2025年6月3日火曜日

気の疲れる世界

1カ月$29.99を払ってPimEyes(ピムアイズ)というウェブサイトを使えば
人の顔を検索し、その人物が写った写真を見つけられる
ピムアイズで広大なインターネット空間に埋もれて本来なら人目につかないような画像まで見つかる
検索時間はわずか数秒
ニューヨーク・タイムズはその威力を試すため、本人の同意を得た上で記者数十人の顔を検索してみた
ピムアイズは全記者の写真を発見
中には本人が一度も見たことのない写真もあり、サングラスやマスクを着用していたり、カメラから顔を背けていたりしたときに撮影された写真まででてきた
あるテクノロジー担当記者は、彼がまだ若かったころの姿が2011年の音楽フェスコーチェラ・フェスティバルの観客の群れの中から見つかった
ある海外特派員は、数え切れないほどの結婚式写真に写っていた
この特派員は、ギリシャの空港で他人を撮影した2019年の写真のぼやけた背景に埋もれた顔まで検索に引っかかってきた

似たような顔認識ツールには、法執行機関のみが利用できるClearview AI(クリアビューAI)があるが
クリアビューAIと違ってピムアイズの検索結果にはソーシャルメディア上の写真は含まれない
ピムアイズはときとして驚くような画像を見つけ出すが、それらはメディアの記事や結婚式写真のページ、レビューサイト、ブログ、ポルノサイトから出てきたもの

ニューヨーク・タイムズの検索結果の大部分が本人の顔と一致した
女性記者の場合、本人と違う検索結果の多くはポルノサイトから来ていた
ただ間違った検索結果であっても「本人かもしれない」という可能性が浮上してしまうため、落ち着かない気分にさせられた
(ポルノサイトから見つかった画像はどれも女性記者本人を写したものではなかった)

ピムアイズのオーナー、ジョルジ・ゴブロニーゼは34歳の研究者
祖国ジョージアに対するロシアのサイバー攻撃がきっかけで、先進技術に関心を抱くようになったと
ピムアイズは人々に利益をもたらす道具だというのがゴブロニーゼの立場
ネット上での自身の評判を監視するのに役に立つと
例えば
カメラマンが宣伝に使っている写真が気に入らない先述の記者は
ピムアイズのおかげで、その写真をイェルプのページから削除してもらうようカメラマンに頼むこともできる・・・

ピムアイズの利用者は自分自身、または同意を得た人物の顔しか検索してはならないことになっているとゴブロニーゼ
しかしピムアイズは群衆の中で個人が匿名でいられるという長年保たれてきた状況を侵食するものであるにもかかわらず
不適切な利用を防ぐ措置をまったくといっていいほど講じていない
利用者が倫理的に行動するという前提に立っている
同サイトは他人の顔の検索を防ぐ規制をまったく行っていないうえ
羽目を外した夜に撮られた不名誉な写真に一生付きまとわれたくなければ
高い料金を払え、と利用者を誘導するようなこともしている

プライバシー擁護団体、ヨーロピアン・デジタル・ライツの政策顧問エラ・ヤクボウスカ
「運営側が何と言おうが、ストーカーウェアだ」

コンピューターエンジニアのシェール・スカーレットは数カ月前に初めてピムアイズを使ったが
そのせいで記憶から消そうと苦しんできた人生の1ページと直面させられることになった
2005年、当時19歳だったスカーレットは経済的に困窮しお金のためにポルノに出演しようと考え、ニューヨークまでオーディションに出向いたことがある
しかし、そこであまりにも屈辱的な体験をさせられたため、ポルノ出演のアイデアは捨てた
ピムアイズが掘り返したのは、そうした10年以上前のトラウマ
検索結果には彼女の性的な画像が見られるサイトのリンクも貼られていた
現在のスカーレットは労働運動に関わっており、アップルで自らが主導した有名な労働争議によりメディアから注目される存在となっているが
ピムアイズの検索結果には過去の性的な画像が入り交じっていた
スカーレット
「こんな画像がネットに上がっているなんて、そのときまで考えもしなかった」
世の中の反応が不安になった彼女は、直ちに画像を削除する方法を探し始めた
スカーレットは、このときの経験をMedium(メディアム)への投稿やCNNで語っている
ピムアイズで見つかった露骨な画像をクリックするとポップアップメニューが立ち上がり、画像が存在するサイトのリンクと併せて
ピムアイズの「公開結果から除外する」というオプションが表示された
ところが、このオプションは月額$89.99~299.99の
PROtectプランの契約者しか利用できない
結局、最も高額なプランに申し込むことになったスカーレット
「これって、ほとんどゆすりじゃない」

