2026年10月15日木曜日

アメリカファースト エボラの現在地

中央アフリカのコンゴ(旧ザイール)の鉱山街で今年5月、エボラ出血熱に感染した可能性があることに気づいた米国人医師パトリック・ラロシェル氏(46)
速やかに本国へ搬送されて治療を受けられると考えていた
前回2018年の流行時も、同様の対応があったからだ
今回も、全米に13カ所ある最先端の高度治療施設のうち少なくとも3カ所が、ラロシェル医師と、感染が確認されていた米国人の同僚ピーター・スタッフォード医師の受け入れに同意していた
だが、その計画は突如変更された
米政府高官
コンゴで自国民がエボラウイルスに暴露したとの報告を受けたホワイトハウスは「治療目的であっても帰国は一切認めない」という明確な通達を出したと
この水際で拒絶する決定は、長年積み重ねてきた巨額の投資と準備を水泡に帰すもの
現職・元政府高官や米医療従事者、公衆衛生・法律の専門家ら50人以上の証言
米国のエボラ対策は感染拡大の防止ではなく国境管理を優​先する姿勢へと舵を切ったと
トランプ政権は本国への搬送を拒む代わりに、ケニアのライキピア空軍基地で50床規模の米国人向け隔離施設を建設
さらに7月には水際対策を一段と強化し、過去21日以内にコンゴ滞在歴のある米国市民と米国籍保持者が民間航空便で米国に入国することを制限する搭乗禁止命令を発令
アメリカ・ファーストに基づく国境封鎖方針‌の波紋は、過去最速のペースで拡大し4000人以上の死者を出している今回のエボラ危機に深刻な影響を及ぼしている
取材に応じた19人によると、現地で感染しても本国で治療を受けられないという懸念や、21日間の隔離義務が大きな壁となり
派遣に応じる米国人医療ボランティアが激減
その結果、現地医師の負担が急増し、支援体制全体の弱体化を招いている
トランプ大統領による米国際開発局(USAID)の解体や世界保健機関(WHO)脱退の影響で
コンゴでは医薬品や資機材の調達網がまひし、医療活動に大きな支障が出ている

医療宣教師であるラロシェル医師
チェコの首都プラハにある隔離施設へ搬送されたが、幸い感染はしていなかった
ドイツへ搬送されたスタッフォード医師は治療を受けて回復
2人とも米国政府の手配や現地の医療には感謝しつつも、母国へ帰還させてもらえなかったことには深い落胆を隠さない

ラロシェル医師
「医学的なリスクを正しく評価した判断というより、恐怖心や世間の目を意識した政治的パフォーマンスにすぎないように思える」
同医師は看護師の妻、3人の子どもとコンゴで11年間暮らしてきた
「決定は場当たり的で、その場の思いつきで下さ​れたように感じた
このような状況に追い込まれ、情けなさと怒りすら覚える」
一方スタッフォード医師は現地での移動や手続きが難航、搬送が何度も遅れた
当初は米軍病院に運ばれるものだと思い込んでいたが、実際に収容されたのはベルリンのシャリテ大学病院だった

スタッフォード医師
「見捨てられたようなショックと悲しみを感じた
やはり母国で治療を受けたかった」

これまで米国はエボラ出血熱の流行に際し、現地WHO、アフリカ疾病予防管理センターと連携
支援において主導的役割を果たしてきた
米保健福祉省(HHS)も感染の追跡や治療に奔走し、ワクチンの迅速な開発に巨費を投じるとともに
病に倒れた自国民を感染地域から本国へ送還して手厚く治療してきた
ところが、⁠ワクチン懐疑派として知られるロバート・ケネディ・ジュニア厚生長官は今回、この問題にほとんど関心を示していない
年間$1兆8000億という巨額予算を握りながら、エボラウイルスのブンディブギョ株に対応するワクチン開発への資金や人員の投入に消極的
その代わりに米国務省は、パンデミックや流行病に対するワクチン開発を支援するため2016年に設立された国際パートナーシップ感染症流行対策イノベーション連合(CEPI)に$5000万ドルを拠出
同連合はブンディブギョ株のワクチン研究に$1億割り当てているものの、コンゴでの大規模な臨床試験の実施にはさらに$1億2800万が不足している
ケネディ氏は25年の就任以来、史上最大規模となるはしかの流行があったにもかかわらず
感染症対策の重要性を軽視し続けてきた
米疾病対策センター(CDC)や食品医薬品局(FDA)、国立衛生研究所(NIH)でワクチンや感染症の専門家を含む数千人の職員を解雇
ワクチンの安全性を疑問視する独自施策に注力している

保健福祉省報道官のエミリー・​ヒリアード氏
「米国のエボラ対応を巡る評価はHHSやCDCが本国およびアフリカ現地で主導している広範な取り組みを見落としている
国内へのウイルス侵入を防ぐことと、発生源で流行を抑え込むことの双方が不可欠だ」
HHSは6月に臨床試験で使用するため、感染地域へ実験段階の薬剤を送付したと強調
だが事情に詳しい関係者2人
5月に今回の流行が確認されてから数週間の間
ケネディ氏が正式な状況報告を受けることはなかったと
ヒリアード氏は、長官は専門家から定期的に報告を受けており、対応に精力的に関与していると主張
過去2番目の規模となった今回の流行でケネディ氏の存在感が薄い中、主導権を握ったのはルビオ国務長官だった
初期段階ではミラー大統領次席補佐官の率いるチームが舞台裏で徹底した水際対策を推進
公衆衛生の専門家らは、国内へのウイルス持ち込み防止という目標自体は理解できるとしつつも

