2016年8月31日水曜日

立場考

ぼや川より
課長立て・係長立て・妻立てる
・・・はあ~・・・

日本が経済的にはまだまだ貧しかったころ、誰もがあたりまえに銭を稼ぎたいという強烈なモチベーションを持っていて、それは人間社会の大きなエネルギーになっていた
銭は価値があるもの、そしてさまざまな災」をひきおこす怖いものだと・・・
世の中の成熟にともなって、生きがいや働きがい、人間関係、愛情、幸福感など銭よりも大切?

ある社会実験の中から、現代社会ならではの銭よりも面倒くさいエネルギー源?
人間関係における新たな災いの種?が・・・

2013/11
メンバー全員がニートのNEET(ニート)株式会社なるものを・・・
全員が取締役
雇用というシステムや主従関係をリセット
決まった仕事や役割もない代わりに固定の給料も無い
完全な自由と自己責任による実験的コミュニティ
給料や雇用関係のために何かを我慢したり、ゆずったり、遠慮したりということからも解放されてしまうことで人間関係の生々しさがとめどなく噴出してきた

稼ぐことより大事なもの、それは……
設立当初から、ある仮説がありました
銭を稼ぐチャンスがあったとしても、メンバーの多くはそれにはがむしゃらにならないのではないか

案の定、金銭的報酬には貪欲にならないメンバーがほとんどで
これまで大小さまざまな事件やトラブルがありましたが、銭をめぐる問題というのはほとんど生じていません(そもそも、お金の動きがまったくありませんが……)
しかしれよりもはるかに面倒くさいエネルギーが渦巻いていることが分かってきました
なんというか、とんでもなくムキになるのです。
それは立場

自分が属する組織やコミュニティの中で、とにかくいい立場になりたい
そのためには、お互いを激しく攻撃
時には非情に
そして時にはすっかり逃避・・・
立場とは、個人の社会的ポジションを決定づける肩書きやステータスのようなもの
そしていい立場には、あの人は役に立つよね、あの人は正しいねといった役割や評価が与えられます
悲しいかな、立場は相対的なものなので
全員がいい立場にはなれない
つまり、あるコミュニティにおいては一種の椅子取りゲームのようなもの
自分がいい立場になれないのであれば、立場の危うい人を攻撃
悪い立場に引きずり落とそうとすらする
もしくは悪い立場になりそうな人がいたならば、それを徹底的に証明しようとする
そんな力学が働いてしまう

大企業などでいい立場を得られなかった人たちの一部は
新しく立場を得るために、中小企業に転職
ボランティア団体に所属したりする
新しい居場所で必要とされ前よりもいい立場が得られる⇒仮に金銭的な報酬が少し減ったとしても、日常生活の充実や人生の幸福にすらつながる
衣食住が不十分な貧しい社会環境では自分の立場になどかまうことなく銭を稼ぐ
しかし、基本的な生活はある程度保証されるような時代になり
現代人の多くは、仕事や日常生活の中で銭以上によりよい立場を求めているように?
立場は、お金よりもやっかい
お金はいったん自分のフトコロに入ってしまえば使わない限りなくならない
会社での自分の評価が下がったとしても、お金は自分のもの
一方で立場は、そうはいかない危ういもの
コミュニティに属する人たちとの関係によって日々変化する相対的なもの極めて移ろいやすい
業績を上げて組織の利益に貢献できていたとしても
「あの人はスタンドプレーだ」
「自分中心的でチームを乱す」なんていう評判が立てば
その人の立場はいくらでも悪く・・・

立場をめぐる問題は、これからの社会でもっともっと表面化して大きくなっていく?
今はまだ、「立場をわきまえる」
それに躍起になることがはばかれるような空気が
いずれお金を手にすること以上に、どう自分の立場を守るかに必死になる人が増えていく?
自分の立場をうまくつくることができず、精神的な不安定や不健康におちいる人も?
だからといっていい立場を守ることにばかり注意をはらう人生は・・・
・・・いい人は疲れる?
運もあるし、努力すれば常に維持できるというものでもない
それよりも、そんなものは常に変わりゆく無常なものだと割りきって、自分が所属するコミュニティの中でつくられた一つに概念として、ある程度距離をとって柔軟な姿勢で付き合うくらいの余裕が大切なのではないでしょうか
・・・いわゆる達観
会社経営の観点から言えば
スタッフを正当に評価して給料に反映することは大切
これからは、それだけでなく快適に働ける心地よい立場
その流動性をうまくつくっていくということが、組織マネジメントの新しい方法に・・・

今日は~
画はシラネアオイ/Glaucidium palmatum
なんだけど主役はカイガラムシ
シラネアオイの一部のハッパが?
上を見るとナツツバキ/Stewartia pseudocamellia、シャラの幹肌の一部が荒れてる
下の方は、幹物と云われるシャラらしく
肌がサルスベリみたくツルリ?でキレイ
・・・ツルリになる以前に幹肌が荒れてカイガラムシがハビコって
タワシで水洗いしたっけ・・・
で、木が大きくなるにしたがって荒れる樹皮が上の方に移ってくみたい
若い梢の先はまだ荒れない
枝が太り、何年か分の樹皮が積層すると幹との間にスキ間ができ
そこにカイガラムシが・・・ってことみたい
で・先日、脚立に上りタワシでゴシゴシ
・・・そういやシャラの街路樹の幹が汚れてるのを見るけど
そういうことなんでしょうね
幹洗いなんて予算はツかないだろうし・・・

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