ゴブロニーゼは”ゆすり”と呼ばれることに同意しない
その証拠として彼はピムアイズの検索結果を削除する無料ツールに言及したが
その存在はピムアイズ上でしっかりと告知されているわけではない
ゴブロニーゼは、スカーレットが支払った$299.99の利用料を4月に返金したという明細も提示して見せた

・・・ドッカよりは良心的?

ゴブロニーゼによるとピムアイズの契約者は数万人
アクセスはアメリカとヨーロッパからのものが大半
収益の大部分はPROtectプランの契約者からもたらされており
そこにはピムアイズのサポートスタッフによる外部サイトの写真削除支援プランも含まれる
ピムアイズには、同サイトから自身のデータを削除してほしいという利用者のために無料のオプトアウトも用意されており、これは顔写真の検索にも適用される
このオプトアウトを受けるため、スカーレットは公的な身分証明書のスキャン画像と10代のころの写真を提出
ピムアイズからは4月初旬にオプトアウト依頼が受理されたという連絡を受けていた
ピムアイズのからのメール
「あなたの顔が含まれている可能性のある結果は、当システムから削除されています」
ところが、その1カ月後ニューヨーク・タイムズが本人の同意を得てスカーレットの顔をピムアイズで検索
性的な画像も含めて100件以上の検索結果が表示された

これに対しゴブロニーゼ
「それは悲しい話だ」
オプトアウトを使っても顔の検索を止められるわけではないと
これはオプトアウトした時点で、類似レベルが高いとされた顔写真をピムアイズ上で検索できなくするためのものにすぎないと
つまりピムアイズの検索から逃れ続けるには
自分の写真を大量に使って、オプトアウトを定期的に繰り返すしかない
ゴブロニーゼは倫理的な利用を望んでいると
検索は自分の顔だけにしてもらいたい、という意味
しかし、ピムアイズはそのための努力をほとんどしていない
せいぜい顔写真をアップロードする際に、それが本人のものであることを確認するボックスを表示させる程度の対策

プライバシーについて研究しているコーネル大学教授のヘレン・ニッセンバウム
「ばかげている」
とピムアイズの取り組みを一蹴
オプトアウト時にスカーレットに要求したのと同じく
ピムアイズで検索を行う人にも公的な身分証明書の提示を求めるべきだと話した

ピムアイズより知名度の高いクリアビューAIは、ヨーロッパなど世界各地で強い逆風にさらされている
200億枚の顔写真を保存しているクリアビューAIのデータベースは、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパの一部のプライバシー規制当局から違法とされ
同社は画像の削除を命じられている
イタリアとイギリスでは$数千万の制裁金を科せられた

ピムアイズについても昨年、ドイツのデータ保護当局が調査の開始を発表
生体データの利用について厳格なルールを定めているヨーロッパのプライバシー法
一般データ保護規則(GDPR)に違反している可能性があると
調査は継続中となっている

・・・肖像権とかナニソレ
まあ、元々データがネット上にアるのも・・・
アチコチにあるカメラ
ソレがどんな映像を撮っているのかワかったもんじゃない
ドッカで立ち???してる画とか・・・
特に、かの国製はデータを共産党に送ってるって
ソレを使って何を・・・
日々の行動に気をつけるしか・・・
そんな疲れる毎日なんて・・・

