2023年10月1日日曜日

ひきこもりに栄養療法?

日本国内に146万人以上のいるといわれる、ひきこもりの人たち
コロナ禍で世界中にもhikikomoriが急増し大きな問題になっているが
九州大学の研究チームは血液検査で、ひきこもりの人は健常者と異なる特徴的なパターンを示すことがわかり、それがひきこもりの重症度とも関係する ことを発見

ひきこもりは、オックスフォード辞書でもhikikomoriと表記されており、和製英語として普通に使われる言葉に
定義としては、仕事や学校に行かず家族以外の人との交流をしないまま6カ月以上自宅にとどまり続ける状態である
とされており、日本では146万人以上のひきこもりがいると推定されています
ひきこもりは日本特有のものかと誤解されますが、COVID-19が世界で猛威を振るい、外出や渡航が制限される中、世界中でもhikikomoriが急増し大きな問題に

私たちの救急外来にも、多くのひきこもり状態にある患者さんが運ばれてきます
社会との関係を完全に断ち切っているわけではなく、インターネットなどでつながっている人もいます
ひきこもり,とは病名ではなく状態です
発達障害、適応障害が原因である場合もあり、精神科的介入が必要なうつ病や統合失調症が原因である場合もあります
したがって治療には多方面からの介入が必要となりますが、これまでは主に社会的・心理学的アプローチが取られてきました
しかし、血液成分の変化があるのであれば、医学、生物学的な要因が根底にあるかもしれず、内科的にアプローチができる可能性が・・・

九州大学の研究チームは、日常的な内服薬を使っていないことを条件に選ばれた、ひきこもり状態にある42人と健常者41人の血液を採取
成分の比較を行うことにしました
結果、特にひきこもり男性の血液では、アルギニンの値が低く、アルギニン分解酵素とオルニチンの値が高くなっていました
アルギニンは主に鶏肉や豚肉、エビ・カニなどの魚介、大豆などに多く含まれ、体内で一酸化窒素を作り出し、血流をスムーズにする重要な栄養成分
体内ではアルギニン分解酵素によってオルニチンと尿素に分解されることが知られています

ひきこもり男性の血液ではアルギニン分解酵素が増え、アルギニンがどんどん分解されてしまい、分解産物のオルニチンが増加していると予想されます
アルギニンがなぜひきこもり患者でどんどん壊されるのかはわかっていませんが、サプリメントなどでアルギニンを補給すれば、ひきこもりの症状が良くなる可能性が
また、ひきこもりの人は血中のビリルビンの値が低く、脂質の代謝に関係する長鎖アシルカルニチンの値が高いことも判明

これらの血液成分の変化にどのような意味があるのかについては、まだまだ?
ひきこもって日光にあたらないために、二次的に起きてくる変化なのかもしれませんし、偏った栄養が原因かもしれません
しかし血液成分のパターンをひきこもりの重症度と共にAIに学習させたところ、AIは血液成分の情報のみで、採血した人間がひきこもりであるか、またひきこもりである場合の重症度を高い精度で予測できるように
この結果から、ひきこもりの背景には共通した医学的・生物学的な変化が存在していると結論づけられそう
これまでひきこもりは、甘えているだけ、怠けている、人間的に弱いなど精神論の犠牲になることもあり、国家的な社会構造の問題にすり替えられてきた面も
ですが医学的にきちんと治療ができる疾患である可能性も捨てきれません

研究者たちは今後、ひきこもりと血液成分の関係を調べていくことで、ひきこもりに効く栄養療法の開発が可能?・・・

・・・こういうアプローチもアリかも
まあ、体調がココロに影響するのは
なんとなくワかる
腸内細菌のバランスが脳みそに・・・って話も聞いてる
まあ日々のちょっとした気づき、体とココロにイイ習慣
この積み重ねだよね~
たぶん認知症も・・・

今日は~
ゲンノショウコ

まあ、ジャマにならない程度に生やしてる
画は8月の終わり
コマい花だけど
どアップにするとナカナカの花

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