米国のキ​リスト教系支援団体サマリタンズ・パースのフランクリン・グラハム最高経営責任者(CEO)
21日間の隔離政策が人手不足と現地スタッフの士気低下を招いていると指摘
「今回の措置は非常につらく、意気消沈させるものだ
命がけで世界中からエボラとの闘いに赴いている医療従事者らは英雄として扱われるべきだ」
コンゴにある同団体のエボラ治療センターのスタッフのうち
以前は8割を占めていた米国人が、現在は約2割まで減少
通常1カ月の任期で働く医療専門家の派遣費用は、検疫政策の影響で2倍以上に跳ね上がった
「感染拡大を止める最善策は、十分な訓練を受けた医療のプロを可能な限り多く感染拡大の中心地に送り込むことだ
しかし、検疫要件によ​って極めて困難になっている」

推定約$7000万をかけてケニアに建設された米国人専用施設は現在利用者がおらず、これまでもわずか7人しか利用していない
空調設備、米スペースXの衛星通信サービス スターリンのWi-Fi、食事提供システムを備えた大型テントや輸送用コンテナ、そして100人以上の職員が、米国人利用者のないまま待機し続けている
対応に当たる国務省高官
「何よりも優先すべきなのは、国内に感染者を1人も入れないことだ」

一方WHO
「具体的な証拠がない限り、米国の政策が及ぼ‌す全体的な影響を評価すること⁠はできない」
救援要員の派遣や確保を困難にするような措置は対応の遅れを招く恐れがある
さらに、資金提供の打ち切りやサプライチェーンの混乱が、対応を複雑化させている
WHOのアフリカ地域緊急対応の責任者であるマリー・ロゼリン・ベリゼール博士
「最も重要な作業は、感染地域での早期の症例発見、濃厚接触者の追跡、安全な医療の提供、そして医療従事者の保護だ
国際的な措置は、迅速な人材や物資の移動を含め、現場の活動を支援するものでなければならない」

法律の専門家3人は、米国の措置の一部は法廷で争われた場合
維持されない可能性が高く、数十年にわたる先例に反すると指摘
トランプ政権が新型コロナ禍で移動制限を実施した際も、自国民が帰国する権利まで奪うことはなかった

米ジョージタウン大学ローセンターのローレンス・ゴスティン教授
「過去のどの政権も、医療監視や治療のために自国民を本国へ帰還させてきた
自国に戻る権利は、国民固有の権利だ」

国際的な感染対策において米国の存在感が薄れる中、現地では紛争の混乱に乗じるように感染が急拡大
今回流行しているブンディブギョ株は、14年の西アフリカでの流行後にワクチンや治療薬が開発された有名なザイール株とは異なる種類
米CDCによると、今年5月に流行が確認されてから139日目に当たる9/29時点で、コンゴ国内の確定症例は8224件に達した
同じ日数の時点で比べると14年の西アフリカでの流行では1766件
18年のコンゴでの流行ではわずか543件であり、今回のペースの速さは際立っている
コン​ゴで17回目となる今回の流行への対応は、医療従事者への暴力、個人用防護具の不足、誤情報の拡散など多数の悪条件​が重なり、難航
CDCは、より強力な対策が講じられなければ、死者数は14年の1万1308人を超える恐れがあると警告
流行が始まった北東部イトゥリ州では感染の伸びがやや鈍化しているものの、他の地域ではブンディブギョ株が猛威を振るい続けている

南アフリカの著名な疫学者でアフリカCDC緊急委員会の議長を務めるサリム・アブ
ドゥール・カリム氏
米国の支援縮小がもたらした打撃は極めて大きいと
「従来、物資の調達や輸送といった領域は米国のUSAIDが主導してきた
トラックや運転手、倉庫を迅速に手配し、必要な物資を現地に届ける能力に長けていた」
現場でエボラと闘う団体は米国の支援が縮小する中で活動を続けているものの、深刻な資金不足に苦しんでいると
「巨額の資金がないため、身動きが取れない状態だ」
米国務省の監視​機関、監察総監室(OIG)が7月に公表した報告書に
USAIDから業務を引き継いだ国務省の新設部門には、要請された人員の1/3しか配置されていない
地域の保健安全保障の拠点であるウガンダでは、以前在籍していた5人のうち1人しか残っていない
これに対し国務省は、グローバルヘルスや海外の災害・人道支援のために割り当てられた既存の予​算から、主に非政府組織(NGO)による医療施設の運営や物資の調達向け⁠に$7億8000万を拠出していると説明
これは単一の国としては最大の支援額だと反論
ホワイトハウス側も、エボラ予防・発見やケニアの治療キャンプ、患者の搬送費用を含む$14億の追加予算を要求しているが、議会で補正予算案の審議が難航しているのが実情
CDCは国内および海外での感染対応に使用可能な緊急資金$1億1300万を確保していると発表
司令塔としてのCDCの存在感は薄れているものの、現場での人員配置は14年当時と同水準を維持している
コンゴやウガンダでは120人以上のスタッフが感染監視、接触者追跡、検査、その他の指導や研修を行っていると