今日は~
キバナイカリソウ/Epimedium koreanum

5月はじめ
しつこくない、薄い黄色
が良い

2025年6月1日日曜日

AIカンニングの蔓延

AIカンニングの蔓延が教育を驚くほどの速さで破壊している
AIと教育の在り方をめぐっては、学業をAIに丸投げするカンニングは許さないという姿勢が貫かれている一方
AIを使った不正を正確に看破することが困難なことが研究で判明
技術の進歩に学校側の対応が追いついていない
海外メディアのIntelligencerが、実際にAIを駆使して不正行為を行った若者や、そうした学生への対応に苦慮する教育者へ取材
Rampant AI Cheating Is Ruining Education Alarmingly Fast
https://nymag.com/intelligencer/article/openai-chatgpt-ai-cheating-education-college-students-school.html

Intelligencerの取材に応えた1人目の若者
元コロンビア大学生のチュンギン・リー氏
韓国で生まれ両親が大学進学コンサルティング会社を経営するアトランタ郊外で育ったリー氏
高校に在学中にハーバード大学に受かりましたが、卒業前の校外学習をこっそりさぼったのが発覚して停学処分を受けたため、大学の合格も取り消された
浪人しつつ26の大学を受験したものの、どこにも合格できなかったリー氏
次の1年間をコミュニティカレッジで過ごし、その後コンピュータサイエンス専攻の2年生としてコロンビア大学に編入
しかしプログラミング入門クラスでのリー氏はAIに頼りっぱなしで、課題はChatGPTが出力したものをほとんどそのまま提出していた
また小論文の課題も80%はAIが書いたもので、リー氏が手を加えたのは最後の仕上げの20%だけだった
Intelligencer
「なぜせっかく入学した大学での勉強をAI任せにしたのですか」
リー氏
「大学はスタートアップの共同創設者と、将来の社長夫人と出会うのにうってつけの場所だからです」
なお、リー氏は実際に共同設立者を得てAIスタートアップを立ち上げています
就活でAIを使って退学になった元大学生がAIチートツール企業Cluelyを起業し
¥7億4000万の資金を調達 
Cluelyはマニフェストで
「私たちは全てを『チート』します。世間はそれを不正だとなじるでしょう
電卓も、スペルチェッカーも、Googleもそうでした
テクノロジーが私たちを賢くする度に、世界はパニックに陥り、やがて順応し、突然それが当たり前になったかのように忘れ去ります
ですが、今回は違います
AIは単なるツールではなく、私たちの世界の仕組みを再定義するものです
未来はもう努力に報いません
報われるのは影響力です
だからチートを始めましょう
誰もがチートをすれば、それはチートではなくなります」

2人目は、カナダにあるウィルフリッド・ローリエ大学の1年生のサラ(偽名)さん
サラさんが初めてChatGPTに手を出したのは高校最後の年の春
生成AIに慣れてからはすべての授業でChatGPTを使うようになった
そのおかげで成績が優秀になったサラさん
「AIで私の人生は変わりました」
サラさんは大学に入ってからもChatGPTを使い続けており、ChatGPTを使うと普通なら12時間はかかる小論文が2時間で書けると
また、授業中に他の学生がノートPCを開いてChatGPTを使っているのを見ない日はほとんどないと

そのような姿勢で教育を受けることを快く思っていない学生もいます
地元の名門大学で金融学を専攻しているというウェンディ(偽名)さん
AIの使用に反対しており
「コピー&ペーストにも反対ですし、カンニングや盗用にも反対です」
しかし、そんなウェンディさんですら、AIを活用して大学の課題をこなしている
文章の構成を考えるのが苦手だというウェンディさん
まずAIに「私は大学1年生で英語の授業を受けています」と入力してから
授業についての背景情報を与え、教授の指示をプロンプトに
そしてAIに「プロンプトに従って小論文を書けるように、概要を作ってください」と依頼すると
小論文の概要や導入部分、構成などが出力されるので、それを元に小論文を書いていく

