2020年11月9日月曜日

かの国と平蔵さん

 竹中平蔵氏、中国で人気

2020/5/27国家戦略特区法の改正案、いわゆるスーパーシティ法案が国会で成立

このスーパーシティ構想の背景としてAIやビッグデータを活用して社会のあり方を根本から変えるような都市設計を目指す動き、すなわちスマートシティの建設が、世界各地で本格化していることが指摘されている。(1)生活を支える複数のサービスが導入されている(2)複数のサービスがデータ連携を通じて相乗効果を発揮している(3)その成果が住民に評価されるような事業になっている――の3条件を満たす世界に類を見ない都市づくりを目指すのが日本型スーパーシティ構想

そのようなスマートシティの代表的な例として、内閣府の資料にも挙がっているのが中国浙江省杭州市のシティ・ブレイン(城市大脳)。シティ・ブレインは、市街を走行中の自動車の情報をライブカメラを用いて収集、そのビッグデータをAIで分析してドライバーにフィードバックすることで都市の混雑を解消し交通事故の減少だけでなく、物流の高速化や市政サービスの簡便性の向上なども目的。

アリババ傘下のアリババ・クラウド社は、このシティ・ブレインが目指すものについて、ビッグデータそのものを都市インフラと位置付けることによってAIによるデータ活用が交通渋滞の解消、エネルギー損失の縮小、防犯体制の強化につながると。「ビッグデータの内部情報には一切触れずにアルゴリズム解析をし、要求された(あるいは、されているであろう)情報を自動的にアウトプットする」だけ。

・・・は?なにタワゴトを

このようなスマートシティの導入に当たっては、政府による個人情報の大規模な収集が不可欠になることから、プライバシーが十分に保護されない監視社会化を招くのではないかという批判も。特に杭州市のような中国のスマートシティには強権的な国家による監視社会に対する懸念がどうしてもつきまとう。

・・・もう、してるし

この法案の参議院の審議過程で、日本共産党の大門実紀史議員「日本を中国のような監視社会に導き、個人のプライバシーと権利を侵害する重大な危険性がある反対の最大の理由は、日本を中国のような監視社会に導き、個人のプライバシーと権利を侵害する重大な危険性があるからです」「中国では政府・大企業が膨大なデータを分析し、国民への監視や統治に活用して、ウイグル族弾圧や民主化を求める活動家の拘束にも監視カメラや顔認証技術が用いられてきました。政府がスーパーシティ構想のお手本としてきた杭州市は、街全体のIT化が世界で一番進んでいますが、裏を返せば、街中に監視カメラが数千台もあるなど監視社会の最先端です」

これまで政府が進めようとする規制緩和や都市開発の構想に対して、野党の政治家や政府に批判的なメディアがアメリカの真似をするな、と批判を行うという現象はしばしば見られた。しかし、このスーパーシティ構想のように自民党政権が進めようとするプロジェクトに対し、左派政党の政治家が中国の真似をするなという理由で強く反対する、という現象はこれまで見られなかった。

・・・自由民主党が中国を目指す

スーパーシティ構想の実現に向けた有識者懇談会の座長は現パソナ会長の竹中平蔵さん

・・・またかよ

平蔵さん、聖域なき構造改革の旗振り役として小泉政権経済に経済財政政策担当大臣、IT担当大臣、金融担当大臣、郵政民営化担当大臣を歴任。第二次安部内閣の誕生に当たっては、日本経済再生本部の産業競争力会議の民間議員ならびに、国家戦略特区諮問会議の議員。スーパーシティ構想はその国家戦略特区の目玉として構想された。

小泉政権で閣僚に任命されたころから、平蔵さんは中国の改革派知識人やメディアから常に高い注目を集めてきた。中国の代表的なIT企業、百度(パイドゥ)が運営する百度百科(中国版ウィキペディア)の竹中平蔵の項目では、彼が小泉政権時代に行ってきた様々な改革を中心に詳しい人物紹介がなされており、しかもその記述のほとんどは彼の経済改革の手腕を高く評価している。日本の著名な経済学者で百度百科で紹介されているのは故・宇沢弘文氏、故・青木昌彦氏、野口悠紀雄氏など数名しかおらず、いずれも竹中氏ほど詳しい記述はない。さらに彼が2007年に北京大学で行った講演録とその後の学生との対話が書籍化された『竹中平藏:解読日本経済与改革』(新華出版社、2010年)のほか、すでに多くの著作が中国語に翻訳されているほか、有力なメディアや、中国で開催された国際的なシンポジウムにも数多く登場。

中国メディアが竹中氏を形容する際には日本経済を最もよく知る人物、改革の総指揮者、経済改革の皇帝、日本の王安石(中国宋代に大胆な改革を成功させた官僚)、中国で最も人気の高い日本の経済学者etc

中国での竹中氏の高評価のキーパーソンといえるのが財新メディアグループの社長である胡舒立(こ・じょりつ)氏。胡氏は1998年に独立系の経済誌『財経』を創刊、経済問題を主としながらも地方の汚職事件などにおける大胆な調査報道で中国の真実を描き出すメディアとして評価を高めていった。そして2003年のSARS流行の際に政府の対応を批判する報道で国際的にも注目をあびた。その後『財経』誌への当局の規制が強まる中で2009年に同誌とは袂を分かち、財新メディアを創刊、同社が発行する『財新週刊』は中国経済や社会に関する鋭い分析で高い評価。特に2020年のコロナ禍の際には、昨年末に武漢市における新型肺炎の流行にいち早く警鐘を鳴らし、自らも新型肺炎で命を落とした李文亮医師の独占インタビューを掲載、都市封鎖の状況及び経済的な影響に関する精力的な調査報道を行った。報道の自由が大きく制限された中国社会で胡氏は、政府ににらまれてつぶされてしまうような事態を独特の嗅覚で慎重に避けながら、できるだけ事実に迫るような質の高い報道を行ってきた。中国社会ができるだけリベラルな方向に向かうよう、ソフトな形で世論の喚起を図る、いわば体制内にとどまりながら中国社会の改革を権力者の耳にも入る形で行いながら社会を変えようとするのが胡氏のスタンス?