米国およびコンゴ当局者によると21日間の待機措置は、米国人ボランティアにとって事実上の罰則となっており、多くの人が現地入りに二の足を踏む原因になっている
7月にコンゴでサマリタンズ・パースの救援活動に参加した米国人女性看護師(31)にとって、ケニアの施設で過ごした21日間の待機生活は精神的に非常に厳しい体験だった
再び現地に戻るべきか決めかねており、待機措置が大きな障壁になっていると
この看護師に⁠よると、多くの友人が赴任を希​望しているものの
待機措置のために断念せざるを得ない状況だという
コンゴの人々を助けることは信仰に基づく使命であり、彼らを置き去りにするのは「胸が張り裂けるような思い」だと
19年の流行時、当時のトランプ政権のアザー厚生長官は自らコンゴに飛び、人員と​医薬品に重点を置いた積極的な支援を展開
14年の流行時には当時のオバマ大統領
「米国民を守る最善策は、西アフリカでウイルスを封じ込めることだ」
約3000人の米軍部隊を派遣して対応に当たった
この際、米国本土で11人が治療を受け、2人が死亡した
米国は当時、流行地域から帰国した医療従事者や、その他のまれな感染症にさらされた米国人に対し
より適切な治療を提供できるよう、$数億を投じて最新鋭の高度隔離治療施設を建設した経緯がある
だが、ケニアの施設と同様、米国内の隔離治療施設にもエボラ患者の姿はない
フロリダ州の弁護士ベンジャミン・マーティ​ン氏
娘が7月に看護師としてコンゴに渡航した際の体験を語った
娘は帰国のため首都キンシャサで飛行機に乗ろうとした際に制止され、コンゴ当局から隔離を求められた
現地のホテルで11日間過ごした後、彼女は欧州でさらに21日間の隔離生活を余儀なくされた
「自分の国から『帰ってくるな』と言われたようなもので、娘にとっては本当につらい体験だったようだ」
「その時、娘は真顔でこう漏らした。『自分の国に見捨てられたような気がする』と」

で2026/10/13
アフリカ中部のコンゴ(旧ザイール)政府
今年5月に流行が宣言されたエボラ出血熱の感染者数が9066人に上ったと発表
死者は4381人

・・・エボラ出血熱流行が加速?
いつ国境の壁を超える?
もうウガンダ、ケニアとかえ超えてるけど
ブンディブギョ株が本気をだしたら?
いくら水際で防ごうとしても
アメリカに入国するのは止められない

今日は~
トリアシショウマ/Astilbe thunbergii var. congesta astilbe

6月の終わり
イイ風情なんだけど
丈夫すぎてウザイことも・・・


2026年10月11日日曜日

パレスチナ自治区では、ガザだけでなくヨルダン川西岸地区でも住民への暴力が激化している
イスラエル人入植者が勝手に彼らの土地を占領し、略奪や暴行を働いて住民を追い出している
当初、国内では入植者は英雄視されていたがパレスチナ人への迫害がエスカレートするにつれ、元軍幹部を中心に入植者を非難する声が高まっている

元イスラエル軍将校エヤル・ベン=ルーベンは、祖国に人生を捧げてきた
1973年の第四次中東戦争を生き延び、その後はヨルダン川西岸地区で師団長を務めた
2006年のイスラム教シーア派組織ヒズボラとの戦争では地上戦を指揮
彼は自分と同じ元イスラエル軍将校のヤアコブ・オール(79)が主催する西岸地区視察ツアーに参加
イスラエル人入植者によって無残に破壊されたパレスチナ人の村を訪ね、家畜や土地を奪われたうえに拷問を受けたと語る住民の声に耳を傾けている
ベン=ルーベンは、イスラエルは以前とはまったく違ったリスクに直面していると感じている
彼は目に涙を浮かべながら
「ここで入植者たちがやっていることこそ、イスラエルにとって『真の脅威』です
イランやガザ、レバノンよりはるかに危険です」

ベン=ルーベンとともに西岸地区を視察した他のイスラエル軍・政府の元高官たちも、同じ怒りに駆られている
保健相を務めたエフレイム・スネ
「端的に言えば民族浄化だ」

元空軍将校のアサフ・アグモン
今の西岸地区の状況を、自分たちの祖先が耐え忍んだホロコーストの惨劇にたとえた
力の規模ではなく、パレスチナ人の存在そのものを消し去ろうとする点が共通していると

2023/10/7に起きたイスラム組織ハマスによる襲撃事件以来、イスラエルは戦争に飲み込まれた
イスラエル軍の軍事侵攻によってガザ地区は廃墟と化し、数万人の死者が出た
レバノンのヒズボラとは二度にわたる手痛い衝突を経験し、イランに対しても軍事作戦を展開
だがこうした戦争の陰で、西岸ではもうひとつの戦いが
極右的な現ネタニヤフ政権によって勢いづいた入植者たちが武装
パレスチナ人の家やモスク、村々を襲撃・放火し、住民を土地から追い出そうとしている

西岸地区のイスラエル軍最高司令官
この暴力行為によって地域全体が火の海と化す可能性があると
国連によると10/7以降、西岸の入植者は数千回にもわたりパレスチナ人を攻撃している
2026年だけでも入植者の攻撃によって3200人以上のパレスチナ人が住居を追われているが、これは前年の2倍に当たる

こうした入植者の暴力を非難する声が、イスラエル国内で急速に広がりつつある
その動きを牽引するのが、退役将校や軍・情報機関の元幹部たち

2026/6、200人以上のイスラエルの有識者や要人が、西岸のパレスチナ人に対する攻撃停止を政府に求める書簡に署名
元首相2人、40人近くの陸空軍退役将校、モサドやシンベトなど情報機関の元長官のほか、聖職者、ノーベル賞受賞者、国内で最も尊敬される作家などが賛同を表明している
彼らの政治的スタンスは多様で、なかにはネタニヤフ首相率いる与党リクード出身者も含まれている
その多くはかつてタカ派と呼ばれていた人たちだ

・・・イスラエルにもマットウな人はいる
立場が違っても今を冷静に見つめ、足るを識る人たちが
何を優先すべきか、デキることとデキないことを分別できる人が
今はドコを見ても少数派?
政治は国民の反映なんだよね~

今日も~
ニゲラ ダマセナ/Nigella damascena
6月の終わり
お天気のせい?
勢いが・・・
株じたいが少ないし
花もろくに咲かない
弱々しいし
雑草といってもいいコなのに・・・
やっぱ。お天気?