このように学生の間で急速にAIが普及しつつあるため
教師たちは課題を手書きの筆記試験に戻したり、口頭試験に切り替えたり、AIの使用を前提としたものにしたりして、対応を模索

アメリカ・サンタクララ大学の技術倫理学者であるブライアン・パトリック・グリーン氏
初めてChatGPTを触ってから、すぐに小論文の課題を出すのをやめました
そして「これならさすがに誰もChatGPTを使わないだろう」と読書感想文の課題を出しました
すぐに学生の1人がロボットのような言葉遣いとぎこちない言い回しの読書感想文を提出してきた

またアーカンソー大学リトルロック校の哲学教授だという別の教師
「簡単な自己紹介をして、授業で何を学びたいかを述べてください」
という質問にさえAIを使う学生がいるのを見つけたと

同様の不正は、OpenAIが2022年11月にChatGPTをリリースする前からある種のピークを迎えつつありました
新型コロナウイルス感染症のパンデミックが猛威を振るっていた当時、多くの大学生は遠隔教育で高校を卒業しており、監視の目が届かなかったため
CheggやCourse Heroなどの有料のカンニングサービスを利用する学生も少なくなかったと
そうした不正ツールは、インドなどにいる専門家が24時間365日対応
課題に最短30分で答えることを謳い文句にしていましたが
ChatGPTがリリースされると、より高速で高機能なツールを求める学生たちはすぐに飛びつきました
こうして一気に広まった生成AIに教育機関は手を焼いており
ほとんどの大学は場当たり的なアプローチを採用したり、学生にAIを使わせるべきかどうかの判断を教授たちに委ねたりするほかありませんでした

教育者の中には、課題文の行間に小さく白い文字で課題とは無関係な指示を紛れ込ませる「トロイの木馬」作戦など、機転を利かせてAIを使ったカンニングに対抗している人もいます。

カリフォルニア州立大学チコ校で哲学を教えているトロイ・ジョリモア教授
「こうした工夫がうまくいくこともあります
例えば、アリストテレスとは関係ない課題に『アリストレスならどう答えるか?』と書いたことがあります
もっと突拍子もないことを書いて、学生が気づかなかったこともありました
つまり、彼らは自分で小論文を書いていないどころか、自分が提出する小論文に目を通してすらいないということです」

同様のAI対策が日本の教育機関でも行われていることが、X(旧Twitter)で話題になったことがあります
また、Turnitinを始めとする高精度なAI検出ツールも登場していますが
学生らもあえてスペルミスをしたり、文章の一部を自分で手直ししたり
AIに「ちょっと間抜けな大学1年生として書いてください」と指示したりして対抗
AIの使用を見抜こうとしている教育者と、その目を盗んでAIを使う学生の攻防はいたちごっこの様相

シカゴ大学で数学を学んでいるマークさん
コーディングの課題でAIを使ったことを友だちに打ち明けたところ
友だち
「もし君が大工で、電動工具を使って家を建てたとしても、結局のところ君抜きでは家が完成しなかったはずだ」
マークさんはIntelligencerの取材に対し
「それでも、判断するのは本当に難しいです。AIを使って書いたのを僕の仕事と言っていいのでしょうか」

・・・はあ~
これでは
AIの出す回答?発想?を超えられない
ユニークな発想とかは・・・
そんな小利口、小賢しい輩しか・・・
とりあえず、口頭試問か・・・

今日は~
フウラン/Vanda(Neofinetia) falcata青鷲

え~っと
これ4月
暑かったせいか
早速、キノコが

2025年5月31日土曜日

石破さんはvsトラ戦ではウマくヤってる?


