2026/4/7米AI企業アンソロピック一般への非公開を発表した最新の生成AIモデル
アンソロピックがプロジェクト・グラスウイングの発表の中で
ミトス・プレビューは既に数千件もの深刻な脆弱性を発見しており、その中には主要なOSやウェブブラウザすべてに存在する脆弱性も
AIの進歩の速度を考えると、こうした機能が急速に普及し、安全な運用に尽力する主体を超えて広がるのも時間の問題
経済、公共の安全、国家安全保障への影響は甚大なものとなる可能性がある
米国のスコット・ベッセント財務長官とジェローム・パウエルFRB(連邦準備制度理事会)議長は大手銀行のCEOを集めて緊急会合を開催
中央銀行のカナダ銀行が主要金融機関と協議を行ったのに続き、イングランド銀行も主要金融機関と協議する予定
ミトスのインパクトを受け、週末にはセキュリティ関連株が下落
ホワイトハウスの経済政策の司令塔、米国家経済会議(NEC)議長のケビン・ハセット氏
我々は、こうした潜在的なリスクから皆さんの安全を確保するため、あらゆる手段を講じています
これには、当局が状況を完全に把握するまで、アンソロピックがモデルの一般公開を延期することに同意したことも含まれます
ベッセント米財務長官とパウエルFRB議長はミトスの発表を受けた同じ日、財務省に米大手銀行のCEOを緊急招集
出席したのはシティグループのジェーン・フレイザー氏、モルガン・スタンレーのテッド・ピック氏、バンク・オブ・アメリカのブライアン・モイニハン氏、ウェルズ・ファーゴのチャーリー・シャーフ氏、ゴールドマン・サックスのデイビッド・ソロモン氏ら
銀行側は、アンソロピックの新しいモデルは銀行内部のセキュリティ上の弱点を見つけるのに非常に効果的であり、ハッカーらが情報を入手して悪用する可能性がある、と伝えられたと
カナダ銀行も4月10日、主要金融機関とサイバーセキュリティリスクについて協議イングランド銀行も、主要銀行・保険会社幹部との協議を予定
ミトスへの懸念から、情報セキュリティおよびソフトウェア関連株が10日に下落S&P500ソフトウェア・サービス指数は1.6%↓
ゴールドマン・サックスの米国ソフトウェア株バスケットも5%↓
アンソロピック
プロジェクト・グラスウイングは
基幹システムで使われるような主要OS、ブラウザのすべてで大量の脆弱性が新たに発見されたことを受け、それらが悪用される前に発見・修正することが、同プロジェクトの立ち上げの趣旨
アマゾンやアップル、シスコ、グーグル、マイクロソフト、エヌビディア、JPモルガン・チェースといった主要企業40社が参加
ミトスが発見した脆弱性は、場合によっては数十年にわたる人間のレビューや数百万回の自動セキュリティテストを生き延びてきたものです
アンソロピックのレッドチーム攻撃担当セキュリティチームのブログ
ミトスが数千件の脆弱性を発見するのに要したのは、わずか数週間だったと
その範囲は広く回公開された主な脆弱性は
セキュリティ重視で信頼性の高いオープンソースOS オープンBSDのTCP(伝送制御プロトコル)で実装に27年間未発見だった脆弱性
この脆弱性を悪用した攻撃でマシンはクラッシュし、システムやネットワークが停止する可能性があると
動画を扱うほぼすべての主要サービスが依存する動画・音声処理ソフトFFmpegに16年前からあったH.264コーデック(動画圧縮規格)の脆弱性
悪用でクラッシュ発生
大半のウェブサーバーで稼動するリナックス・カーネル(OSの中核部分)でのルート(特権ユーザー)権限への昇格(乗っ取り)が可能な脆弱性
クラウドサービスの根幹を支えるVMM(仮想マシンモニター)で、メモリの安全性を担保するはずのプログラミング言語で書かれているのに、メモリを侵害できる脆弱性
etc
ミトスは脆弱性を発見するだけではなく脆弱性を悪用した攻撃用コードを作成する能力でも際立っていると
熟練の侵入テスト担当者が開発に数週間かかる脆弱性悪用コード(エクスプロイト)を、数時間で作成したと
OS フリーBSDに存在する17年前の脆弱性を自律的に特定、悪用することに成功
NFS(ネットワーク・ファイル・システム)を実行しているマシン上で
誰でもルート権限を取得することが可能になると
フリーBSDは、通信機器やプレイステーション5などでもOSとして使われている
ミトスをアンソロピックの現行の最上位モデルクロード・オーパス4.6と比較すると
閲覧ソフトファイヤーフォックスの脆弱性を使った攻撃テストで
オーパス4.6が数百回の試行で2回しか成功しなかったのに対し
ミトスは181回成功
新たにわかった膨大な脆弱性に、修正は追い付いていないと
ミトスが発見した脆弱性には人間による検証のプロセスが必要なため
99%以上がまだ修正されていない
パッチ(修正)が適用されたのは全体の1%未満だと
アンソロピックが一般公開を見送った背景には
ミトスのレッドチーム評価で明らかになった懸念もある
ミトスの能力や安全性などを詳述した報告書システムカードによれば
ミトスには安全対策を巧妙に回避するなどの危険な行動が確認された
具体的にはサンドボックス(隔離環境)を脱出し、研究者にメッセージを送る方法を見つけよ
との指示を受け高度なエクスプロイトを自律的に開発し、脱出に成功
その攻撃手法の詳細を外部の公開ウェブサイトに投稿までした
・・・は?