日本のセキュリティは世界最悪

サイバーセキュリティのS&J株式会社
これまでサイバー攻撃は英語圏を中心に狙われていました
しかし、ここ数か月で日本への攻撃が劇的に増えたと
S&J株式会社 三輪信雄 代表
「“日本語”に守られていたがために今まで見過ごされていたところが、AIを使ったら全く関係なくなる
(日本が)まだ攻撃されていない未開拓の地なので、サイバー攻撃が集中している」

こうした中、世界を脅かす国際ハッカー集団Qilinが、私たちの単独取材に応じました
Qilinは2025年、アサヒビールへのサイバー攻撃を行ったハッカー集団
その中心メンバーのロシア国籍の男(28)が大阪市内で身柄を拘束され、ドイツ側へ引き渡された

10/6、中心メンバーの拘束について取材を申し込むと翌7日の朝、Qilinから返信がありました
その冒頭にはオフィシャルステートメント=公式声明と書かれ
長文でさまざまな主張が展開されていました

ハッカー集団Qilinの声明
「日本で拘束されたのが我々の仲間であるか確証はないが、否定もしない」
「世界中の300人以上と協力関係にあるが、素性は不明だ。パソコン上で情報をやりとりするだけの匿名の仲間だからだ」
「有罪の証拠がなく、違法な拉致の可能性がある」

日本ハッカー協会 杉浦隆幸 代表理事
「Qilinのプログラムに参加している攻撃者の数が300(人)だということがわかったのが
今回の取材の大きな発見だと思っております。(世界)最大のグループであるということが証明できている」

さら、声明では日本へのサイバー攻撃についても言及がありました
「日本は世界で最もコンピューターセキュリティが脆弱な国のひとつ」
「日本の企業や政府機関に対する攻撃は、今後増加する可能性がある
これは脅しではなく、私たちの専門家としての見解だ」

TBS CROSS DIG 中川雅博さん
今、AIの進化に伴って企業のシステムの弱点を見つけて、大規模かつ自動的に攻撃することが次第に容易になってきています
特に注目したいのが、中国製AIの進化です
元々、OpenAIやChatGPTといった米国製のAIは、開発企業のサーバーの中で動いています
そのためサーバー側の制限により攻撃の指示には制限がかかります
一方、GLMー5.3などといった中国製AIは
個人のPCやサーバーにダウンロードして動かすことができます
そのため、サイバー攻撃などの悪用を制限するのが難しくなっています
こういうモデルが普及してしまうと、サイバー攻撃が多発するのではないかという懸念があります
最近の攻撃が中国製AIによるものだという確証はまだありませんが
今後のサイバー攻撃に大きな影響を与える可能性は高い
以前はサイバー攻撃の対策で、契約したハッカーに守ってもらうというケースがありましたが、そうした対策で防ぐことができる規模感ではないですね
実際、世界の情報機関でも重要な機密情報はオンライン上に入れず
紙でやり取りしているという話が出てきています
従来の対策では、防ぎようがなくなってくるので、同じルールでやっていくことは不可能だと思います

実際にAIが暴走して、サイバー攻撃するというのは起こっています。
今年の7月にOpenAIが公表したのが、開発中のAIがネットから隔離された環境から飛び出して、他社をサイバー攻撃した事例です
これは、AIのサイバー攻撃の能力が今どれぐらいあるのかというのを、研究者がテストしようとしたところ
AIが高得点を取るためのヒントを考えたところ
あるサイトにヒントがありそうだと考え勝手にネットに接続する入口を見つけて飛び出してしまったということです
今、AIはどんどん賢くなっているので、人間の意図を超えた危険な行動を取るようになっています

AI研究者のジェフリー・アービング氏が
「AIが人類を滅ぼすのに必要な4つの能力」
(1)ハッキング能力
(2)人間を説得・操作し、自分の代わりに行動させる能力
(3)AIが持つ考えを隠す能力
(4)AIどうしで“連携”する能力

確かに、現時点で今のAIにはこの全ての能力の基礎は揃っていますが、私はAIというソフトウェアだけが発展しても限界があると思っています
全人類を滅亡させるにはフィジカルなAI
つまりロボットなど、全てのサプライチェーンにわたって進化しなければならない
やはりそのハードルはあります

加えてボトルネックになってくるのが、今データセンターなどの計算資源が足りないと言われています
今でさえ足りないのに、これからそれだけの知能を動かすのに必要なものを確保できるのかという疑問もあります。

・・・個人にできるコトは・・・
マイナンバーが始まったせいで、奥にに個人データが・・・
なんでデキることが・・・
せいぜい
チョットした特典、ポイントとかにツられて
個人情報、特に金融情報といかをバラまかない
クレジット、通販も、どうしてもならマトモそうなとこ1つ
なんたら会員にもならない
etc
そういう外部にツナがる?口座はメインの口座とは別に1つ
無線wi-fiとかはヤめる
PC・端末のカメラ・マイクは必要なければ無効に
自身の画像の要求がアったらパス
メアド、アカウント、パスワードetcは思いっきりメンドくさく
当然、できるなら数字・アルファベット(大文字・小文字)・特殊文字・漢字を混ぜて
(AI相手には意味ない・・・)
パスワードは頻繁に変える
etc
まあメンドクサイ・不便にはなるけど
メールの整理が超簡単
かたっぱしから迷惑メールフォルダーにツっこめる快感・・・