世界のどこか経済規模の大きな国や地域で貿易協定をまとめられる相手はいないか
躍起になって探し回っているドナルド・トランプ米大統領
ある国から予想外の抵抗にぶつかっている・・・日本

トランプは2017〜21年の大統領1期目の経験から、日本を与しやすい相手だと踏んでいた
当時の安倍晋三首相の追従ぶりを考えれば、それも無理はないだろう
トランプにとって故・安倍ほど、早い時点で自分をまっとうに遇し
力を発揮できるように手助けしてくれた世界の首脳はいなかった
2016/11安倍は世界の首脳のなかで真っ先にニューヨークのトランプタワーに駆けつけ、大統領選に勝利したばかりのトランプと面会
トランプが娘とその夫を同席させたことに日本の政界では不快感が広がった
しかし安倍は意に介するそぶりも見せず、トランプを信頼に足る人物だと世界に請け負った
安倍は記者会見で
トランプは「信頼できる指導者だと確信した」と滔々と語った
しかし、その評価は裏切られる
就任早々トランプは、日本政府の中国抑え込み戦略の要のひとつ
環太平洋経済連携協定(TPP)からの離脱を決めた(安倍はトランプに残留を働きかけていた)
トランプはまた日本製品を関税の適用除外にしてほしいという友人である安倍の懇願も拒んだ
さらには北朝鮮の独裁者、金正恩(キム・ジョンウン)との奇妙なブロマンスにかまけ、日本の国家安全保障を損ねた
なかでも安倍にとって最もばつが悪かったのは
トランプが安倍からノーベル平和賞に推薦されたと公言したことだろう
その結果、安倍は与党の自由民主党内などで釈明に追われるハメになった

第2期トランプ政権は、現在の石破茂首相も下手に出て大幅な譲歩をしてくれると期待する
だがその目算は外れつつある
石破政権の日本は、トランプ1.0と貿易協定を結んでから6年もたたないうちに、トランプ2.0と新たな2国間協定を急いで結ぼうという姿勢ではない
話し合いは結構
だが日本経済を犠牲にしてでも拙速に結論を出す? それは御免こうむる・・・

日本は関税撤廃を求める立場を崩していない
石破はなかなかうまくやっている?
昨年11月にトランプが再選を果たしたあと、石破は第2の安倍を演じるよう相当なプレッシャーにさらされた
自民党の有力者らは、石破もトランプタワーやフロリダのマールアラーゴに馳せ参じトランプにゴマをするよう促した
今年2月になって石破はようやくホワイトハウスの大統領執務室でトランプと対面で会談する機会を得たが、とくに記憶に残るようなものではなかった

ただトランプは会談の冒頭、米国の$680億(約¥9兆7000億)の対日赤字はすぐにでも解消できるはずだとの考えをちらつかせた
トラさん
「日本にとってとても簡単なことだと思う」
「わたしたちはすばらしい関係にある。何も問題にならないのではないか。彼ら(日本)も公正さを望んでいる」

日本側は、日本政府にとってもたいへん重要な企業取引
日本製鉄による$141億(約¥2兆)でのUSスチール買収をめぐってもトランプの言動に振り回されてきたほか
トランプの側近らが日本との貿易協定はすぐ結べると示唆した点にも留意していた
その後100日以上たって、石破の通商チームは米国側への信頼をすっかり失ってしまったように見える
彼らは、米政府が中国に145%という漫画のような高関税をかけ
「すばらしい関係」であるはずの同盟国・日本にも24%の相互関税で脅すのを目のあたりにした
この関税は自動車に対してすでに課せられている25%の追加関税に上乗せされるものであり、後者はすでに発動してアジアでリセッション(景気後退)のリスクを高めている

日本側の交渉役を務める赤沢亮正・経済再生相は先週
「自動車、自動車部品、鉄鋼・アルミニウム(への関税)、『相互関税』を含め、米国の一連の関税措置はきわめて遺憾である」
「見直し、すなわち撤廃を強く求めていく立場に変わりはない」

これは、米国側のスコット・ベッセント財務長官、ハワード・ラトニック商務長官、ジェイミソン・グリア通商代表部(USTR)代表に屈しそうな政府の言葉に聞こえるだろうか
日本は通商交渉に臨むにあたって
膨大な時間をかけてデータを調べあげ
さまざまなシナリオを検討し
ストレステストを行い
発言内容を綿密に打ち合わせし
受け入れられる限界を決め
いざという場合のプランも十分に用意する
それに対してトランプのチームは行きあたりばったりという印象

