2014年と2024年のデータから過去10年 全国で27.8%↑東京圏で30.9%↑
三大都市圏では25.6%、地方四市(札幌市・仙台市・広島市・福岡市)では70.0%の地価上昇
国内における地価上昇の主な要因として、低金利政策を背景とした日本人による住宅の購買需要の増加のほか、海外資本の流入などが挙げられる
日本の地価や物件が先進諸国の中で割安、外国人の不動産取得に対する日本の規制が緩慢で外国人投資家が日本の不動産を購入している
また、全国の住宅地で地価が最も上昇した地点は北海道富良野市の北の峰町で、前年比27.9%↑
初めて地価公示の対象となった2021年と比べると2024年には84.0%↑
北の峰町では魅力的な自然観光の資源に加え、良質なパウダースノーのスキー場と札幌へのアクセスの良さに目をつけた、外国人投資家による投機的な購入に端を発して地価が急騰
地価高騰は我々の暮らしにどのような影響を及ぼすのだろうか
新居の購入を検討していた人にとっては耳の痛いニュース
パンデミック以降における資材価格・工賃の上昇も相まって、理想の地に我が家を買い、住まう、という人生の大プロジェクトの達成に暗雲が・・・
一方で地価の上昇は家賃の値上げを誘発させる
地価上昇に伴い、固定資産の評価額が上がることで固定資産税や都市計画税が↑⇒賃料↑
データのある2009年と2024年(ともに第1四半期)を比べると、
東京23区で19.61%↑、大阪市では30.10%↑、札幌市で23.76%↑、仙台市で22.71%↑、福岡市でも20.53%↑
所得が十分に上がらないなか、衣・食・住という我々の基本的人権の一つである住まいに関する、近年の一連の状況に危機感を抱いている人も・・・
日本よりも先に地価の高騰が進んだ欧米の例をみると
家主が税金の増額分以上の過大な賃料を設定するケースが珍しくない
日本でも周辺で家賃相場が上昇したことを理由に、家賃の値上げを申し立てる家主が少なくない
日本では借地借家法において借主の保護が定められているが
周辺地域における家賃相場の上昇は賃料の値上げの正当な事由として認められる可能性が高い
そのため泣き寝入り、揉め事を避けようとして退去を受け入れる人も
(法律上、賃料の値上げには家主と借家人の両者による合意を必要とするのだが)
地代・家賃の高騰は欧米を中心とする他の先進諸国では1970年代頃から継続的に確認されてきた
これはジェントリフィケーション(gentrification)と呼ばれ
住まい(home)という暮らしの基盤や起点となる場所に変更を迫るとともに
ひとたび発生すると数年程度の短期間で急速に進行する
研究者以外の人々にも直接的に関係する事象であるため行政職員から一般市民までをも広く巻き込み、社会的な関心の的に
ジェントリフィケーションは1960年代のイギリス・ロンドンで中流階級(ジェントリ=gentry)の人々が、労働者階級の地区へ転居・侵入したことに由来
経済的により裕福な人々が労働者が暮らす地区に住を求め、地区の地価・賃料が上昇
家主や不動産業者は、より高い地代を負担できる人に自身が保有・管理する物件を売却・貸出す
従前の住民であった低所得の労働者の人々が立退、域外へと締め出されていく
1964年にイギリスの研究者ルース・グラス Ruth Glassが命名
国境を越えて、その発生要因や問題点などが検討されてきた
ニューヨーク市はマンハッタンを中心に、ブロンクス、ブルックリン、クイーンズ、スタテンアイランドの合計5つの区から構成される
マンハッタン区の北部に位置するハーレムは
市内のアフリカ系黒人にとっ、居住・生活の場で、文化的にも重要な役割を果たしてきた
1980年セントラル・ハーレムの総人口のうち96.1%が黒人
ハーレムは貧困の集中と犯罪発生率の高さが問題となっていた
1980年マンハッタン区全体における低所得世帯($10,000未満)の割合が37.4%
