土地不足に悩む香港では、中心部から遠く離れた小さく簡素な物件でさえ、家賃で月収の半分が消えてしまうこともある
ただし確実に割安な物件が手に入る方法がある
それは、殺人事件や不審死があった事故物件を選ぶこと
「値引き額は高額になる可能性があり、気にしない人なら市場価格よりも安く借りられる」
幽霊屋敷の一覧は、ほとんどの不動産業者のウェブサイトで確認できる
不動産情報サイト千居は、2006年以降の事例一覧を92ページにわたって公開
各物件で発生した死亡事案の経緯を詳しく紹介している
高層住宅が密集している香港での多くの死因は高所からの転落とされている
仏教と道教の影響が根強い香港では
ぞっとするような死にまつわる住居に住むことは、不吉な出来事への恐怖心をかき立てることが多い
風水師のアンドリュー・クワン氏
非業の死を遂げた人は心の整理がつかないと信じられている
「彼らの恨みは消えず、(魂は)住居にとどまっているかもしれない」
香港科技大学金融学部の主任教授ユトパル・バタチャリヤ氏
幽霊が出るとレッテルを貼られた不動産の価格は平均20%下落
殺人事件が起きた物件は最大34%下落
この現象は同じフロアの物件にも波及し、多くの場合10%価値が下落
同じ建物内というだけで7%下落することもある
「中国人の間では風水への信仰が強く、香港の人口は約94%を中国人が占める
つまり、ほとんどの買い手は幽霊屋敷に多大な嫌悪感を持っているということだ」
香港の法律では情報開示は義務付けられていないが、規制当局は不動産業者に対し
問い合わせがあった場合、死亡事案に関する正確な情報を提供するよう求めている
不運を金に変える
70代のベテラン投資家、ン氏は死に商機を見いだしている。売却を切望するオーナーから、いわゆる「幽霊屋敷」を買い取り、市場価格より最大30%値引いて貸し出しているのだ。
ン・グンラウ氏
多くの人はそれほど事故物件に拒否感は持っておらず、結局は割引額次第なのだと
それでも、近づかないように、あるいは少なくとも慎重になるようにという空気感は広まっている
特に、香港有数の凄惨な殺人事件に関係する物件については、その傾向が強い
2014英国人銀行家のルリック・ジャッティング被告
香港のナイトライフで人気のワンチャイにある高級マンションでインドネシア人女性2人を惨殺
そのうち1人の遺体をスーツケースに隠した
殺人事件の全容が明らかになるにつれ、現場となったワンベッドルーム物件の価格は推定$116万から$77万に暴落
月額3740ドルの家賃は半額に落ち込んだ
地元報道によると、新界近郊の住宅街にある別の物件は当初の価格から40%値下げして売却され$14万2000の損失が生じた
こうした物件の所有者が損失を被るのはほぼ確実で、幽霊屋敷として登録されている物件の買い手を見つけるのは非常に困難
この背景には銀行が敬遠する傾向にあることも挙げられる
香港の不動産大手リカコープ・プロパティーズのシニアアソシエイトディレクター、エリック・ポー氏
多くの銀行がこうした物件を高リスク投資と見なしていると
「ほとんどの場合、住宅ローンは承認されない」
ン・グンラウ氏の戦略は、購入する幽霊屋敷の種類を厳選すること
残忍な殺人事件に関わる物件はできる限り避けしばらく前に死亡事案のあった物件を探す
幽霊屋敷の中には、長い期間が経過し、何が起きたか忘れ去られているものもあると
「重要なのは、人々に悲しみや不快感を与えないようにすることだ」
あらゆる投資と同様にリスクは存在し、ン氏にも薄気味悪い失敗談がある
入居者が引っ越しからわずか数日で賃貸契約を破棄したことがあると
借り主が一切理由を説明しなかったため、ン氏は隣の部屋の住民に話を聞いた
「隣人から聞いた話では、その借り主の3歳の息子が真夜中にひどく難解な本を開いて熱心に読んでいた」
「彼は息子が何かに取りつかれたと思ったらしい」
・・・日本でもあるけど
何回か転売されていく内に・・・
ロンダリング?
今日は~
キクザキイチゲ/Anemone pseudoaltaica
5月のp山菜採りで

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