2026年8月30日日曜日

信念の人? 斎藤元彦

2026/8/21兵庫県市長会と町村会の会長・副会長6人が居並ぶ会議で、斎藤元彦知事に痛烈な直言が突きつけられた
発したのは町村会長の山名宗悟・神河町長
SNSやYouTubeで一方的な発信ばかりせず
相対する斎藤は時折うなずきながらも相手と目を合わせず、所在なげに手元のパソコンを触るのみ
その3日前の18日、兵庫県は県債発行に国の許可が必要な起債許可団体となったことを発表していた
収入に占める借金返済額の割合を示す実質公債費比率は、起債許可団体に転落する基準値18%を超える19.2%
現在の歳出規模が続けば2031年度に都道府県で初めて、財政破綻一歩手前の早期健全化団体に転落すると県は試算
対策として県は公債費負担適正化計画案を作成
2027年度から10年間、公共工事などへの投資を10%(年約¥200億)以上削減する方針
27日には斎藤自身が総務省へ出向き、同計画を提出したが
その前に、補助金やインフラ整備などで影響必至の市町に説明する場を設けた

 市町村側からは当然、口々に懸念の声が上がる
「事業の延期や廃止は慎重に判断してもらいたい」
「県政の成果は市町と一体で作っていくもの。早めの協議・相談をお願いしたい」
「30 分では十分な意見交換ができない。県民局単位で場を設定してほしい」
「政治家である知事自ら、積極的に国に対しても要望に行っていただきたい」

いずれも斎藤が独断専行で予算削減や事業廃止を進めることを警戒し、事前の対話を求めていた
県から十分な説明がないまま、先に投資削減10%の方針が決まったことに不信感があるからだ
そんな中で飛び出したのが、冒頭の直言だった

6人の市町長の発言が終わると
斎藤知事
「情報共有と意見交換、首長への説明をしっかりやっていくことが大事」
「私もできるだけ地域に行かせていただいたり、行事にも出させていただいたりしている
副知事の2人と各部長も含め、やはり県としていろんな場面に出させていただく
情報発信はリアルでやるのと同時に、多様な形でやることが今の時代の県民のニーズ。これからもしっかりやっていく」

一見無難な応答にも聞こえるが
実際は、突きつけられた指摘を真っ向から否定していた
自分は会議以外で地域に足を運んでいる
今後の地域説明は部下たち中心にやらせる
SNS発信をやめるつもりはない

批判や苦言を受けると感情的になり、指摘を頑なに認めず、意趣返しをしないと気が済まない
告発文書問題で元県民局長を「嘘八百、公務員失格」と非難した会見もそうだったが、一貫して変わらない斎藤知事
それを感じ取ったのか、会議の終了間際、高島崚輔・芦屋市長
(3年前に全国史上最年少の26歳で当選し、現在29歳で県市長会副会長を務める)「令和9年度の予算編成が今まさに始まっていると思いますが、影響が出そうなことは早めに教えてもらって協議したい
『決まりましたよ』と報道で知るみたいなことは、ぜひないように」

知事と市町長の公式な会議としては、全市町長が一堂に会する年2回の県・市町懇話会と、政令市の神戸を除く9カ所の県民局単位で知事が現地へ出向く地域づくり懇話会などがある
市町長たちがより重視するのは、地域固有の事情や具体的な課題を伝えられる地域づくり懇話会
ところが、その地域づくり懇話会は文書問題以降、ほぼ開かれていない
担当課によれば、斎藤知事の就任翌年の22年度と続く23年度は各7地域で開催したが24年度は文書問題発覚直後の4月に1地域(北播磨)で開いたのみ
斎藤知事の失職・再選を経た25年度も1地域(淡路)と激減
担当課
「県として開かないと決めたわけではなく、各市町と日程調整をしたが、結果的に合わなかった
今年度は早めに調整し、従来通りの開催数を目指す」

井戸敏三前知事時代も斎藤の就任当初と同様、年に7~8地域で開いていた
それがなぜ急に日程調整が困難になるのだろうか?
そこには担当課レベルを超え、知事本人や公務日程を決める秘書課の意向が働いている?
県民局と担当課が市町側と調整して候補日を絞っても、秘書課が「知事の都合がつかない」と・・・
というのも25年度はもう1地域、阪神北で開催がほぼ決まっていたのに「知事の日程の都合で急にキャンセルされた」という証言がある
開催予定日は今年1月15日だったという
その日に急な公務が入ったのかと県のホームページで知事の活動記録を確認すると、10時30分 地域活動団体新年互礼会のみ
あとは時間記載のない庁内打ち合わせ
調べると、この日は県連合婦人会の新年互礼会が神戸市内であり、斎藤も県議会議長とともに出席していた
滞在時間は1時間余りだった
この会は昨年も一昨年も同じ1月15日に開かれ、やはり斎藤と議長が出席している
毎年恒例の行事であり市町長らとの貴重な懇話会をドタキャンする?