胡氏は『財経』誌の編集主幹だった時から竹中氏、および彼が行おうとする経済改革について注目し、記事としてたびたび取り上げ、二度にわたるロングインタビューを行っている。メルクマールとなったのが『財経』2006年1月23日号の日本の改革を解読するという日本経済の特集記事。この特集は、竹中氏以外にも田中直毅氏、加藤寛氏といった経済評論家、および何人もの財界人に対してインタビューを実施し、さらに胡氏らによる詳細な解説が加えられるという、非常にボリュームのある特集。この際の竹中氏に対するインタビューは、胡氏の後日の記述によると、2005年の暮れに彼女が日本を訪問した際に、彼女のたっての希望で行われたものだという。小泉内閣の時期、首相の靖国神社参拝などの問題もあり、中国各地で大規模な反日デモが起きるなど、日中関係は険悪なムード。また、日本人の対中感情も大きく悪化。しかしその一方で小泉内閣が進める構造改革路線への中国の改革派メディアや経済学者の関心はかなり高かった。中でも改革の先導役としての竹中平蔵氏に注目が集まっていた。

インタビューのトピックは、不良債権処理から郵政事業民営化まで多岐にわてってる、特に1997年のアジア金融危機以降の日本経済に関する見解を問われた際の発言

「(この10年)日本経済の動きは非常に緩慢で、安定した停滞を経験してきました。 これはある意味で非常に危険なことです。 日本経済が(アジアの)他の国のような危機に陥らなかったことは、幸いでもあり、不幸でもあります。(中略)もし日本が東南アジアのような危機に見舞われていたら、多くの政治家や国民は改革の重要性に気づいていたかもしれない。 しかし、日本にはそのような危機はなく、1990年代における「失われた10年」においてさえ、成長率は非常に低いものでしたが、とにかく日本経済は成長を続けていた。すなわち、危機が存在しないところに、改革への圧力は存在しないということです。」

胡氏も、経済学者たちは、日本の経済衰退は周期的なものではなく、構造的なものであると明言している。構造改革が非常に困難であることが、日本経済の回復を遅らせてきた。(中略)日本は産業界・金融界・政府が一体化した強大な社会的利益集団を形成してきた。また従来からの終身雇用制度が、日本国民の伝統的な体制への依存をもたらしてきた。このため、『小さな政府』を実現し、より一層の市場化を推進することが国家の長期的な経済発展にとって有益であるにもかかわらず、これまでは誰も改革のコストをだれも分担しようとせず、実行に移せなかった。

注意しなければならないのは、このような胡氏らによる竹中氏への高い評価は、あくまで中国国内の状況を念頭に置いたものということ。上記のように胡氏が発言するとき、日本経済自体に対する興味もさることながら、やはり政府による市場への非効率な介入が横行する中国においても市場志向的な小さな政府を目指す改革の断行が必要だ、という中国国内の改革派としての主張が見え隠れする。胡氏のような中国国内の改革派はあくまでも、市場から退場しようとしない国家をメインのターゲットにしている。それに対して竹中氏がいう構造改革は、国家の役割の縮小を主張するだけではなく、それ以上に終身雇用制度や、特定郵便局制度に代表される、日本社会に残る様々な古い慣習や、中間団体の一掃をねらったものだ、という重要な違いがある。

第一次安倍政権以降、竹中氏は政治の世界からは離れるが、その後も著名な経済学者として中国のメディアにはしばしば登場する。トピックも人民元の自由化問題であったり、財政再建問題であったりさまざまだが、竹中氏の発言が小さい政府を志向する改革派の経済学者の意見として取り上げられる。

たとえば第二次安倍内閣における財政問題に関するインタビューでは、日本の法人税の高さが海外との競争力を低くしていることに言及し、財政再建は必要だが、そのためには増税よりも政府支出の抑制が重要と。周知のように、2012年に成立した第二次安部政権で竹中氏は産業競争力会議の民間議員、国家戦略特区諮問会議の議員として、アベノミクスの”第3の矢”の旗振り役の一人として政治的なプレゼンスも増していく。

・・・アベノミクスの”第3の矢”実態がナニも無かった

それに伴い、再び中国のメディアでの登場も増えていく。その中で、竹中氏と中国との関係にも微妙な変化がうかがえるようになってくる。中国メディアが竹中氏を取り上げるときには、依然として中国の改革を進めていくうえでのヒントを彼の言説に探すものが多いことには変わりはないのだが、一方で竹中氏の経済思想や改革の方向性が、中国で現に行われていることとシンクロするような現象が目立つようになってくる。その際の重要なキーワードが2015年より中国政府が、中国経済の持続的な成長を模索する中で提示された供給サイドの改革だろう。過剰生産能力の削減、過剰在庫の削減、デレバレッジ(企業債務の削減)、企業のコストダウン、脆弱部分の補強という一連の構造改革政策を通じて、経済の効率性を向上させ、これまでの資源投入型の成長に代わる持続的な経済成長を目指す、というもの。

上海交通大学副教授の黄少卿(こう・しょうけい)氏は、習近平政権下の中国が供給サイドの改革を進めるにあたっては、国有企業を中心としたいわゆるゾンビ企業の退出が必要だと述べたうえで、その際に財政投融資にメスを入れる、竹中氏が主導した小泉政権下の改革が参考になるのではないか、と。

