2025年11月22日土曜日

中国にハまるドイツの企業

自動車や化学などドイツの主要輸出企業は政府の警告を無視
世界2位の経済大国である中国との関係を一段と強める新規プロジェクトに€数十億を投じている

ベルリンにあるシンクタンクのメルカトル中国研究所(MERICS)
ドイツ企業の対中投資は2023年~24年にかけ€13億(約¥2300億)増え、€57億ユに
政府もこの傾向を変えるために目立った行動は起こしていない
事情に詳しい複数の関係者
当局者らは非公開の場で会合を開き行動計画を策定しているものの
企業による海外投資の判断に介入することには依然として慎重な姿勢
ある独政府高官
この問題を巡るやり取りの中で、ドイツの歴史的な気質としてそうした介入はこの国のDNAに刻まれていないと

最近の会合では、企業側と政府側が現状を巡り互いに責任を押し付け合う場面も
具体的な解決策はほとんど示されなかった
議論の中で手つかずのままだったのは
中国との関係を断つことで誰がどのような負担を負うのかという問題
企業が利益減少という形で負担するのか
労働者が雇用削減で苦しむのか
消費者が物価上昇で打撃を受けるのか
それとも財政余力の限られた政府が負担するのか
今のところ中国は短期的に無視できないほどの利益をもたらしており
最終的に中国政府が重要なサプライチェーンや巨大な自国市場へのアクセスを制限する可能性があるとしても、企業にとって魅力的な状況が続いている
経営幹部は、ドイツ政府が介入するか
あるいは政府が費用負担を支援しない限り、方針を変える理由はほとんどないと考えている
メルツ首相が企業に対し中国依存の危険性を公の場で警鐘を鳴らす中
中国を訪問しているクリングバイル副首相兼財務相はドイツ政府が抱く懸念について協議する
行動を起こさなければ、その影響は長期的かつ深刻なものとなる可能性がある
欧州一の経済大国ドイツが自国の産業と中国との関係を深めれば深めるほど
将来的にドイツに対する中国の影響力は強まる
そうした力を得た中国は
自国に有利な形で世界の競争構造を調整したり
外交・経済政策に関する欧州の発言力を制限したりする恐れが

ロジウム・グループのディレクター、アガサ・クラッツ氏
「デリスキング(リスク低減)は商業的な問題にとどまらない」
「それを怠れば、中国が欧州の外交・経済政策を左右する世界が現実になる」

ドイツの対中依存の中心にあるのは自動車産業
MERICSの調べによると、20~24年にはドイツの対中投資の約3分の2を自動車メーカーが占めた
この支出はここ数年加速し、23年~24年にかけて69%増の€42億
中国は現在、BMWとメルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲン(VW)にとって最も重要な市場
BMWは遼寧省瀋陽でのバッテリー事業に約€38億を投じ
中国をドイツ国外で最大の研究開発ネットワークの中核に
同社は中国で生産した電動スポーツタイプ多目的車(SUV)を欧州に輸出
メルセデスは年次戦略サミットの開催地を北京に移し
中国専用の電気自動車(EV)の開発も進めている
VWは中国を第2の母国市場と位置付け
技術開発を加速させるため次々と中国企業と提携

 こうした傾向は自動車産業にとどまらない
ドイツの化学大手BASFは、中国に€87億規模の複合施設を開設
これは同社史上最大の投資

BASFのマルクス・カミート最高経営責任者(CEO)
中国市場がドイツ国内の生産停滞を補っており、同社の成長に不可欠だと

  世界的なエンジニアリング企業のボッシュも製品開発における中国依存を深める一方
ドイツ国内の雇用を削減している

  MERICS
過去5年間の独企業による対中投資は年平均€52億と、15~19年平均の€33億を大きく上回った

中国以外に調達先を求めるには高いコストが伴う
レアアース(希土類)や半導体などの代替サプライヤーを見つけたとしても
産品価格だけでなく新たなサプライチェーンの構築費用も中国より割高
最も望ましいシナリオは
北米や欧州、インドなどの新興国市場での事業拡大が中国市場を補うことだが
それには時間がかかり成功も保証されない
その間、各社は
利益を圧迫するコスト吸収や顧客離れを招く値上げ、あるいは人員削減という厳しい選択を迫られることになる

ドイツ自動車工業会(VDA)の広報担当者
ただし政府が支援すれば
「自動車業界は必要なデリスキングを積極的に進めているが、それには政治的な後押しが不可欠で単なる要求だけでは不十分だ」

ドイツ政府との協議に臨む経営者らは
エネルギーコスト削減や官僚主義の緩和など、国内での事業継続を促す改革案を提案している
しかし政府は、国内の世論分断が深まる中で政策を前に進めるのに苦慮しており
すでに気候変動対策や防衛、福祉などの支出を賄うだけで財政は逼迫(ひっぱく)

独自動車部品メーカー、シェフラーの幹部で、欧州の自動車サプライチェーン業界団体CLEPAの代表を務めるマティアス・ツィンク氏
「新たにサプライチェーンを構築するには最低でも3-5年はかかる」
「幻想を抱くべきではない」

・・・ドイツって
長いスパンで物事を考える
ってイメージだったけど・・・
一旦、中国に投資etcすると
中国からの撤退は・・・
最悪、投資したモノ全て捨ててくる覚悟がないと・・・

EUの自動車会社
メカニカルな内燃機関の開発にてこずりBEVに逃げ
EU世論も?一時(今も?)環境を旗印にして車をBEVに全振り
ワかっちゃいた?けど
結果、中国のEV振興に寄与
BEVは簡単に作れる
モーターとバッテリーがあれば動く
(まあバッテリーは効率とか素材、充電時間、すぐ火を噴く、廃棄バッテリー、電力インフラetcで問題があるけど)
なんで0からでも作りやすい
ただ、ここまで早く中国がBEVを世界(EUにも)に輸出しだしたのは計算外?
だいたいクーカを中国に売っちゃった・・・てのが
何、考えてんのか?
(銭?ハニトラ?etc)

銭勘定ばかりで泥水をススってもっていう覚悟がないトップでは・・・

ちょっと横道だけど
バッテリー、計画通りに工場新設や設備の増設すると
バッテリーが余る?・・・って話が

今日は~
カノコユリ/Lilium speciosum

5月の末
混んでるトコのコを移植

野良のアスパラが倒れてる

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