2025年11月28日金曜日

金価格の、かく乱要因

 金の安全性にテザー大量購入が・・・
金の、お値段の今年の上昇率が56%
それを支えたのが中国や途上国の中央銀行
(彼らの一部は今もロシアが2022年のウクライナ侵攻後に西側から$・€資産を凍結された事態に不安を抱いている)とか
民間による購入、金の上場投資信託(ETF)への力強い資金流入、安全への逃避に伴う買いetcが云われてるが
ほぼ見逃されていたのは$に価値が連動するステーブルコインUSTDと
金を裏付け資産とするトークンのテザー・ゴールドを発行するテザー
が主要な買い手だった
投資銀行のジェフリーズの計算では
テザーによる金の購入規模は9/30までの2四半期にわたって中銀の購入規模を上回った
9/30時点でテザーが顧客のために保有していた金は116t、約$140億相当
幾つかの大きな中銀を除けば単一の保有者として最大
韓国やハンガリー、ギリシャなどの保有規模に匹敵

今年に入ってからの金の急騰は2つの波に分けられる
1つはトランプ米大統領が相互関税を発表して市場に衝撃が走った4月をピークとする4カ月にわたるオンス当たり$1000ドル近くの値上がり
この間ドルが10%下落したことと軌を一にしている
次に8月半ばから10月半ばまでのやはり$1000ドル近い上昇だが
この時期は$の一段安は無かった
中銀が巨大プレーヤーだということは引き続きわざわざ話題にならない
2025年第2・四半期と第3・四半期の総購入規模は約220tだった
ただし価格に相当な影響をもたらしたのは周縁的なプレーヤーだった?
ジェフリーズが指摘するように、金上昇第2の波はテザーの買いが急速に増えたのと同時期
第3・四半期の購入規模だけでも約26tと、金需要全体の2%前後
判明している中銀購入量の12%前後に相当
第2・四半期の購入規模も中銀の買いの14%前後だった

ジェフリーズ
「テザーの金需要は短期的な供給のひっ迫をもたらし、市場心理に影響した
そしてそれが今度は投機的な資金流入につながったかもしれない」
同じ規模でさらなる需要が見込めるとしている
同水準での買いが継続するかどうかに関して
テザーがUSTDとテザー・ゴールドのために金を買っている点に言及
直近の報告によると、テザーの金保有はUSTDの準備資産として104t
テザー・ゴールドの裏付けとして12t
ところが7月には米国で包括的なステーブルコイン規制となるジーニアス法が成立
ステーブルコインの準備資産に金を充てることは禁止された
このジーニアス法成立後にテザーがなぜUSTDの準備資産として金を活発に購入したのかは今一つ?
いずれにしても金の現物価格は10月半ばに過去最高の$4379を記録して以降、安くななり、今は最高値を6%余り下回っている

・・・絶対安パイだと思ってた金
こんな、かく乱要因があるとは・・・

金と暗号資産の界隈が広範に絡み合っているのは、ある種の思想的?な意味合いがある
主要通貨の過剰供給や価値切り下げといったテーマが、両者の需要を押し上げているもようで
買い手は確定利益ではなく、有限な供給による価値の保存を理由に保有すると・・・
ただ実際には両者は全く異なる性質を持つ生き物のように振る舞う

ビットコインのような仮想通貨は過去10年で人気が爆発的に広がったが
依然として価格は不安定で投機色が強い
今年の主要通貨に対する不安は秋になって¥に向かったものの
ビットコインはテック株の急落に伴う典型的なリスク回避の動きに連なり
6週間で価値が約33%消失
これは暗号資産全般にとってごく普通に見えるかもしれないが、ステーブルコインの想定とは明らかに食い違っている
ステーブルコインの価値の根拠は完全に裏付けられ、即座に換金可能なデジタル$
暗号資産に重大なストレスが周期的?に発生している
何らかの理由でステーブルコインの需要が急激に減少へと転換した場合
その圧力は必然的に裏付け資産にのしかかる
そして現在裏付け資産にはかなりの規模の金が含まれている
ジェフリーズは、ステーブルコイン市場に由来するさらなる金需要を予想している
だが多くの人々はより暗い結論を導き出すかもしれない
つまり暗号資産の不確実性が本来、安全資産である金に、投機的な潮の満ち引きを呼び込んでしまったのではないか?・・・

・・・ステーブルコインの↑↓で
裏付けとなる資産への需要が↑↓下
そして裏付けとなる資産の価格、価値が↑↓

だいたい
ステープルコインの裏付けを
誰が確認、保証するのか?
前にドッカがダメになったことが
マトモに、裏付けになる資産を持ってたとしても
それを保持せずに流用、お偉いさんetcが自分のポッポに入れないと
誰が保証?
責任は?・・・

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