また加藤勝信財務相は今月
日本が保有するおよそ$1兆1300億(約¥160兆)の米国債について
交渉の「カードとしてはある」と発言
こう発言することがどういう意味を持つか
本人が無自覚だったと考える人は認識が甘い
莫大なドル建て資産は日本側にとって交渉のテコになるもの
ムーディーズ・レーティングスが米国の最後の最上位格付けを引き下げた現在
これらの保有高はリスクも上がっている

先週、米議会下院で共和党が通過させたトランプ肝いりの
「壮大で見事な法案」によって、すでに$36兆(約¥5100兆)超に達する米政府債務の拡大に拍車がかかれば
この先いちだんの格下げもあり得る

トランプのチームに対する石破の壮大で見事な抵抗?は、世界でもっと評価されていい?
それは韓国やシンガポール、インドネシアといったほかのアジア諸国にとって、ディールを必要としているのはアジア側以上にトランプだということを思い出させるもの
アジア諸国が交渉を長引かせるほど、トランプは英国型の名ばかりの貿易協定に走る可能性が高まる

・・・う~ん
単に無策?とも・・・

今日も~
マスデバリア インカクイーン/Masdevallia Inca Queen

4月の終わりに開花
若干、紫をカんだピンク
いいわ~
ちょうど今日
花茎を切った
ほぼ1月間、咲いてた

ケネディ厚生長官のMAHAはDOGEの餌食に?

 子どもの健康に関する米政府のリポートが結論を裏付けるために存在しない科学的研究を引用していたことが、メディア報道と一部執筆者らの発言で明らかになった
リポートは、ケネディ厚生長官が率いるMAHA(Make America Healthy  Again米国を再び健康に)委員会が作成、先週公表された
加工食品、化学物質、ストレス、薬やワクチンの過剰処方が米国の子どもの慢性疾患の要因となっている可能性があるとし
根拠として約500件の研究を引用
2025/5/29デジタルニュースメディアNOTUS
リポートの脚注に記載されている7件の研究が存在せず
リンク切れや結論の誤りも見つかったと報じ、引用の誤りを指摘
ホワイトハウスのレビット報道官は
引用の誤りはフォーマットの問題が原因と釈明
政府は同日中に修正版のリポートを公開したと発表
厚生省
「わが国の子どもたちを苦しめている慢性疾患の拡大を理解するための連邦政府による歴史的かつ変革的評価というMAHAリポートの本質は変わらない」

・・・引用の誤りはフォーマットの問題
・・・んな訳あるか
それでゴマカそうなんて
まあ、どう言おうがコレをゴマかすのは・・・
しかし、よく読みもせず公表するとか
手抜きもイイとこ
MAHAはDOGEの餌食になるのか?

今日は~
ワイルドアイビー/Cymbalaria muralis

画は4月半ば以降
いよいよ本調子

2025年5月30日金曜日

これ、法制化の時にワかってた・・・ハズ
ワかってませんでした、はアリえない・・・
要は、ヤっつけ仕事・・・だった

で、難民申請とかで
時に悲惨な事態が
その一方
日本への移住が穴だらけ
ってのが話題
これも法制化の時にワかってた・・・ハズ
ワかってませんでした、はアリえない・・・
要は、ヤっつけ仕事・・・だった

