1カ月$29.99を払ってPimEyes(ピムアイズ)というウェブサイトを使えば
人の顔を検索し、その人物が写った写真を見つけられる
ピムアイズで広大なインターネット空間に埋もれて本来なら人目につかないような画像まで見つかる
検索時間はわずか数秒
ニューヨーク・タイムズはその威力を試すため、本人の同意を得た上で記者数十人の顔を検索してみた
ピムアイズは全記者の写真を発見
中には本人が一度も見たことのない写真もあり、サングラスやマスクを着用していたり、カメラから顔を背けていたりしたときに撮影された写真まででてきた
あるテクノロジー担当記者は、彼がまだ若かったころの姿が2011年の音楽フェスコーチェラ・フェスティバルの観客の群れの中から見つかった
ある海外特派員は、数え切れないほどの結婚式写真に写っていた
この特派員は、ギリシャの空港で他人を撮影した2019年の写真のぼやけた背景に埋もれた顔まで検索に引っかかってきた
似たような顔認識ツールには、法執行機関のみが利用できるClearview AI(クリアビューAI)があるが
クリアビューAIと違ってピムアイズの検索結果にはソーシャルメディア上の写真は含まれない
ピムアイズはときとして驚くような画像を見つけ出すが、それらはメディアの記事や結婚式写真のページ、レビューサイト、ブログ、ポルノサイトから出てきたもの
ニューヨーク・タイムズの検索結果の大部分が本人の顔と一致した
女性記者の場合、本人と違う検索結果の多くはポルノサイトから来ていた
ただ間違った検索結果であっても「本人かもしれない」という可能性が浮上してしまうため、落ち着かない気分にさせられた
(ポルノサイトから見つかった画像はどれも女性記者本人を写したものではなかった)
ピムアイズのオーナー、ジョルジ・ゴブロニーゼは34歳の研究者
祖国ジョージアに対するロシアのサイバー攻撃がきっかけで、先進技術に関心を抱くようになったと
ピムアイズは人々に利益をもたらす道具だというのがゴブロニーゼの立場
ネット上での自身の評判を監視するのに役に立つと
例えば
カメラマンが宣伝に使っている写真が気に入らない先述の記者は
ピムアイズのおかげで、その写真をイェルプのページから削除してもらうようカメラマンに頼むこともできる・・・
ピムアイズの利用者は自分自身、または同意を得た人物の顔しか検索してはならないことになっているとゴブロニーゼ
しかしピムアイズは群衆の中で個人が匿名でいられるという長年保たれてきた状況を侵食するものであるにもかかわらず
不適切な利用を防ぐ措置をまったくといっていいほど講じていない
利用者が倫理的に行動するという前提に立っている
同サイトは他人の顔の検索を防ぐ規制をまったく行っていないうえ
羽目を外した夜に撮られた不名誉な写真に一生付きまとわれたくなければ
高い料金を払え、と利用者を誘導するようなこともしている
プライバシー擁護団体、ヨーロピアン・デジタル・ライツの政策顧問エラ・ヤクボウスカ
「運営側が何と言おうが、ストーカーウェアだ」
コンピューターエンジニアのシェール・スカーレットは数カ月前に初めてピムアイズを使ったが
そのせいで記憶から消そうと苦しんできた人生の1ページと直面させられることになった
2005年、当時19歳だったスカーレットは経済的に困窮しお金のためにポルノに出演しようと考え、ニューヨークまでオーディションに出向いたことがある
しかし、そこであまりにも屈辱的な体験をさせられたため、ポルノ出演のアイデアは捨てた
ピムアイズが掘り返したのは、そうした10年以上前のトラウマ
検索結果には彼女の性的な画像が見られるサイトのリンクも貼られていた
現在のスカーレットは労働運動に関わっており、アップルで自らが主導した有名な労働争議によりメディアから注目される存在となっているが
ピムアイズの検索結果には過去の性的な画像が入り交じっていた
スカーレット
「こんな画像がネットに上がっているなんて、そのときまで考えもしなかった」
世の中の反応が不安になった彼女は、直ちに画像を削除する方法を探し始めた
スカーレットは、このときの経験をMedium(メディアム)への投稿やCNNで語っている
ピムアイズで見つかった露骨な画像をクリックするとポップアップメニューが立ち上がり、画像が存在するサイトのリンクと併せて
ピムアイズの「公開結果から除外する」というオプションが表示された
ところが、このオプションは月額$89.99~299.99の
PROtectプランの契約者しか利用できない
結局、最も高額なプランに申し込むことになったスカーレット
「これって、ほとんどゆすりじゃない」
ゴブロニーゼは”ゆすり”と呼ばれることに同意しない
その証拠として彼はピムアイズの検索結果を削除する無料ツールに言及したが
その存在はピムアイズ上でしっかりと告知されているわけではない
ゴブロニーゼは、スカーレットが支払った$299.99の利用料を4月に返金したという明細も提示して見せた
・・・ドッカよりは良心的?