県内のある市長は文書問題前後の斎藤知事 の変化を
「もともと現場を訪ねる『遠足』がお好きなので、文書問題以前は懇話会にもご機嫌で出席されて、こちらもそれなりに地域の課題を伝えられたんです
だけど今は年2回の市町懇以外、会う機会がまったくなくなった
知事選で22市長(が斎藤の対立候補の稲村和美元尼崎市長支持を表明した記者会見)の件があったでしょう。あれが大きなきっかけじゃないですか」

斎藤知事の遠足好きは、就任当初にワーケーション知事室と称して県内視察旅行をしていた頃から、今に至るまで変わらない
ただし、それは前県政から続く自治体間協議の枠組みや公的な会議ではなく
気の向くまま地域や店を訪ねて歓待され、自撮りや記念撮影をし、その模様を自分のSNSやYouTubeにアップする
わざわざ耳の痛い話をされる場に行きたくない
まして自分に反旗を翻した首長に会う必要などない?
斎藤知事が会わないのは市町長だけではない
県選出の国会議員も
以前は年3回上京し、県予算の内容や国への予算要望などを会派別に説明していたが、文書問題があった2024年は中止
再選後の25年には業務改革を理由に完全に廃止
これにより現在の深刻な県財政の悪化とその要因、再建計画や見通しなどを知事から国会議員に直接伝え、政府・与党や省庁と相談する機会が失われている
今年3月の記者会見でその点を問われた斎藤知事は平然としていた。    

「すでに東京事務所や県幹部が資料提供や説明を随時行っており、兵庫県の置かれている財政状況の厳しさはご理解いただいている」
国会議員や関係省庁に直接足を運ばないのかと念を押されると
「大事なのは、私が直接行くことだけではなく、さまざまな形で実情をお伝えして理解していただくこと
どなたが行くというより、内容をしっかり伝わるようにすることが大事だと思います
総務省からも部長級や課長級で多くの職員が(県庁へ)来ていただいており、兵庫県の財政運営についても関与されているわけですから、そういった意味でも実情を理解いただいている」

完全に丸投げ、他人任せ
27日の総務省への計画提出はさすがに自ら出向いたが、これは市町長との会議と同様、事後的な伝達、セレモニーに過ぎない
しかも、その際の説明は過去の負の遺産と前県政の不適切会計処理と他責を強調するものだった

そんな斎藤知事の性格をわかっている首長らは独自に動く
7/15日には、阪神間7市1町の首長が揃って上京し、県選出国会議員たちと意見交換

出席していた市長
「道路や補助金など個別の要望ではなく、市町に共通する制度の話がいろいろあるんですよ
たとえば、地域の人材確保や保育園などの運営にも影響する(国家公務員の)地域手当とか、部活動の地域移行の補助金がすごく使いにくいとか、ふるさと納税の課題とか
われわれ現場を持つ基礎自治体が困っていることを、本来なら広域自治体である県が取りまとめて、一緒に国へ要望に行きましょうと調整してくれて然るべきだけど、知事は私ら市町の声を聞く気がない
じゃあ自分たちでやらないとしょうがないということです」

この件について斎藤知事
「市町が独自で対応されることもある」
「詳細は承知していない」
「市町村に関する事務等に関することですので、それぞれの自治体が適宜対応されるもの」

県政の課題、市町や議員の意見、県民の声などに主体的に向き合い、自分の考えや政策を深め、応答・説明を尽くそうとする意思や姿勢の欠如
財政悪化は自分のせいではない。市町や国会議員への説明は自分の仕事ではない
知事就任5年を経た今も、斎藤は負うべき責任から目を逸らし、自分の言いたいこと・見せたい姿だけをSNSで一方的に発信している

・・・コレを支持する人々は

今日も~
セッコク/Dendrobium moniliforme右近丸
4月終わり
左の播磨黄花は咲かなかった

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