また、それより少し前のことになるが、2010年に竹中氏が中国を訪問した際に胡氏と行った対談で、彼が政府と市場との関係について述べた次のような発言も興味深い(胡、2010)。すなわち、政府支出には救済型と根本治療型があり、これまでの日本の財政支出は救済型であった。その代表的なものが失業者に対する給付金である。しかしこのような救済型の支出を続けていく限り、財政収支が悪化するのは避けられない。したがって経済成長自体を加速させて自然に財政収入が増加するようにする根本治療型の財政支出を行うべきである。この点、中国は日本を反面教師にすべきだ、と。なぜこの発言が注目すべきなのか。全世界がコロナ禍に見舞われた2020年、日本を含めた多くの主要国が、企業や個人への救済型の財政支出を積極的に行い財政赤字を膨らませている一方で、武漢市での感染拡大を徹底した都市封鎖で抑え込んだ中国は、その後の経済対策において、竹中氏のいう根本治療型の政府支出を優先する政策によって、いち早くコロナ・ショックからの回復を実現しようとしているから。武漢市・湖北省をはじめとして、2020年初頭に中国全土を襲ったコロナ禍は、都市封鎖等を通じて人・モノの流れを停止させ、中国ならびに世界経済に大きな影響を与えた。

コロナ禍がもたらす需要・供給両面のショックに対して、中国政府がまず打った手は資金繰りに苦しむ企業への潤沢な流動性の供給。2/1には、中国人民銀行や財政部など経済政策を管轄する5つの部署が連名で新型肺炎流行の影響を最小限にするために金融政策を強化する通知を発表した。この通知を受けて中国人民銀行は直ちに、湖北省など肺炎の流行が深刻な地域の企業、医療品や生活物資を生産する産業、さらには都市封鎖の影響が大きい小売り、宿泊、飲食などの産業、小型零細企業などを対象として、人民銀行が定める貸出市場報告金利(ローンプライムレート、LPR)の水準を大幅に下回る低金利融資を実施。さらに政府は、期限付きの社会保障費や住宅積立金の免除、さらに特にコロナ禍の影響が大きい地域などの中小企業を対象とした減税などの財政出動を次々と行った。そのほか、感染症防止のための財政出動、人民銀行再貸出に対する金利補填など、これまで行われたトータルの財政支出規模はGDPの1.2%とされる。ただ、この財政支出のレベルは他の主要国の対応と比べると、極めて抑制されたもの。2020/3以降、全世界への感染の広がりを受けて日本や米国も含め世界の主要国は相次いで市民の生活を支える現金給付や休業を余儀なくされた企業や店舗への補償をこれまでにない規模で行ってきた。一方で、中国政府は、そういった財政支出による市民や企業への直接補償をほとんど行っていない。もちろん、さらなる財政出動の必要性は中国政府も認めている。例年よりも大幅に日程を遅らせて5/22に全国人民代表大会が開幕した。5/28 に報告された2020年の国家予算案では、コロナ禍に対応するためのさらなる財政支出拡大のために地方特別債の発行枠を、昨年(2.15兆元)に比べて1兆6000 億元増やして3兆7500億元と大きく増加させることが明記された。さらに、感染防止対策の費用に充てるための1兆元規模の特別国債を発行することも盛り込まれるなど、財政赤字は対GDP比の3.6%以上と、これまで事実上の上限と考えられていた3%を大きく上回り財政赤字の額は2019年に比べ1兆元増加することが見込まれている。地方特別債の発行によって調達される資金は5Gに代表される次世代情報ネットワークなど、いわゆる新型インフラの整備、新型都市化の建設の推進、都市部の古い住宅地の改築、交通・水利などにかかわる重要プロジェクトの建設などのような用途に用いられることが見込まれている(中国投資銀行部中国調査室、2020)。中でも、景気刺激策の目玉になると考えられているのが、5Gなど高速通信網の整備、さらにはデータセンターやAI、スマートファクトリーなどのイノベーションが著しい分野を中心とした、いわゆる新インフラ建設(新基建)への投資である。そこには、リーマン・ショックの際の4兆元規模の景気対策が、特に地方政府によるなりふり構わないインフラ建設と不動産バブルを招いたことの反省から、あくまでも供給サイドの効率性を重視し、成長部門に重点的に財政資金を投入しようという姿勢がみられる。

以上のようなコロナ禍に対する中国政府の経済政策の特徴は、1.個人の所得補償よりも企業への低金利融資を重視する、2.供給面のショックが大きい局面では総需要を刺激する政策を控える、3.財政出動による景気刺激策では効率性に配慮したインフラ投資を重視する、などの点。これは資源の効率性を重視し、需要面よりも供給面のショックへの対応を優先させる、経済学の主流派の考え方に沿った対応だといえる。その結果、6月の工業付加価値は対前年比4.8%の増加を記録するなど、文字通りのV字回復を遂げた。

たとえば、2020年3月にかつて竹中平蔵氏が理事長を務めたシンクタンク、東京財団研究所が発表した新型コロナウイルス対策に関する緊急提言でも、感染拡大が懸念され、供給面のショックが大きい局面と、感染が終息した後の局面を分けたうえで、個人への現金給付などの総需要刺激策は前者の局面では有効ではなく、後者の局面において、しかも生産性の向上が見込まれる分野にターゲットを絞って行うべきことを主張。しかし、上記のような中国の対策は、資源配分の効率性を重視するあまり、失業率が大きく上昇する中、零細な事業者や不安定な雇用環境に置かれている労働者への救済が不十分になっている側面がある。生産が回復するなかでも、サービス産業などでは、むしろ失業や賃金カットなどの需要ショックが生じていた。2020年2月の都市調査失業率の数字は6.2%と統計が公表されるようになってから最高の数値を記録したが、現実の失業をめぐる状況はこの数字をはるかに超える深刻なものだという指摘が相次いで行われている。民間エコノミストらの推計によると、3月期の都市における失業者数は7000万~8000万人、失業率にすると約20%に達していた。また、その70%以上は最もセーフティネットが脆弱な農民工であるという。サービス業を中心に需要ショックに見舞われた産業、特に零細な中小企業は政府からの援助を全く受けられない中で高い技能を持たない周辺的な労働者の雇用を減らすことで危機をしのいでいる。