最新のAIモデルを非公開とする措置は、今回が初めてではない
2019/2のオープンAIによるGPT-2のケースが知られる
同社は「この技術の悪意ある利用への懸念から、訓練済みモデルは公開しないこととした」
その後、同年8月に軽量版、11月に全面公開、という経緯をたどった
GPT-2非公開を表明した際の公式ブログの共著者は7人
この中には、当時オープンAIに在籍していたいずれもアンソロピックの共同創業者、CEOのダリオ・アモデイ氏、社長のダニエラ・アモデイ氏、アンソロピック・インスティテュート所長のジャック・クラーク氏の3人が含まれている
AIの論客、ニューヨーク大学名誉教授のゲイリー・マーカス氏
「ダリオ(・アモデイ)はサム(・アルトマン)よりもはるかに高い技術力を持っているが、誇大宣伝と誇張という点ではやり口は同じようだ」
投資獲得のための誇大宣伝、という論評は、マーカス氏以外にも
2026/4/7サンフランシスコのサイバーセキュリティ企業アイル
ミトスが発見したという主要脆弱性を
オープンAIのGPT-OSS-120b、グーグルのジェマ-4-31B、ディープシーク-R1など
小型・低コスト・オープンウェイト(モデルの学習済みパラメータ〈重み〉が公開されている)8モデルで検証した結果を公表
その結果8モデルすべてで、前述のフリーBSDのNFSの脆弱性悪用を再現
36億のパラメータを持ち、推論コストが100万トークンあたり$0.11ドル(約¥16)という安価なモデル(GPT-OSS-20b)でも検出できたと
51億パラメータのモデル(GPT-OSS-120b)は、やはり前述のオープンBSDの脆弱性検知も再現したと
公式ブログで結果を報告した同社チーフサイエンティストのスタニスラフ・フォート氏
「現在のモデル、特に安価なオープンウェイトの代替モデルを含め、脆弱性発見段階のAIサイバーセキュリティ機能は広く利用可能となっている」
セキュリティ重視を掲げる一方で、アンソロピックでは重要情報の流出が相次いでいることも、冷めた視線を後押しする
フォーチュンの3/26の報道
アンソロピックでは同日までに3,000件に上る社内文書が漏洩
この中には公表前のミトスに関する公式ブログ記事も含まれていた
アクシオスなどの報道
3/31には、約2,000件のファイルと50万行のコードを含むコーディングツール クロード・コードのソースコードの流出も発生
サイバーセキュリティ機能の高度化は、アンソロピックの他にも
アクシオスの4/9の報道
オープンAIも高度なサイバーセキュリティ機能を備えた新モデルを最終調整中で、少数のパートナー企業に提供する予定だと
アンソロピックのクロードを使ったサイバー攻撃は、すでに始まっている
2025/9同社
中国政府系組織と見られる攻撃者が同社のクロード・コードを悪用し、世界の約30の組織への侵入を試みるサイバースパイ活動を行ったと発表
標的は大手IT企業、金融機関、化学製造会社、政府機関にわたり、一部の侵入に成功
攻撃全体の80〜90%をAIが自律的に実行していたと
第2期ドナルド・トランプ政権の科学技術政策局(OSTP)でAI担当の上級政策顧問を務め、AI行動計画の起草に関わったディーン・ボール氏
ここ6週間ほどの間に、少なくとも米国企業1社が
あらゆる国の重要インフラや政府サービスに損害を与えられるツールを保有した
今後6週間ほどの間には2〜3社の米国企業がこの能力を持ち
その後、そう遠くないうちに米国の敵対国
とりわけ中国が、この規模のツールを保有するようになるだろう
サイバーセキュリティ企業コリドーの最高製品責任者で、フェイスブックやヤフーのセキュリティ責任者も務めたアレックス・ステイモス氏
オープンウェイトモデルがバグ検出において
(「ミトス」のような)基盤モデルに追いつくまで、あと半年ほどしか残されていない
そうなればランサムウェア(身代金要求型不正プログラム)の攻撃者は痕跡を残さずに(しかも最小限のコストで)バグを発見し、悪用できるようになるだろう
半年という時間軸は、米国の先端AIへの、中国企業によるキャッチアップまでの期間としてしばしば取り上げられる
米NPOエポックAIが1月に発表した調査結果
2023年以来のその平均値は7カ月とされている
米国での危機感も、この時間軸で語られている
前述のように、ミトスのインパクトには米国政府も関心を示すが
国防総省のAI調達を巡るサプライチェーン・リスク指定でアンソロピックとの関係はこじれ、先行きは不透明
AIによる攻撃能力と防御能力が同時に急速に発展するとき、どちらが先手を取るか
少なくとも、パッチの適用を含めたシステムのアップデートは、怠らないようにしたい
・・・え~と
現時点で普及してる複数のAIでも
OS etcの脆弱性をつき悪さをするコトができる?
って
口座乗っ取りとか、あたりまえに・・・
ど~すんの?
たぶんマイナンバーなんて・・・
ネットに見切りをツける日が・・・
今日は~
セツブンソウ /Shibateranthis pinnatifida秩父紅
フクジュソウ/Adonis ramosa
秩父紅はまだつぼみ