外国人の購入に対する制限や抑制策がほとんどない状況は異常
?0年前から、云われてる
それでも、お国は動かない

と思えば
夫婦別姓etcとか
何年、クダラねえ議論を続けているのか

・・・まあセンセイも
お役人様も何ヤってんだか
緊張感のキの字もねえ
生産効率たらいうトコから考えると
効率の悪さは・・・

今日も~
バイカイカリソウ/Epimedium diphyllum

4月終わり
競争が激しいせいか
なかなか増えない

火葬通貨2題

新規株式発行で$15億、転換社債で$10億を集める計画
株式の売り出し価格は直近終値、転換社債は35%のプレミアムを乗せる
投資したビットコインは、第1・四半期末時点で$7億5900万だったTMTGの現金・短期流動資産とともにバランスシートに計上される
アンカレッジ・デジタルとクリプト・ドット・コムがビットコインの保管を請け負うと
TMTGのデビン・ヌネス最高経営責任者(CEO)
「われわれはビットコインを金融の自由(実現)のための最高の手段とみなしている」
米国第一主義の原則と合致する優良資産を獲得する同社の計画における「大きな一歩だ」

2025年05月19日 12時29分メモ
仮想通貨を奪うため、仮想通貨に関連するインフルエンサーや企業の関係者を誘拐するという事件が欧州を中心に多発中には、身代金交渉の過程で指を切断されるという事例も
Severed Fingers and ‘Wrench Attacks’ Rattle the Crypto Elite - WSJ
https://www.wsj.com/finance/currencies/crypto-industry-robberies-attacks-32c2867a

We have reached the “severed fingers and abductions” stage of the crypto revolution - Ars Technica
https://arstechnica.com/security/2025/05/we-have-reached-the-severed-fingers-and-abductions-stage-of-the-crypto-revolution/

French police investigate spate of cryptocurrency millionaire kidnappings | France | The Guardian
https://www.theguardian.com/world/2025/may/04/french-police-investigate-spate-of-cryptocurrency-millionaire-kidnappings

2025/1仮想通貨ウォレット開発企業Ledgerの共同創業者であるデビッド・バーランド氏とその妻が誘拐される
€1000万(約¥16億2000万)という高額の身代金要求と共に
バーランド氏の指が切断された様子を撮影した動画が警察に
間もなくバーランド氏は警察の捜査で無事発見され
翌日にはパートナーも生きた状態で見つかりました

ベルギーでは、仮想通貨について頻繁にSNSへ投稿するインフルエンサーの妻が誘拐され
アメリカではギャングが大量の仮想通貨を保有しているとみられる人の自宅に侵入
スペインではイギリス人が別のイギリス人3人に誘拐され€3万(約¥500万)を仮想通貨で支払うか拷問を受けて死ぬかを迫られるという事件が
これまでのところ報告されている被害者のほとんどは仮想通貨業界で働いているか、オンラインで富を誇示しているインフルエンサーだそう

byウォール・ストリート・ジャーナル
仮想通貨に関連する誘拐事件は2024年だけで数十件発生
背景には仮想通貨の価格急騰があり、仮想通貨をオフラインで保存する人が狙われることもあると
仮想通貨にとってオンラインでのハッキングがリスク要因であるため
近年は投資家が仮想通貨を手元のデバイスにオフラインで保存するというケースが増えてる
これにより口座がハッキングされて仮想通貨を盗まれる可能性は限りなく低くなりますが
投資家本人が誘拐されるというリスクは避けらない

2025/5に仮想通貨取引所のCoinbaseがハッキングを受け、最大9万7000人の顧客情報を流出させたことで
このようなリスクは高まったとウォール・ストリート・ジャーナルは指摘

セキュリティ企業Casaのジェイムソン・ロップ氏
「多くの人が自宅に仮想通貨を隠すというセキュリティ対策を講じていますが
著名人であれば、物理的な攻撃を心配しなければなりません」
オンライン上だけでなく、オフラインでも盗難を警戒しなければならないと警告

・・・え~っと
ビットコインが金融の自由(実現)のための最高の手段?
米国第一主義の原則と合致する優良資産?