中国の労働問題に詳しい石井知章氏「感染拡大の影響が比較的大きな飲食、ホテル、娯楽、卸売り、小売りなどの業界では、すでに大規模な人員削減が行なわれ」 「違法な労働契約の解除や労働契約の解除の条件と手順に合致しないなどの事態に至って」おり、結果として労使間の紛争も頻発していると指摘。ただ、このようにコロナの影響による深刻な雇用問題を抱えながら今のところ中国社会はそれほど顕著な社会の不安定化に見舞われてはいない。その背景には、もちろん政府による抑圧により問題が顕在化しないという可能性もあるが、それだけではない。中国社会における労働市場の流動性の著しい高さが、コロナ禍による失業問題の深刻さを覆い隠している?中国における労働市場の流動性の高さを象徴するのが従業員シェアリング。上述の石井氏によれば、コロナ化による労働市場の需給の矛盾が広がる中、業務の爆発的拡大によって労働力不足に悩む企業の問題を解決すべく従業員シェアリングモデルが生み出され、異業種間で直面する労働力の需給ギャップを一時的に解決する有効な手立てとなった。

・・・出向?

これは製造業やIT系の大企業が、一時休業している飲食店、ホテル、大型スーパーなどの従業員を一時的に雇用するものであり、財政による休業補償が得られない中、労働者の生活を一定期間支える上で効果を上げた。一方で、一人の労働者が複数の雇用者と契約することで労使間の矛盾がさらに複雑な形で顕在化しつつある。

このような労働市場の流動性の高さが失業問題がもたらす社会不安を和らげるカギであることは中国の指導者層にもよく理解されている。5月には李克強首相が山東省煙台を訪れた際に露天商のたくましさを称賛し、露店経済すなわちインフォーマル・セクターが失われた雇用を吸収することに期待する発言を行った。ここ数年のシェアリングエコノミーの普及に伴うギグ・エコノミー、すなわちインターネット・プラットフォームを通じた短期的な雇用・労働形態の広がりも、コロナ禍の需要ショックに伴う失業者の増大のショックを緩和するのに寄与したと考えられる。

・・・一時は露天商排除に血道を・・・

このような労働市場のさらなる流動化の促進が、単にコロナ禍による一時的な失業問題の解決だけではなく供給サイドの改革を掲げる今後の中国経済の持続的な経済成長のために要請されていることは、2020 /3/30に中国共産党が発表した”生産要素市場のより完全な配置体制とメカニズムの構築に関する意見”土地・労働・資本・技術・データといった5大生産要素について、(1)市場メカニズムに従い、効率性の高い配置を実現する、(2)要素のスムーズな移動を阻害する制度的要因を撤廃し、生産要素市場の構築と発展を促進する、という方向性を強調。

”過剰生産能力の削減を伴う供給側の改革”の実施は、予想される多くの企業倒産によってあふれ出る失業者を、より効率よく吸収するための労働市場の流動化が必要、ということ。コロナ禍における従業員のシェアリングやギグ・エコノミーによる雇用吸収はそのための予行演習。中国政府の労働問題への対応は雇用の流動化を重視するという意味で新自由主義的なもので、竹中さんが日本経済が真っ先に取り組むべき課題として雇用の流動化を挙げていることともシンクロしている。

竹中氏は、小泉政権期から日本における雇用の流動化の必要性を語っており、自らも2003年の労働者派遣法成立など、それを促進する政策の実現に関与してきた。近年では外国人労働者の受け入れの緩和にシフトしつつある。竹中氏は日本経済が直面する問題として労働力不足を挙げ、労働市場を対外に開放して移民を受け入れることが今後の成長に必要だと語っている。中国メディアの取材に答える際には、きわめて率直に人材派遣会社パソナグループの経営者としての立場を前面に出した発言を行っている。「一般的に、人々は短期雇用を不安定なものだと考えています。しかし興味深いことに、システムに登録している人たちのうち、そう考えているのは全体の4%に過ぎません。70~80%の人々は自ら希望して短期の雇用形態を選んでいるのです。なぜなら、長期間雇用が固定されていなければ、引っ越しや旅行もできますし、子供の面倒も見ることができるからです。人々が短期雇用に対して抱いている印象や偏見は、その多くがマスメディアによる歪んだ報道によって作られたものです。」

・・・へ?安定しない雇用と収入、これで子供を生めと・・・

このような雇用の流動化を究極まで進めたものが、配車サービスの運転手もしくはウーバーイーツのようなデリバリーサービスの配達員といった、プラットフォームに登録しておいて空き時間を使って労働するようなギグ・エコノミー。このギグ・エコノミーの世界的な先進地域の一つになっているのが中国。労働者がプラットフォーム企業を通じてエントリーし、企業などと直接契約を結ぶわけではないギグ・エコノミーは労使間の雇用契約を骨抜きにし労災や超過労働のリスクを高めることが指摘されている。しかし、中国社会においてはギグ・エコノミーの広がりは基本的に肯定的にとらえられている。その背景にあるのは第一にそれが高収入をもたらす、という点。大卒のホワイトカラー層と非熟練労働者の給与にはもともと大きな格差があった中国において、場合によっては一般的な工場労働の二倍以上の収入をもたらすギグ・エコノミーの隆盛は非熟練労働者に新たな仕事の選択肢を与えて生活水準を引き上げる効果を持ってきた。もともと中国社会は短期雇用が労働契約に占める比重が高く、そこに請負、すなわち企業と労働者の間に仲介者が入ることも多かったということがあげられる。公務員や国有企業をのぞけば中国の労働者は転職が多、雇用の流動性が高い。農民工とよばれる出稼ぎ労働者も、春節の休みに地元に戻ったときに各地で働く仲間たちと情報交換し、より条件の良さそうな職場を求めて新たな土地に移動する。さらに、李克強首相が称賛した屋台や露店商などの自営業、街の便利屋などの零細業者はさらに流動性が高いが、このようなインフォーマル・セクターの分厚さも、社会全体の雇用の流動性を高めている。このように中国における労働の流動性の高さが、コロナ化による労働市場へのショックが社会問題として顕在化しないためのバッファーの役割を果たしている。ことはすでに見た通り。日本がコロナのようなパンデミックに強い社会になるためには、中国なみに雇用の流動化を進めることが必要だ、と考えるのは?