え~っと
ちょっと視点が古そう


は~
当事者能力が・・・
マイナンバー、ヤメたら・・・

今日も~
セッコク/Dendrobium moniliforme石鎚ダルマ
壺石・ケト仕様
5月の終わり
今年は開花株が多かった
ちょうどイイ風情
このコはノドがミドリ
さわやか感がイイ

2026/10/13
加筆


2026年10月6日火曜日

日本銀行 緊張感のない組織

日本銀行に中途入行した50代の女性・Aさんは9/4、書面で退行と庁舎への立ち入り禁止を命じられた
「私は働き続けたいと伝えていましたが、職場から切り離されました。改善の機会となるはずだった残りの試用期間も封じられてしまいました」
通報に先立つ8/27には、本採用の拒否も通知された
Aさんは、それまで無遅刻無欠勤で、注意や警告を受けたこともなかったと
「どのような命令に、どのように従わなかったのか教えてほしい」
と何度尋ねても、具体的な理由は一度も示されなかったと

本採用拒否は内部通報を理由とする不利益取り扱いで無効だとして
Aさんは10/1日銀を相手取り地位確認や慰謝料などを求めて東京地裁に提訴
2日、代理人弁護士とともに都内で会見
「問題に気づいた人が声を上げた時、その人が不利益を受けるのではなく、問題が正されるべきだ」

Aさんは民間金融機関で管理職を務めるなど、システム・金融分野で実績を重ねてきた
「公益に資する仕事がしたい」と考え、今年4/1に日銀へ中途入行
採用時には管理職の企画役として迎えると説明されていた
実際の契約は個別事務委嘱という区分で、役職手当もない、担当者の扱いだったと

入行後に最初に受けた指示は、外部の目から見て日銀のシステムに遅れや不備がないかを点検し、報告することだったとされる
Aさんは上司と相談しながら、日銀のシステムについて、FISC安全対策基準(金融機関向けのシステム安全対策基準)や、送金の国際標準「ISO 20022」への対応などを巡る問題があるとする報告資料をまとめた
ところが5/18上司から
「このままでは別の局に共有することはできないよね」
Aさんは3日後の5/21その資料を検査部門の責任者である検査室長と、内部通報の責任者である総務人事局長に送付
「日銀の規定では、責任者に問題を報告すること自体が内部通報にあたる」

日銀ネットに“送金を断る電文”がない
指摘の柱の一つが、日銀の決済システム日銀ネットの問題
Aさんの説明
海外からの円送金や為替取引に伴う銀行間の円決済は、必ず日銀ネットを通る
ところが日銀ネットには、マネーロンダリング(資金洗浄※)対策の国際標準FATF勧告16で定められた
送金の拒否・返金・取消しを伝える電文(電子メッセージ)が用意されておらず
すでに対応済みの米国や欧州中央銀行(ECB)のシステムとは差がある
(※詐欺、薬物取引、脱税等の犯罪によって得た資金について、架空口座や他人名義口座等を経由することにより出所が分からないようにし、合法な資金に見せかけること)
FATF勧告16は、送金人などの情報が欠けた送金を受け取った銀行に
実行・停止・拒否の判断を求めている
「その判断を決まった形で行う手段がなければ、銀行は人の手で対応するしかありません
しかし、決済は受け付けられた瞬間に完了するので、実質的に不可能に近い
義務を負うのは民間の銀行ですが、その手段を用意できるのは日本銀行だけです」

日銀が毎年公表する業務概況書から計算すると
システム開発の作業量(工数)がほぼ一定で推移しているとも指摘
工数の枠が先に決まっているため、セキュリティや国際標準への対応が後回しになりやすい構造がある
現場では知っている人は知っている問題だったと
また、FATFの審査で対応が不十分と評価されれば、円の国際的な信用に関わりかねない

通報後、Aさんは日銀ネットの構造など、通報内容に関わる打ち合わせやメールから徐々に外されていった
理由を尋ねると、「たまたま呼ぶのを忘れちゃっただけだよ」と
「何度もあると、それはたまたまではないとお伝えしたこともあります」
8/27突然設定された面談で本採用拒否を通知された
理由は勤務実績が不十分、従業員として不適格の2点
入行から5か月足らずでのことだった
直前まで翌月以降の計画会議にも呼ばれていたとAさん

試用期間は9/30まで残っていた
しかし本採用拒否の通知と同時に
「9月30日までの勤務を免除するので出社しないように」と口頭で告げられ
Aさんは異議を述べて出勤を続け、8/28と8/31に、5月から一貫して伝えてきた問題を改めて総裁・副総裁へ内部通報
冒頭の退行命令は、その直後に出されたものだった
Aさんは9月、財務省と金融庁にも通報している

代理人の中川勝之弁護士によると、9/5付の内容証明郵便で撤回と理由の開示を求めたところ、総務人事局長から回答があった
ただ、その内容はそれまでに示された理由とほとんど変わらない
抽象的なものだった
原告側によると、日銀側は本採用拒否の理由について
「本行の管理職として、組織の置かれた事情や様々な制約を正しく理解し、それを前提に柔軟な視点で企画判断を行うことが十分にできていない」

中川弁護士
「予算や組織の事情を優先させろという上司に対し、(Aさんが)国際基準を守らないとおかしいと言ったことが『けしからん』となった
それを綺麗な書き方でまとめている」
、「社会的に許されるかどうかは疑問だ」

Aさんは9/30地位保全と賃金の仮払いを求める仮処分(判決を待たずに暫定的な救済を求める手続き)も東京地裁に申し立てている

Aさん
「日本銀行には自ら問題を正す力があり、公益を担う組織としての倫理観があると信じていました
その信頼は今も失いたくないと思っています」

・・・「組織の置かれた事情や様々な制約を正しく理解し、それを前提に柔軟な視点で」
別な言い方
周りの空気を読んで行動・発言をしろ
上の意向・同僚etcの事情?に忖度して業務をこなせ

旧態依然?
現実にある危険を報せた人員を追い出す
(知ってる人は知ってる って報告がアがってないってコト
ソレが問題でしょ ソレを知らしめたのがAさん)
逆だろ
ママゴトしてんじゃねえんだぞ
緊張感ねえな~
奇貨居くべし ってあるだろ

これ労基案件にならないの?