ゴブロニーゼによるとピムアイズの契約者は数万人
アクセスはアメリカとヨーロッパからのものが大半
収益の大部分はPROtectプランの契約者からもたらされており
そこにはピムアイズのサポートスタッフによる外部サイトの写真削除支援プランも含まれる
ピムアイズには、同サイトから自身のデータを削除してほしいという利用者のために無料のオプトアウトも用意されており、これは顔写真の検索にも適用される
このオプトアウトを受けるため、スカーレットは公的な身分証明書のスキャン画像と10代のころの写真を提出
ピムアイズからは4月初旬にオプトアウト依頼が受理されたという連絡を受けていた
ピムアイズのからのメール
「あなたの顔が含まれている可能性のある結果は、当システムから削除されています」
ところが、その1カ月後ニューヨーク・タイムズが本人の同意を得てスカーレットの顔をピムアイズで検索
性的な画像も含めて100件以上の検索結果が表示された
これに対しゴブロニーゼ
「それは悲しい話だ」
オプトアウトを使っても顔の検索を止められるわけではないと
これはオプトアウトした時点で、類似レベルが高いとされた顔写真をピムアイズ上で検索できなくするためのものにすぎないと
つまりピムアイズの検索から逃れ続けるには
自分の写真を大量に使って、オプトアウトを定期的に繰り返すしかない
ゴブロニーゼは倫理的な利用を望んでいると
検索は自分の顔だけにしてもらいたい、という意味
しかし、ピムアイズはそのための努力をほとんどしていない
せいぜい顔写真をアップロードする際に、それが本人のものであることを確認するボックスを表示させる程度の対策
プライバシーについて研究しているコーネル大学教授のヘレン・ニッセンバウム
「ばかげている」
とピムアイズの取り組みを一蹴
オプトアウト時にスカーレットに要求したのと同じく
ピムアイズで検索を行う人にも公的な身分証明書の提示を求めるべきだと話した
ピムアイズより知名度の高いクリアビューAIは、ヨーロッパなど世界各地で強い逆風にさらされている
200億枚の顔写真を保存しているクリアビューAIのデータベースは、カナダ、オーストラリア、ヨーロッパの一部のプライバシー規制当局から違法とされ
同社は画像の削除を命じられている
イタリアとイギリスでは$数千万の制裁金を科せられた
ピムアイズについても昨年、ドイツのデータ保護当局が調査の開始を発表
生体データの利用について厳格なルールを定めているヨーロッパのプライバシー法
一般データ保護規則(GDPR)に違反している可能性があると
調査は継続中となっている
・・・肖像権とかナニソレ
まあ、元々データがネット上にアるのも・・・
アチコチにあるカメラ
ソレがどんな映像を撮っているのかワかったもんじゃない
ドッカで立ち???してる画とか・・・
特に、かの国製はデータを共産党に送ってるって
ソレを使って何を・・・
日々の行動に気をつけるしか・・・
そんな疲れる毎日なんて・・・
今日は~
キバナイカリソウ/Epimedium koreanum
しつこくない、薄い黄色
が良い