・・・共産党の”労働者独裁”はドコに?・・・より階層化が進む・・・主権者である中国共産党のための人民

それを日本で目指す平蔵さん、その内、かの国で国賓待遇?

今日は~


アスパラガス

砕石んトコに生えてきたコ

裏の畑?に移植・・・喰えるようになる?



2020年11月7日土曜日

イスラエルによるパレスチナ自治区の併合と占領の合法化プロセス


イスラエルによるパレスチナ自治区の併合と、占領の合法化プロセス

3度の繰り返し選挙を経てようやく今年5月に成立したイスラエルの新政権、連立合意としてパレスチナ自治区の一部にイスラエルの主権を適用するための立法手続きを7月1日以降に開始することを掲げていた。具体的にはヨルダン川西岸地区の一部と、ヨルダン渓谷沿いの土地が対象と想定される。イスラエルの占領地を拡大し、国内法的に合法なものとするためのステップ。
こうした併合の開始をネタニヤフ首相は「1948年(のイスラエル建国)以来の歴史的な機会」と
トランプ政権の成立以後、エルサレムを首都と認められアメリカ大使館がエルサレムに移転し、イスラエルにとってはまさに歴史的な喜ばしい展開が続いてきた。
アメリカ大統領選挙で結果は見通せない。だが、万が一政権交代が起きた場合、アメリカの全面的な支持を期待しながらイスラエル政府が動けるのは今年いっぱい?
イスラエルがアメリカ大統領選挙の動向を見据えながら行動に踏み切った例は、これまでにもある。2008年の大統領選挙で民主党のオバマ氏が大統領に選ばれたとき、年末の12月から1月にかけてイスラエル軍はガザ地区に大規模な攻撃をかけた。3週間余りに及んだキャスト・リード作戦は、オバマ大統領の就任式2日前に一方的に停戦が発表された。この戦闘でパレスチナ側には1,100人以上の死者と5千人以上の負傷者が出た。オバマ大統領が就任直後、中東和平への関与に積極性を示し、6月のカイロ大学での演説で中東イスラーム世界に歩み寄りを示したことからすれば、イスラエルにとっては正しい戦略的判断だったということになるだろう。
とはいえネタニヤフ首相が言うように、占領地の併合については、今回が建国以来の転機というわけではない。イスラエルによる占領地拡大は、実際には1967年の第三次中東戦争でエルサレムを含むヨルダン川西岸地区とガザ地区を軍事占領し、1981年にはゴラン高原を併合するなど、段階的に進められてきた。今回は、39年ぶり(ゴラン高原併合以来)の大規模な領土併合ということになる。また1993年のオスロ合意締結後も、和平交渉のかたわらで入植地の建設は着々と進められてきた。イスラエルの平和運動団体ピースナウによると、西岸地区には現在、132か所の入植地(東エルサレムを除く)があり、約42万7千人のユダヤ人が住んでいる。これはイスラエルの総人口の5パーセントに満たないが、西岸地区に住むパレスチナ人約290万人から見れば大きな脅威。
ヨルダン渓谷に住むユダヤ人は1万人程度とされるが、隣国ヨルダンとの境界地帯を成すため、この土地自体が軍事的要衝となる。この渓谷の併合は、第三次中東戦争後に当時のイスラエル労働相だったイガル・アロンが提唱しており、ある意味では宿願の達成といえる。長らく境界設定の際にはあまり言及されてこなかったが、今年1月のトランプ大統領による世紀のディールでは分割案として、この渓谷地帯をイスラエル側に含めることが提案されていた。
今回の併合によって、何が変わるのか。そもそも7月1日現在、イスラエル側はまだワシントンの顔色をうかがっている状態で、その日のうちに何かの決定に踏み切ってはいない。1日当日にはイスラエルでこのための閣議が開かれる予定もなかった。しかし、リクードの高等教育相ゼエブ・エルキンは30日にイスラエル軍ラジオに対して「明日から時計は動き始める」と話しており、機を伺いながら法的な併合を進めるためのプロセスが始動したことは間違いない。
実際に併合が実行に移されるとして、想定されるのは、目に見える動きとしての人の追放や占領というよりはむしろ、イスラエル国内法における制度上の変化だろう。ワシントン近東政策研究所の分析によると、併合が完全に達成されたとしても、直接影響を受けるパレスチナ人は西岸地区住民全体の4.5%と推定されている。約11万人のパレスチナ人が、イスラエルにより新たに併合された土地に居住することになる。しかしイスラエル政府が求めているのは土地であり、人への管轄を主張しているわけではない。ネタニヤフ首相は、併合地域に残されたパレスチナ人は、ひき続きパレスチナ自治政府に対して選挙権をもち、イスラエル国民としての権利は付与されないと述べている。一方で彼らを居住地から物理的に追放することは限定された規模ではあり得ても大規模な動きは国際世論が許さないだろう。
それでは何が変わるのか?BBCの解説記事では今後の入植地建設への影響が指摘されている。これまでは西岸地区内で入植地建設のための用地を決定するには、首相と国防相による承認が必要で、そのために数カ月から数年が費やされていた。それが併合後は、イスラエル領内の一地域の問題となるため、入植地の新たな建設が比較的容易となるという。つまり、法改正によって将来的に入植地を増設する予定地を広範囲にわたり確保することで、ヨルダン川西岸地区の一部に対して実効支配を強化していくということだろう。
こうした占領の拡大はパレスチナ側にとって脅威であり、すでに実現可能性が著しく損なわれている紛争の二国家解決案の実現を妨げることになる。オスロ合意後の中東和平交渉は、パレスチナ側にヨルダン川西岸地区とガザ地区における独立国家の樹立を認め、イスラエルとの共存を図るという方向性で進められてきた。日本を含めた国際社会の多くは、この案を支持している。しかし1月のトランプ提案や今回の併合計画が進められれば、パレスチナ側に国として体を成す地続きの領土は残らない。すでに死に体だった交渉プロセスにとどめを刺すことになり、パレスチナ自治政府は強く反発している。
併合をめぐる動きに対して反対するパレスチナやアラブ側の反応は統一感と力強さに欠ける。パレスチナ自治政府のアッバース大統領は5月、併合案に抗議して、オスロ合意の遂行と、イスラエル側への協力を停止することを発表した。6月30日にパレスチナ政策調査研究所(PSR)が行った世論調査では、こうした停止決定への支持が7割を上回った。またイスラエルを支持し、世紀のディールを発表したアメリカとの政治交渉の再開に反対する声も7割を占める。だが同時にアッバース大統領自身の辞任を求める声も6割程度と変わらず高く、自治政府が長引く分裂と腐敗によって支持を失っている。市民レベルでの抗議デモは、エリコやガザ地区などで千人単位の規模のものが起きているがリーダーシップに欠ける感は否めない。
アラブ諸国では、アラブ連盟のアハメド・アブルゲイト事務局長や、ヨルダンのアブドゥッラー国王、アラブ首長国連邦のオタイバ駐米大使などが6月に抗議の声明を出した。とはいえ、ガザ地区が攻撃されたときに出された声明のような勢いはなく、今回の併合計画に対する反応は全体的に鈍い。具体的に何が起きるかまだ分からない段階では、反論もしにくいのかもしれない。国連は6月24日にグテーレス事務総長が安保理のオンライン会合で、併合を批判し撤回を求め、ベルギー、英国、エストニア、フランス、ドイツ、アイルランド、そしてノルウェーの欧州7か国が、併合は中東和平協議再開の可能性を大きく損なうとする共同声明を発表した。日本でも新宿、大阪、札幌で抗議集会が開催された。国際社会の声はネタニヤフ首相に届いているだろうか。
今回のイスラエル政府による併合は、大きくとらえて占領を合法化するものといえる。合法化と言うと、何か事態が正常化され正しいことが行われるかのように響くが、実際にはそうではない。建国直後にイスラエルが制定した法律で、難民となったパレスチナ人の所有地は不在者財産として没収され、イスラエルの国有地として統合されたことを思い返すべきだろう。強者による法の制定と執行が、弱者の権利を侵害し、剥奪を固定化する危険は大きい。併合の合法化が、今後のさらなる占領地の拡大の足掛かりに・・・