一方セントラル・ハーレムでは65.5%
1970年代~1990年代、ニューヨーク市の財政は逼迫していた
この時期ニューヨーク市政府にとって、中高所得層を郊外から都市内部へ呼び戻して税収を上げることが急務に
なので地区の高級化は歓迎された
20世紀末以降ハーレムのまちは劇的に変わった
セントラル・ハーレムの黒人割合は
77.3%(2000年)⇒58.6%(2010年)⇒45.8%(2022年)
白人割合は
2.1%(2000年)⇒11.8%(2010年)⇒14.4%(2022年)
世帯所得も
2000年の国勢調査での最低位にあたる$20,000未満の人口が同地区全体に占める割合は2000〜2022年の間に31.7%⇒21.5%
最高の$250,000以上の人口割合は1.7%⇒7.8%
世界有数の金融街であるウォール街の周辺でもこの現象は着々と進んでいった
衰退地区への中流階級をはじめとする流入者は、ジェントリファイアー(gentrifier)と呼ばれる
彼らは、都心部へのアクセスの良さ、安価な住宅価格などに魅力を感じるとともに、地区の歴史・文化・景観などに新たな価値を見出し、旧来の労働者地区に流入
1990年代以降ヒト・モノ・カネ・情報のグローバル化のさらなる進展とともに、グローバル・エリートたちが国境を越えてニューヨーク市に居住を始めた
多くの人々がウォール街近くのブルックリン・ハイツに流入
彼らは、金融関連業などの専門職に就き、富裕層(super rich)として位置づけられる人々
職場への近接性に加え、19世紀に建設された石造りの住宅外観も文化的懐古趣味を持つ彼らにとって魅力的に映った
グローバル・エリートがブルックリン・ハイツに到来することでジェントリフィケーションを引き起こしていた中流階級の人々が一転して域外へと締め出される
労働者が追い出されて中流階級へ、それがさらに追い出されて富裕層へ
4二重のジェントリフィケーションが生じるこの現象は
ジェントリフィケーションが上塗りまたは更新されることから、スーパー・ジェントリフィケーションと呼ばれる
近年、ジェントリフィケーションの地理学が提唱され
世界各地で生じる一見して同様の現象が持つローカル性の解明に注目が集まっている
ジェントリフィケーションの影響は強いられた転居とそれに伴う住環境の悪化で
私たちの生活の質を低下させる
地域コミュニティの崩壊を引き起こし地区で暮らしていた従前の住民に経済的な価値指標では測ることのできない多大な影響を与える
隣人が入れ替わり、馴染みの酒場や喫茶店など、行きつけの商店が姿を消していく
それまで機能的かつ有機的に結びついていた、人々の暮らしの体系が解体されていく
コミュニティが不可逆的に失われていく
ジェントリフィケーションは、税収の増加により地方政府に寄与
地区によっては治安の改善といった効果も
しかしハーレムからの立ち退きを強いられた黒人の住民や、ブルックリン・ハイツから姿を消した労働者階級と中流階級の住民はどこに・・
・・・こまる・・・
日本でも
社会に必要な方がホームレス化?
(働いてるけどホームレス。たぶん、この中にも
トラさんにとってはアメリカ国民ではない?)
先例がアるのに無策
国会ではチマチマ減税とか
用でもねえ銭を使う人気とりしかしてねえし・・・
けど眼前の大不況?モロモロの仕組みの崩壊?カオス?で
実際にどうなってくのか?
今日は~
フクジュソウ/Adonis ramosa
水やりの時に気づいた
ココは今まで南天の陰で、早く咲かなかったけど
バッサリ切ったんで日当たり良好
で、一番早く咲いた
黄色がマブしい
Win11にしたら?PCの字が小さくなった
イロイロ設定で苦労したんで
何んとなくコイツ?
と
設定⇒アクセスビリティ⇒テキストサイズ
前は、こんなの意識しなくて済んだのに
便利になったのか?