識別の手がかり)を減らすことがきわめて重要
重装甲車両は防護力がある半面、移動速度が遅く、土ぼこりを巻き上げるなど大きなシグネチャーを発してしまうので、ドローンに探知・攻撃されやすい
そこでロシア軍は、探知されやすいシグネチャーを減らせるローテクな代替手段を試してきた
たとえば、ドローンに見つかりにくいように、補給物資の輸送にロバなどの駄獣(荷役動物)を活用している
馬やラクダを用いた事例も知られるほか、兵士は電動スクーターで戦闘に向かうこともある
ロシア軍の突撃では現在、ごく少人数(通常2〜3人)の歩兵部隊でウクライナ軍の陣地への浸透を図る戦術が採られることが多くなっている
各部隊はいったん取り付くと壕にこもり、多くの場合ドローンから補給を受ける
ロシア軍の将軍たちは、ウクライナ軍の防御線に探りを入れるために、利用可能な手段は何でも用いている
なかには地下のパイプを通じて兵士を送り込むというものもあり、ロシア側の報道によれば窒息による犠牲者も出ているとされる
馬の利用はたんなる場当たり的な対応ではない
ロシアの経済紙コメルサントは10月
ロシア軍がウクライナの前線で行動する突撃部隊に騎兵隊を導入することを検討していると報じた
同紙によると、第9独立親衛自動車化狙撃旅団の訓練場で訓練が行われており
兵士2人が1頭の馬に乗り、接近後に下馬して攻撃するといった戦術が試されていると
コメルサントは騎兵隊が復活したとしても限定的であり
おおむね象徴的なものにとどまると強調
結局、車両が容易に探知されるような地形では、馬がもたらすメリットはあまり大きくない
騎乗部隊の復活は、ドローンに支配された戦場でロシア軍の行動の自由が奪われてきたことの表れ
補給車列が常に空に対して露出した状態になる場合、軍隊はより素朴な移動手段の活用に追い込まれる
だがウクライナの戦場では、そのような手段ですら攻撃から守られる効果は薄い
ここでの教訓は騎兵が何か役に立つものとして戦場に復活しているということではなく
ドローンの存在により、もはや戦場を安全に移動する手段がほとんど残されていないということだ
・・・騎兵隊
機甲師団とかが騎兵と云われることもあるけど
モロとは・・・
中東ではラクダで編成された部隊
中国ではチベットでヤクをつかった部隊とかあるけど
ロシアは騎兵がまだ残ってたのか・・・
今日は~
マスデバリア エンジェル フロスト/Masdevallia Angel Frost
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