・・・ジワジワいく・・・かの国みたく

今日は~
モナンテス・ポリフィラ/Monanthes polyphylla

植えなおした時 外れた芽?が
を別に植えた

2020年11月6日金曜日

株式市場の歴史で最大規模の取引中止

2020/11/3史上最大の新規株式公開(IPO)となるはずが、株式市場の歴史で最大規模の取引中止となった。中国のフィンテック企業アント・グループのIPOは投資家からの応募受け付け後に突然停止された。香港では全人口の2割近くがアントのIPOに応募したとの推計もある。

アント株を買おうと約500万香港を借りたソフトウエア開発者のチェン・ウーさん(35)「なんて言っていいか分からない。言葉も出ない。昨日はIPOで得た利益で妻と来年どこかに旅行しようと考えていた。今はいくら失うのか計算している」

大口投資家もショックを受けている。銀行やアントの幹部には問い合わせが殺到中

中国本土でアントが上場するはずだった上海証券取引所の科創板(STAR)市場は上場ルール緩和の実験場として称賛されていたが、IPO停止で信用が失墜したと指摘する投資家も。別の投資家はアントが再びIPOを実施しようとしても、応募をためらうだろうと語る。2人はいずれも匿名を条件に打ち明けた。

投資家にとって救いがあるとすれば、当局のアントに対する締め付けが上場後でなかったことかもしれない。アントは電子メールでコメントを控えた。

 信報財経新聞(HKEJ)によると、銀行と証券会社は小口投資家向けに約5000億香港ドルの信用取引貸付金を提供していた。

華泰証券に払い込んだ申込金は戻るウーさんだが、金利約2000香港ドルの支払いは必要だ。「不公平だ。取引が完了していないのになぜ払わなければならないのか」

証券各社は説明に追われている。富途控股が提供しているアントに関する投資家向けディスカッションフォーラムは4日、1万9000を超えるコメントであふれた。アントに怒りをぶつけ、同社のアプリ「アリペイ(支付宝)」削除すると書き込む人もいた。


アント株IPOに個人投資家殺到-少なくとも$3兆相当の応募

バンカーに大打撃、アントのIPO停止で報酬$4億が消滅の危機

アントIPO失敗が示す条件付きの金融開放-習主席と共産党が力誇

・・・かの国の不透明さが浮き出た

全てに優先する中国共産党・・・やっぱコエ~

今日は~

オニヤンマ


ミズオオバコの生える池で

2020年11月5日木曜日

せきの音からCOVID-19の感染を検知

 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)には多くの無症状感染者が存在し、その感染力は発症前が最も強力とも。このため感染の自覚がない人からの感染が懸念されていますが、新たに、無症状患者であってもせきの音からCOVID-19の感染を検知できるAIが開発されました。このAIを今後アプリなどに実装することができれば、COVID-19の早期警報システムとして利用できる可能性があります。

