2024年5月11日土曜日

こっちも、びみょ~な・・・

中国のロシア専門家が「それでも最後はロシアが負ける」と中国政府の公式見解に反する驚きの論考を英誌に寄稿
北京大学の馮宇軍教授は、英誌エコノミストに寄せた論説
ロシアの敗北を予測する一方、中ロ関係の今後についても冷ややかな見解を述べている
国際情勢に関する中ロの利害は乖離じつつある、と
中国政府は建前上、中立の立場を取りつつ、西側の対ロ制裁に反対し
国内のソーシャルメディアでロシア批判を禁止するなど、ロシアのウクライナ侵攻開始時から密かに?ロシアの肩を持ってきた
馮の分析は中国政府の公式見解とは異なるものだけに注目される
馮はロシアの最終的な敗北を不可避にする主要な要因を4つ挙げている
1つ目は「ウクライナの抵抗と国民の結束レベルが今に至るまで並外れたものである」
2つ目は、ウクライナが「今なお広範な」国際的支援を得ていること
(ただし馮も認めるように、ウクライナのウォロディミル・ゼレンスキー大統領は、西側の支援は不十分だと訴えている)
3つ目の要因は「現代の戦闘の性質」
馮によれば、そこで問題になるのは、「産業力と、指揮、統制、通信及び情報システム」を合わせた力だ
その意味でロシアの戦争マシンは不利だと馮はみる
ロシアはソ連崩壊に伴う「劇的な産業の空洞化」から完全に立ち直っていないからだ
4つ目のロシアの決定的な欠陥は、クレムリンの最高レベルの政策決定者たちが十分な情報を得ていないこと
馮によれば、ロシアのウラジーミル・プーチン大統領と安全保障担当顧問らは
「情報のコクーン(繭)」に囚われている
正確な情報が上がってこないため失策に気づかず的確な軌道修正ができない
その点ではウクライナ政府のほうが「より臨機応変に効果的」な対応ができると

馮はまた、ロシアにとって思いもよらぬダメージとなった動きとして、ウクライナ侵攻をきっかけにヨーロッパにおける対ロ包囲網が一段と強まったことに言及
ロシアの「特殊軍事作戦」は図らずもNATOの結束を強める結果となった。スウェーデンとフィンランドの加盟により東ヨーロッパにおけるNATOの軍事的プレゼンスは拡大
加えてNATO加盟国32カ国の大半が、ロシアの侵攻開始後に防衛予算の増額を決めた

「鋭い観測筋」は中国の対ロ姿勢の変化にも気づいているはずだと
中国の習近平国家主席は侵攻開始直前に訪中したプーチンに「限界のない」パートナーシップを約束したが
今は非同盟・中立の原則的な立場に後退しつつある、と
「中国の対ロ関係は固定的なものではない。当然ながら過去2年間に起きた出来事に影響されてきた」

この論説が発表される前日、中国を訪れたロシアのセルゲイ・ラブロフ外相が中国の王毅外相と会談
アメリカとその同盟国が構築している「ブロックに基づく」安全保障同盟に反対する考えを共有し
NATOの影響力に対抗できる「ユーラシア大陸における新たな安全保障の枠組み」について協議した

二次制裁の効果も
中国は多額の対ロ貿易・投資を行い、孤立したロシア経済を支えてきたが
ロシアの戦闘能力の維持に直接的な貢献はしていないと
だがAP通信が先週伝えたバイデン政権スタッフの話によれば
ロシアは戦車や軍用機、ミサイルの建造に必要な工作機械と電子機器の圧倒的多くを中国から輸入している
中国製のドローン(無人機)とその部品もウクライナの戦場で使われていると
もっとも最近では中国の銀行と企業はアメリカ政府が発動した二次制裁を回避するため
取引先を慎重に見極めているとも伝えられている
ロシアの防衛産業とつながりがある貿易業者との取引には歯止めが掛かるだろう

そして
ウクライナ侵攻を継続するロシアへの包囲網を強めたいアメリカの圧力が背景にあり
中ロの貿易にも影響が出ているという
他の友好国でもロシアとの取引を停止する銀行が相次いでおり
回復傾向にあるロシア経済への打撃となる可能性もある
4/17ロシアのペスコフ大統領報道官
「(今の中ロの銀行取引には)問題がある。二国間の貿易・経済関係を損なわない選択肢を探すため、(中国と)緊密に対話している」


今日は~
ワイルドアイビー/Cymbalaria muralis
4月のはじめ
咲き始めた
最近の傾向から見ると
1月はじめまで花が続く


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