あ~、もしかして
日銀のシステムを構築するとき入った?今も繋がりがある?
財務省?センセイ?コンサル?ソフトハウス?との間でナニかあんの?

たまに、システムのバグなどを通報した外部カッカーを訴える法人なんかがあるけど
もうね、おバカとしか・・・

今日は~
キアゲハ

5月に放蝶したコ

2026年10月5日月曜日

監視型価格設定

 2026/9/30
マクドナルドがアメリカや一部の海外市場において
AIを使ったメニューの最適価格の算出を行っていると海外メディアのロイターが報じました
中には店舗同士がわずか2マイル(約3.2km)しか離れていないのに、ビッグマックの価格が$1.2(約¥190)違うケースがある

Inside McDonald’s push to have AI price your Big Mac | Reuters
https://www.reuters.com/business/inside-mcdonalds-push-have-ai-price-your-big-mac-2026-09-29/
AI might be pricing your McDonald’s Big Mac - YouTube

マクドナルドの商品価格が店舗によってこれほど異なる理由は
マクドナルドがAIを使ったプライシング・エンジンという価格設定システムの利用を推進しているため
プライシング・エンジンは機械学習アルゴリズムを使い、約1万4000店舗における1日数百万件の取引データを継続的に分析
各店舗の各メニューについて最適価格を算出
最適価格は地域における顧客の支払意思額に基づいており
プライシング・エンジンのインターフェースのスクリーンショットに
「顧客はレストランの価格に対して中程度の感度を示しています」といったメッセージが表示される
プライシング・エンジンの最適価格は、近隣の競合ファストフードチェーンであるバーガーキングやウェンディーズといった店舗のメニュー価格も考慮に

2023年にはプライシング・エンジンにより、コネチカット州の有料道路沿いにある店舗のビッグマックセットが$18(約¥2800円¥)という価格となり、オンラインで話題に
この件ではマクドナルド
「これは例外的なケースだ」

マクドナルドは、需要や顧客に応じた価格変更は通常の企業活動の範囲内であり、適切な価格の見極めは以前から行われてきたものだと
しかし近年ではAIの発達によって価格設定のための分析が大規模に、かつ飛躍的に強力に行えるように
マクドナルドに問い合わせたところ
最終的な価格決定権は常にフランチャイズ加盟店が持っていると回答
しかし、ロイターが取材したフランチャイズ店のオーナーたちによると
プライシング・エンジンが算出した価格を採用するように本部から強い圧力がかけられている
プライシング・エンジンの推奨価格から外れた価格を付けていると、役員から電話がかかってくることもあると
マクドナルドがフランチャイズ加盟店へ送付した社内文書
マクドナルドは加盟店が推奨事項からどれほど逸脱したのかを詳細に記録していること
加盟店に「マクドナルドが承認した価格コンサルタントおよびツールの建設的な活用」を義務づける

消費者らは大企業によるAIやビッグデータを使った価格設定への反発を強めています
大企業がビッグデータを利用して消費者を限界ギリギリまで搾取する行為は
監視型価格設定と呼ばれ、法的な規制も検討されています

・・・え~っと
定価がない?店に価格表示がない?
オーダーする時、見積書でも発行してくれる?
それから客が買うか、ヤめるか決めて・・・

まさか、お高い寿司屋と同じ?
あるのは、お品書きだけ
あとは・・・

いやな渡世だね~
マック、まずいし・・・

今日は~
アジサイ

たぶん山アジサイ系
なんか花が?デカ・花数は少ない
これが固定化する?

2026年10月3日土曜日

鉄筋コンクリート造の耐用年数は

「鉄筋コンクリート造の耐用年数は?」と聞かれたら多くの人は47年あるいは50年と答えるだろう
役所関係の人なら70年という答えが出てくるかもしれない
実は3つとも間違っている
鉄筋コンクリート造(以下RC造)は物理的には100年単位でもつ
2019年から2026年にかけて一般財団法人 日本建築センター(The Building Center of Japan、以下BCJ)が耐用年数を評価した488棟の既存RC造建築物のうち
322棟(65.9%)の残存耐用年数は100年超だった
評価した建物の平均築年数は52.7年なので、建てられた時からの耐用年数は150年以上
しかも100年超と数字を丸めているが
計算上はあと400〜500年程度もつという評価が出たものもある
世の中でよく言われている耐用年数と実際の物理的な耐用年数には非常に大きな乖離がある