COVID-19 Artificial Intelligence Diagnosis using only Cough Recordings - IEEE Journals & Magazinehttps://ieeexplore.ieee.org/document/9208795

MIT Team's Cough Detector Identifies 97% of COVID-19 Cases Even in Asymptomatic People

https://www.sciencealert.com/ai-cough-analysis-could-detect-covid-19-even-if-you-re-asymptomatic

この研究を主導したのはマサチューセッツ工科大学(MIT)の研究チーム。もともと研究チームは話し声やせきからアルツハイマーを検知するAIを開発しており、今回新たに、たとえ無症状であっても患者からCOVID-19を検知できるAIを作り出しました。

MITのブライアン・スビラナ氏「話し声もせきは声帯やその周囲の器官の影響を受けます。このため、人の発話がせきっぽくなったり、それとは逆にせきをしている時に話し声のようになったりします。AIは流暢なスピーチからはさまざまな情報を拾うことができ、性別・母国語・感情と同様にせきを検知することが可能です」

AIの開発には深さが50層の畳み込みニューラルネットワークであるResNet5」が利用され、人間のスピーチを何千時間もモデルに学習させた後に、異なる感情状態で発話された単語のデータセットと、せきが肺と呼吸器のパフォーマンスをどう変化させるかというデータセットが与えられました。その後、複数のモデルが組み合わされ、「強いせき」を「弱いせき」から切り離せるようにしたところ、AIは2500人のCOVID-19患者のうち97.1%を識別できるようになったとのこと。無症状患者に限定すると識別率は100%だった。

この技術は無症状患者の”健康なせき””と”不健康なせき”を識別し、早期警報システムとして役立つ可能性がある。ただしAIは既に症状を示しているCOVID-19患者を診断するようには設計されておらず、あくまで無症状患者に対し検査と隔離が必要かどうかを判断するものになる。

なお、AIの精度を高める他の要素の存在を確認するため、研究者は今後さらに多様なデータセットを使ってテストを行っていくと共に、アプリとしてリリースされる時のためにプライバシーをどう配慮していくかを検討する予定。

・・・これ便利

今日は~

パキポディウム ブレビカウレ/Pachypodium brevicaule


9月半ば

ハッパにカイガラ・・・

速攻取ったけど・・・

なんか玉が小さくなった?・・・気が

2020年11月3日火曜日

女性に不公正な社会

あの国のお話 2018/8 仁川市で妻の浮気を疑った夫が、妊娠した妻に暴行を加えて流産させるという事件があった。この男は人を殴ってけがをさせた際に適用される障害の罪で懲役10月を言い渡された。人を殴って死なせれば傷害致死罪が適用され、さらに重い処罰を受けるが、胎児は人ではないため妻を殴ってけがをさせた行為だけが処罰された。

現行の刑法には、人を殴ってけがをさせたり死なせたりした際に適用される障害・暴行罪、過失致死傷の罪(第257-268条)と、堕胎罪(269-270条)が続けて書かれている。しかし、このように並べられている法の条項が胎児に関しては言っていることが異なる。傷害罪は胎児を生命と認めず、堕胎罪は胎児を生命と見なしている。妊婦を暴行した男は命あるものを殺したことにはならないが、人工妊娠中絶を行った女性は命あるものを殺したと見なされる。これは矛盾だ。女性にとって不公正な矛盾

政府は10/7、堕胎罪を規定した刑法と母子保健法の改正立法予告案を公告した。憲法裁判所が昨年、全ての人工妊娠中絶を全面的・一律的に禁止した現行法が憲法に不合致だと判断し、今年末までに改正立法をするよう求めたことに伴うもの。政府の立法予告案によると、妊娠14週以内の人工妊娠中絶手術は無条件で許される。14-24週の間は条件付きで許容され社会・経済的な理由でも中絶できるようになる。しかし、24週以降以降の手術はこれまで同様いかなる理由でも処罰の対象となる。

既存の法律に比べると、女性の自己決定権を尊重する方向に改正されることになるが、堕胎罪が残っている限り、このような矛盾は変わらない。女性たちの怒りもここに集中している。法の鉄槌(てっつい)が女性にだけいっそう重く加えられるという怒り。政府の言う通り中絶が罪ならば、女性が望まない妊娠をして中絶する場合、妊娠・中絶の原因を作った男性もまた罪人になるはずだが、これを処罰する法はない。特に、男性が性行為の途中でこっそり避妊具を外すステルシングと呼ばれる行為を処罰する法が必要だという声が高まっている。すでにドイツ、スウェーデン、カナダなど一部の先進国ではステルシングを犯罪と規定して処罰している。

30代女性「子どもを産めば『単独(ワンオペ)育児』をさせられ、子どもを中絶すれば『単独処罰』ですよね。以前よりはマシになったというけれど、子供を産んで育てる問題に関して、韓国は依然として女性に非常に不公正な社会のようです」

・・・日本も似たとこがある

今日は~

マミラリア プルモサ/Mammillaria piumosa


9月・・・白いフサフサの下に緑がみえる・・・

薄毛?・・・身につまされる

2020年11月2日月曜日

種苗法改正案への誤解

 2020/10/28日本弁護士連合会(日弁連)定例会見で、先の通常国会に提出され、継続審議となっている種苗法改正案について、「十分に審議を尽くしたうえで、早期に改正されることを求める」また、「令和2年種苗法改正法案に関する意見書」(承認日・執行日10月21日)を衆参両院の農林水産委員会のすべての委員や各政党に提出した。