意味ワかんね
しばらくはトラさんのポッポが温かくなるのはワかる
しかし、ココまで銭に奔るトラさん一家
いわゆる大統領というものが???
彼を支持する福音派の多くの人って・・・

なぜ、仮想通貨・・・特にビットコインが狙われるのか
匿名性・ドコでも利用できる・当局?の追跡をカワしやすいetc
故将軍様んトコとか犯罪者が使いやすいから

今日も~
セダムのナンか

4月はじめ
これから戦いが始まる

ホロコーストの遺産?は

2025/5/26ドイツのメルツ首相
イスラエルによるパレスチナ自治区ガザでの行動について
民間人に対する被害の規模はイスラム組織ハマスとの戦いとして

メルツ氏はWDRテレビのインタビュー
「一線が越えられ、国際人道法が実際に侵害されているとき、ドイツはそれについて声を上げなければならない」
「イスラエル軍が現在ガザ地区で行っていることは、何を目的としているのかもはや理解できない」
「イスラエル政府は、最も親しい友人でさえもある時点で受け入れることができなくなるようなことをしてはならない」
週内にイスラエルのネタニヤフ首相と電話会談を行い
「過度な行動をとらないよう」伝える
ただ、「歴史的な理由」を踏まえ
ドイツは他の欧州諸国よりもイスラエルを批判することに常に慎重になる

2025/5/28パレスチナのマンスール国連大使,国連安保理の会合で
「停戦合意が崩壊した3月以降、ガザ地区で1300人以上の子どもたちが殺害された」
「このような状況に対処しないのは普通の人間にとって受け入れられるものではない」
どうして、こんなことができるんだ…。すみません、議長。私には孫がいます。だから、子どもが家族の中でどんな存在なのか分かるのです」

イスラエルのダノン国連大使
「58人の人質を残して戦争を終わらせるつもりはない。ガザで続く苦しみの責任はイスラム組織ハマスにある」

2025/5/28パレスチナ自治区ガザへの軍事攻撃に批判を受けているイスラエルのサール外相
「イスラエルの自衛の権利と能力を奪うことは、ただ一つのことを意味する
戦争犯罪と人道に対する罪の容疑でイスラエルのネタニヤフ首相に逮捕状を出した国際刑事裁判所(ICC)や
イスラエルへの武器禁輸を求める動きなどを例示
それらがイスラエルの自衛能力を損なっていると反発
さらに
イスラエルが「ユダヤ民族を抹殺しようとする古くからの願望がより強くなった」時代を生きていると
エルサレムで開かれた反ユダヤ主義に関する会議で語った
フランスと英国、カナダの3カ国首脳は先週、イタリアも28日になってイスラエルに対してガザへの軍事攻撃停止を要求
サール氏
「新しい反ユダヤ主義はイスラエルを標的にしている」
「それは悪魔化、非国民化、ダブルスタンダード(二重基準)を使っている」

フランスと英国、カナダによるイスラエルへの要求についてネタニヤフ氏は先週
敵対するイスラム組織ハマスを「勇気づけている」とし、3カ国首脳は「歴史の間違った側にいる」と非難
ハマスによる2023年10月のイスラエル南部への襲撃で約1200人が死亡
イスラエルとしては1948年の建国後で犠牲者数が最大となった
また251人が人質としてガザに連れ去られた
これを受けてイスラエル軍はガザでハマス壊滅作戦に乗り出し、パレスチナ人約5万4000人を殺害
ガザを再占領し、パレスチナ人を追い出そうと企てているネタニヤフ氏は政府内の強硬派から支持を受け続けている
イスラエル紙ハアレツが今週報じたイスラエルのユダヤ人1005人に対する世論調査
回答者の82%がパレスチナ人をガザから追放することを支持
56%がイスラエルのパレスチナ人を追放することに賛成
また47%は旧約聖書に登場するエリコの戦いで住民が虐殺されたように
戦闘で征服した都市の住民を全て殺すべきだと考えていると


・・・ガザへの兵糧攻めは自衛?
一部には

このままでは
イスラエルの遺産?である言葉”ホロコースト”
その神通力が効かなくなる時が・・・
しかし・・・

今日は~
カタクリ/Erythronium japonicum酔白

4月半ば
ここんとこ
ナメクジやヨトウムシの食害がない
ウレシイけど
なんで?

2025/6/4
修正