BCJ参与・既存建築物技術審査部長の元木周二さんと神戸芸術工科大学学長の松村秀一さん

最初に47年、50年、70年という多くの人がRC造の耐用年数と考えている数字について
47年、50年は国税庁の主な減価償却資産の耐用年数表によるもの
一般的に法定耐用年数と呼ばれる
47年は住宅、50年はオフィスのための年限
これを雑に説明すると、事業者が購入後、47年間あるいは50年間は購入した額を毎年一定割合で必要経費として落とせるという意味
それを過ぎると経費には算入できなくなる
だが、経費で落とせなくなるだけで法定耐用年数を超過したら使いものにならないという意味ではない
もうひとつの70年は公営住宅法施行令などに規定されている公共住宅の耐用年限7このところ、たまに団地が売却されているのは耐用年限が過ぎたから使用中止という動きだ
だが、こちらも法で定められた年限が過ぎたら物理的に使えなくなる、倒壊の危険があるわけではない
たとえば静岡県静岡市にある日本最古のRC造団地のひとつ、静岡市営羽衣団地
1949年3月に竣工、2026年9月時点では築77年を超えているが、現在も現役
築年数の問題から一時建て替えを考えたこともあったそうだが、他地域の同年代団地を調査する大学関係者から問い合わせを受けるなど最高齢団地として注目を集めた
それを受けて2025年1月に耐用年数評価のための調査をした結果
コンクリート内部は至って健全
コンクリートの圧縮強度も十二分にあることが分かり、継続使用されることになった
この調査を行ったのが冒頭に挙げたBCJ

BCJは新しく開発された建築工法や設備、材料などに関する技術的評価を行う専門機関
建築関連の情報センターの役割を担う存在として1965年に活動を開始
2025年8月に設立60周年を迎えた歴史ある建築関係の専門家集団
耐用年数評価が求められた背景には公共建築物の長寿命化を必要とする現実がある
校舎や庁舎、公営住宅などの公共建築物の多くは戦後の高度経済成長期に集中的に建設された
当然、老朽化もほぼ同じタイミングで起きる
だが、それらすべての公共施設を解体、建て替える銭は人口、経済が縮小する日本にはない

そこで政府のインフラ老朽化対策連絡会議は2013年に
インフラ長寿命化基本計画を策定
2014年には総務省が全国の自治体に対し、学校や庁舎などの公共施設、道路などのインフラを一元的に管理する公共施設等総合管理計画の策定を要請
 これを受けて各自治体で長寿命化計画の作成が本格化
そこで問題となったのは既存のRC造がいつまで使えるのかということ
あと何年もつかが分からなければ、これからさらに何年使います、それでも安全ですという計画は立てられない
ところが、それが分からない
それまでの日本ではRC造でも築50〜60年で建て替えられることが多かったため、物理的にいつまでもつかを知る必要がなかった
法定耐用年数を物理的な耐用年数と言い換えても文句を言う人が少なかったのはそのため
で、実際の劣化状況の調査を基に既存RC造の新たな評価方法を作るしかない
それがBCJが過去に評価した建物のデータや評価結果を分析
2024年末に特許を取得したコンクリートの中性化に着目した耐用年数の予測法
元木さん
「RC造のもっとも一般的、支配的な劣化要因はコンクリートの中性化
打設時には強アルカリだったコンクリートに大気中の二酸化炭素が侵入することで中性化が進行して鉄筋に到達
そこに水、酸素が供給されることで鉄筋が腐食し、腐食が外壁等の主要構造部に広範囲に広がることで構造耐力が低下
そこで評価ではコンクリートの外壁等から円筒形のサンプル(コア)を採取し、中
性化深さを測定
それらの分布の上位5%に相当する中性化速度係数を用いて
コンクリートの法定かぶり厚さ30㎜に達する年数を調査時点から起算して求めた年数を耐用年数として評価することにしました」

2019年5月から評価業務を開始
2026年3月までに488棟の評価を行い、そのうちの65.9%が100年超という結果が出た
さらに評価の結果、外壁仕上げにモルタルを施工した建物は80.3%が100年超もつという意外な発見も

「施工精度が低かった時代にはコンクリート表面の凸凹を解消するためにモルタルを20〜30㎜塗って仕上げていました
モルタルは砂とセメント、水でできており、アルカリ性が強い
そのためモルタルがコンクリートへの中性化を抑制してきたと考えられます
ところが昭和50年代以降はモルタルはあまり塗られなくなり、コンクリートに直接、塗料で仕上げることが一般化し
中性化抑制は塗料のみに依存することになりました」
結果として施工精度の低さをカバーするためのモルタル仕上げが建物を守ってきた

一方、中性化に基づく耐用年数評価ができないとした結果も約1割ある
それらの大半はすでに中性化がかなり進行しており、残存耐用年数の推計が正の値にならないものだった
(危険な建物)
海砂を洗わずに生コンに投入、コンクリート内に大量に塩化物イオンが存在するケース、かぶり厚さ(*1)の不足、豆板(*2)や加水などの施工不良が多数あるケースなど耐久性に問題がある建物も一定数ある
(*1)かぶり厚さ:内部鉄筋を保護するためのコンクリートの厚さ、法定では30㎜
(*2)豆板:打設時に砂利が偏って表面に露出、すき間や空洞が多くなってしまった施工不良

残存耐用年数が評価上最短の20年未満という建物も35棟あったが、この評価が出たら20年後に建物が使えなくなるというわけではない
「コンクリートの中性化が鉄筋に到達してもそこに水と酸素が供給されなければ鉄は錆びません
建物間仕切り壁などは非腐食環境とされますが、これは中性化が鉄筋に到達しても降雨等による水の供給がないためです
また、仮に外壁であっても外側が鋼板などで覆われていて雨水がコンクリートに浸透しなければ問題にはなりません
数年前に築90年になっていた小学校の耐用年数評価をしましたが、外壁の中性化は進んでいたものの
コンクリートの含水率は2%台と低く、鉄筋は錆びていなかった
そこで外壁の防水性を高めておけば長期に使用できるという結論を出したこともあります」