種苗法改正案の概要について、日弁連副会長の大川哲也弁護士が説明。改正案では、優良品種の海外流出を防止するため、品種登録の際に、輸出可能な国や国内地域が指定される。指定外への持ち出しは育成者権の侵害となり、刑事罰や損害賠償の請求が可能になる。注目されているのは、農家が登録品種を自家増殖するために、育成権者の許諾を必要とする点。自家増殖とは、農家が収穫物の一部を次期作付用に種苗として使用することを指す。許諾のプロセスによって農家の負担が増え、営農に支障が生じるとの懸念から、一部農水事業者らを中心に、改正反対の声が上がっている。

大川弁護士「許諾が必要となるのは、新たに開発され、見出された登録品種のみであって、一般品種は対象にならない。また、品種開発目的の交配による種子生産は、登録品種でも自由にできることから、この懸念は誤解にもとづくところが大きい」

この問題に詳しい日弁連知的財産センター副委員長の伊原友己弁護士が法改正をめぐる背景について説明。   通常国会では、和牛の遺伝資源の保護を目的とした法整備がなされた。和牛と同じく、コストをかけて開発した農作物も、知的財産として法的保護が必要と考えている。「どのように日本の知的財産を守るか、著作権法などほかの知的財産法制にバランスをあわせるか。その側面から法改正が予定されていた。我々は良いことだと評価している。しかし、なんの誤解か、世の中の動きをみると法改正されると、農家の自家増殖が一切禁止されてしまうのではないかという不安感がある」この「誤解」について、改正法で自家増殖の許諾が必要となるのは、登録品種に限った話だと改めて強調する。そして、特許の世界を引き合いに、農水分野でも、知的財産権の好循環が起こることを期待する。「たとえば特許の世界では、特許発明は産業界で使ってはいけないという話は一般的だ。使うのであれば、ロイヤリティーの支払いが求められる。そして、何年か経つとパブリックドメインになって、自由に使われ、社会の技術が上がっていく。種苗法も同じで、開発にはコストがかかるので、一定期間だけ独占権を認めて、何年かしたら権利が切れて、誰でも自由に使える一般品種になる。知的財産権の好循環が起こることが農水の分野でも期待される」「このようなサイクルを作るにあたり、一定の許諾性が導入されることは仕方ないと割り切っている」。

現実的に、農家による自家増殖を、登録品種の育成権者が認める方向に進むのではないかと伊原弁護士は指摘。「農家さんに買って使ってもらって、品種が広まることで、開発品種を提供している人たちも潤う。国民の豊かな食生活も潤う。ウィンウィンの関係になるだろうと思う。登録品種の自家増殖について、『育成権者の許可がいる』イコール『何か禁止されている』と結びつけて議論されていくのは違うのではないかという観点もあり、交通整理のためにも意見書を作っている」

「お金や時間をかけて開発したものを世の中に提供したら、すべて自由に使っていいということにはならないということが前提の理解となる。たとえば、音楽の著作物は、著作権法の世界では、私的利用であればよくても、大規模に業として使用するのはいけない。適正な権利行使されなければ、音楽が守られない。そんな著作物の世界観もあるので、一定の創作努力された結果は、一定期間は報われるように、仕組みとしてととのえておくべきというのが、知的財産法の大きなたてつけになる。いったん種が売られて、農家は無許諾で使いまわすことが自由というのは、その建てつけに馴染むかといえば、馴染みにくいなと思う」

・・・イチゴでヤられちゃったからね~

・・・ただ、自分で種を採って増やすのに制限をかける・・・この辺のトコが不明確みたい

ちゃんと落としどころを明確に審議して・・・

今日は~

マスデバリア フロリブンダ/masdevallia floribunda


9月?に植え替えたコ

10月のはじめに花芽

さて、いつ咲く?

2020/11/29加筆

2020年11月1日日曜日

シロノワール くまもとモンブラン

 濃厚な栗のクリームをコメダ珈琲店の看板メニュー  シロノワールにたっぷりかけたシロノワール くまもとモンブラン熊本県産の和栗を使用。上に盛られたソフトクリームには、クレープ生地を薄くのばして焼いたフィアンティーヌと和栗のクリームがたっぷり。フトクリームの部分だけ食べてみると、和栗のクリームは濃厚ながらも甘みが強すぎるというわけではなく、香ばしい栗の風味と上品な甘みがしっかり感じられます。フィアンティーヌはカリッと焼かれており、香ばしさをさらに引き立てていました。ソフトクリームは口溶けよくあっさりした味わいなので、和栗の濃厚さを邪魔せず絶妙なバランスになっています。和栗のクリームはデニッシュパンの上にもかかっており、デニッシュパンの間にもサンドされています。食べる前は「デニッシュパンに対して和栗のクリームが少ないのでは?」とも思えましたが、実際にデニッシュパンと一緒に食べてみると、和栗のクリーム自体が栗のうまみを濃縮した味わいになっているので、少量でもしっかりとシロノワール全体に濃厚な和栗の甘味をプラスしていました。

・・・行かなくては・・・

 今日は~キノコ


雨がなくてチト不安、森にはいれる時間も午前中だけ・・・

現場に入って最初に見る木の根元にナラタケ・・・ラッキー、狙ったトコにあるとウレシイ・・・ちょっと遅めだけど


倒木にチラホラとクリタケ、だけど株ものがない・・・

と、切り株にカタマリが・・・周りを回るとアチコチに ふふふ

ただ、この後が続かなかった・・・


いつものルートから少し外れてフト見上げると

立ち枯れた木に・・・ムキタケ

これだけビッシリついてるの久しぶり

ヤリっ


その後はナラタケ少々

チャナメツムタケ3本・・・

チョット期待ハズレ

やっぱ、お天気が・・・

でもムキタケが予想外に採れたので、ま いいか


友人とこでキノコうどん・・・秋の味

持ち帰ったキノコで佃煮