コンクリートの中性化が劣化事象であることはよく知られているが
中性化が鉄筋に到達した=もうダメではなく
そこから鉄筋腐食が進行するには水と酸素と時間が必要で、しかも水と酸素の供給はメンテナンスなどで止めることができる
適切に手を入れればコンクリートは半永久的にもつ
もともとが公共施設長寿命化に端を発しているだけに、評価した建物の8割以上は公共建築物
横浜市や坂戸市、さらには滋賀県や足立区、渋谷区のように耐用年数評価を自治体の計画に盛り込んだ例も出てきている
だが民間での利用はまだ少ない

「国交省の調査では築40年超のマンションはすでに100万戸超あり、今後も急増する見込み
一方で建て替えはなかなか進まない
となるとできるだけ長期に使い続ける
最終的には解体費用を積み立てて自力で解体するのが現実的と思います
長期に使い続けるためには適切な維持保存だけでなく、特に旧耐震なら耐震診断、必要に応じた耐震改修も必須
ところが管理組合が耐震診断を考えても住民から耐用年数が近い
あるいは過ぎているからやっても無駄という反対意見が出ることが多いとか
これまで分譲マンションの評価実績は数件ありますが、管理組合が全額負担したのは1例だけ
そのマンションは築35年。3回目の大規模修繕に加えて、各住戸排水管の漏水が多発、受水槽の耐震化も必要でした
その3大工事を同時実施すると修繕積立金が不足
居住者の高齢化が進んでおり、借り入れを避けるために修繕時期をずらして行うことができないか
その合意形成のために建物が何年もつかを知りたいということが評価依頼の背景でした
幸い残存耐用年数が100年超との評価だったので、大工事の時期を分散させ
借り入れなしで実施できるとのことでした」

高経年マンションのこれからを考えるなら、建物の物理的な寿命を知ることは必須だろう
それが分かれば安心して長期計画が立てられるようになる
そうなれば耐震化を含め、改修により超長期に使用されるマンションも出てくるのではなかろうか

評価を積み重ねてきたことで分かった既存RC造の耐用年数の長さについて、松村さん
「築50年は大谷翔平」
私たちは犬、猫などの年齢を人間にしたら何歳という言い方をするが
建物の築年を人間の年齢に換算した場合、築50年はまだまだ若い
ホントのところ、築50年は大谷選手どころか、その子くらいかもしれない
それだけもつなら再開発などによる建て替えは不要と考える人もいるだろうが、それはまた違う話だと松村さん
「RC造の躯体は半永久的にもつとしても設備は100年もちません
そして今のオフィスビルは設備の割合が非常に高い
建物が全体で100円するとしたら、そのうち、設備は40〜50円
コンクリートは15〜20円という感じ
それを建て替えることには経済的な意味があり得るでしょう
ところが古いビルでは設備が少なく、100円のうちの40円以下
学校などはほとんど設備がないので、躯体に問題がないのであれば使い続けるほうが合理的です
このように建物を使い続けるのがいいか、更新するのがいいかは建物そのものの物理的な寿命以外にも
建物の用途、使い方、経済的な合理性その他の要素も精査、検討すべきもの
ところが現状は建物が老朽化したという曖昧な一言で片づけようとする
そこに問題があり、ムダや反対も生まれているのではないでしょうか」

実際、建物自体には問題がなくても設備や間取り、使い勝手、立地が時代と合わなくなること
使い続けるためのコストが経済的に合わなくなることは十分あり得る
建物が長持ちするとしても全てが使い続けられるというわけではない
だが少なくとも物理的には相当長くもつ可能性があるということを知っておけば、判断は変わってくるはずである
また、新築時にはこれだけもつことを知って作っていただきたいもの
初期のマンションは給排水管(しかも鉄! )をコンクリートに埋め込んでいた
そのため給排水管交換には床あるいは天井をはつる必要があり、大変な費用と手間がかかった
それなら建て替えたほうがいいとなったのも当然だが、これからは安易に建て替えられる時代ではない
とすると新築時にはこれから最低でも100年後の暮らしを想定、維持保全やリノベ費用を抑制できるようフレキシブルに対応できる建物をつくる必要があろう
建築家やデベロッパーの皆さんには長期的な展望をもって建てていただきたい

・・・問題は鉄骨造
軽量化が必要なタワマンとか

個人住宅もRC造なら100年超もつ
ただ設計段階から設備などをコンクリートの中に入れなければ

終の棲家と言いながら50年くらいの木造・鉄骨よりイイかも
適切なケアをしていれば、築50年でも建物自体に値がつくように・・・

今日も~
ファレノプシス  モルディブ/Phalaenopsis Maldives

5月終わり
切り花にして1ヶ月くらい
保つわ~

アメリカ軍の混乱が・・・止まらない

 中国の人民解放軍で粛清が続くなか

「もう3,500億ドルの義務的支出も、イラン戦争が続く限り1,000億ドル超の戦費補填も実現しない」

・・・どうなる?アメリカ軍
士気の低下?
指揮系統の混乱?
組織の瓦解?
軍人の給与遅延?
装備の劣化?_
etc
防衛産業崩壊も?

トラさんの思い付き
むちゃ振りから
頭が痛いのは
混乱を収める人材が軍に残っているのか?

本気で考えると
考えたくない・・・

今日は~
デンドロビウム アグレガタム ジェンケンシー/Dendrobium aggregatum jenkinsii

5月半ば
開花
花が増えて3っつ
いままでは2つがせいぜい
(肥培しないんで?)
濃い ど黄色がマブしい